おうち英語の会の会員さんから、子供への発音の教え方についてご質問をいただきました。
「かけ流しをしていれば、子供は自然と英語を習得するそうですが、子供に正しい発音の口の形を見せなくてもいいですか?」というものですが、これは私は考えたことがありませんでした。
それで、うちの子供達は、どうやって口(や舌)の使い方を覚えたのかな?と考えてみました。
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うちでは、わざわざ口の形を見せるようなことはやったことはありません。
でも、いつの間にか英語の発音はできるようになっていました。
帰国後3年経って、今はだいぶ日本語アクセントがついてきましたが、アメリカにいる時はまったくネイティブのような発音でしゃべっていました。(当時の動画↓)
この子達、一体どうやって発音を覚えたのでしょう?
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そう言えば、ネイティブの子供達は「th」を最初は「f」で発音することがある、と聞いたことがありますが、うちの子供達も小さい頃は「Thank you.」を「Fank you.」と発音していました。
でも今はどんな風に発音するかな?と思い、そこにいた次女に「ねえ、ゆっくり “Thak you.” って言ってみて」と頼んだら、しっかり舌を噛んでいました。
「どうしてベロ噛むの? 誰かにそうしろって習ったの?」と聞いたら「いや、なんか自然に。その方が伝わるから」という答えが返ってきました。
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私自身は、15年ほど前に、UDA式30音という発音法で練習し、鵜田先生の個人レッスンを受けたことがあります。
DVDを見て口や舌の形をしっかり練習し、英語の発生の仕方を教わったことで、発音が良くなり、リスニングも上達するようになりました。
「r」の音は、日本人は「口の中で舌を丸める」と習うことが多いですが、ネイティブは舌を丸めずに「r」の音を出すそうで、UDA式では舌を丸めない発音法を教えています。
つまり、音が再現できれば、口や舌の形は「こうでなければいけない」ということではないのでしょう。
とすれば、どうやら子供は発音も、耳で聞いた音を再現すべく、実践を通じて試行錯誤しながら自然と「th」の音は舌を噛むとその音が出る、などを習得していくのだと思われます。
そして、ここでも大人は「日本語の(音の)バリア」が邪魔するので、口の形や舌の位置を教えてもらわないと、耳で聞いた音を自分だけで再現するのは難しいのでしょう。
(たまに音楽をやっていたりして耳の良い人がいますが、そういう人は概して英語の発音も良いですね)
以上、調べたことではないので確実ではないのですが、子供の発音マスターの一例として、我が家のケースをご紹介しました。
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「おうち英語で子供をバイリンガルに育てたいけど、一人でできるかどうか不安」というお母さん(お父さん)のために「おうち英語の会」をやっています。興味のある方は、お気軽にお問い合わせください。