オンラインコミュニティ「おうち英語の会」のご紹介

1.我が家のおうち英語

長女を妊娠するまで

私は、もともと大学では日本文学を専攻しました。

受験英語(読み書き文法)は得意でしたが、大学に入ってからはそれも全然やらなくなって、英語は全然できませんでした

28歳の時に転職したのですが、その時、「何か武器がないと、この先、何かあったら苦労する」とつくづく思い、また、転職して時間に余裕もできたので、英語のやり直しを始めました。

主にNHKのラジオ講座を使って独学で勉強し、ある程度英語ができるようになった頃に、結婚のために仕事を辞めることになりました。

結婚した相手(今の夫です)が転勤族だったので、「これからは手に職をつけよう、今まで勉強してきた英語を仕事にしよう」と思ったのですが、趣味でやる英語と違い、英語を仕事にできるレベルにまでもっていくのは大変で、特に、上級者になればなるほど伸び悩み、苦労しました

そんな折、長女を妊娠したので、最初から

「この子は絶対にバイリンガルに育てよう!」

と決めていました。


英語育児(おうち英語)の始まり

長女の妊娠が分かった時に「この子は絶対バイリンガルに育てよう!」と決めた時は、ちょうど仕事を辞めて結婚したばかりで、時間がいくらでもありました。

もともと本を読んだり調べたりするのが好きでしたから、自分の英語の勉強のかたわら、育児に関する本を読み漁り、インターネットでも情報収集しました。

妊娠・子育てに関する場所では、もうどこに行っても必ずと言っていいほど目につくのが、「ディズニーの英語システム(以下DWE)」の広告やチラシです。
子供を持つお母さんで、あれを一度も「欲しい」と思わなかった人が、果たしているでしょうか?

私もすごく興味があったのですが、インターネットで検索しても教材の全貌は見えてこず、知り合いにやってるという人も見当たらず、料金も分からず、だからと言って資料請求してアドバイザーさんを呼ぶのはちょっと恐ろしく(笑)…。

「これってどうなんだろうね?」と夫と話すだけの日々が続きました。

そんな風に過ごしていた年末のある日(長女は6月生まれなので、多分、妊娠5ヶ月ぐらいの頃?)、夫のツテで、使い終わったDWEを譲って下さる、という方がいらっしゃいました。

これが、我が家の英語育児(おうち英語)のスタートとなりました。


アメリカへ、そして現在に至るまで

DWEは正規購入ではなかったので、大量の教材が我が家にやってきたはいいものの、どうやって使ったらいいのかが分かりません。

そこで、また(今度は本気で)インターネットでいろいろ調べ始めたら、当時すでに家で「英語育児」をやって子供をバイリンガルに育てている先駆的なお母さん達がいらっしゃって、インターネット上に一つのコミュニティができていました。

それを知って「すごい!! これはうちもやらなきゃ!!」と興奮し、夢中で情報を集め、自分の子供(当時まだ私のお腹の中)にも実践し始めました。

そのやり方は、「かけ流し」と言って、毎日家の中でBGMのように英語のCDをかける、というもので、そうすると赤ちゃんや幼児の脳は勝手に英語を習得する、というものでした。

私はオタクのようなところがあって、興味があることは寝食も忘れて没頭するようなタイプなですが、妊娠中でまだ時間もたっぷりあったので、片っ端から「英語育児」のことを調べ、

「このやり方でいけば、絶対にバイリンガルになる」

と確信し、ほぼ1日も欠かさず、英語CDのかけ流しを行いました。

最初は前述の「DWE」を、その後「パルキッズ」というシリーズを軸に、必ず1日1回はかけ流しをやりました。

あとはお楽しみとして、日本語の絵本やビデオを与えるのと同じように、英語の絵本のCDを流したり、英語圏の子供向けのビデオ(ディズニーアニメなど)を見せたりもしました。

こうして母親のお腹の中にいた時から英語のCDを聞かされて育った子供達でしたが、英会話レッスンに通ってネイティブと話したりすることはないまま、上の子9歳(小4)、下の子6歳(小1)の時に、父親(私の夫)の仕事で3年間アメリカに移り住むことになりました

アメリカに行く前には、私も通訳の仕事を始めて忙しくなっていたので、特別な英語の取り組みをする余裕もありませんでした。

「家の中に英語があるのが普通」というだけの家庭で育った子供達で、渡米した時には一体どのくらい英語がしゃべれるのか、親の私にも本人にも分かりませんでしたが、現地の小学校に入ってみると、英語が分からず苦労したことは結局一度もなく、しっかりとバイリンガルに育っていたことが、その時初めて、はっきりと分かりました

アメリカで3年間過ごし、2015年に帰国した後は、英語保持の特別なことはやっていませんが、その後も、日本語と同じように英語の本を読んだり、ビデオを見たり、洋楽を口ずさんだりしています。

帰国して数年は、週に1回のオンラインレッスンでネイティブの先生と雑談をしたりしていましたが、中学や高校で部活が忙しくなると、それもやらなくなり、英語を話す機会はほとんど皆無となりました。

それでも、バイリンガルに育った娘達は、学校の英語でも何の努力も苦労も必要なく、それどころか勉強しなくても英語の成績が良いことで、大小さまざまな恩恵を受けています。

(その後の我が家の娘達の英語の様子は、「我が家のおうち英語」カテゴリーの記事からご覧いただけます)


おうち英語をやれば、子供は簡単にバイリンガルに育てられる

子供をバイリンガルに育てるのは、実はとても簡単なこと。

なのに、それがあまり知られていない。

このWebサイトから何かヒントを得て、一人でも多くのお子さんを、苦労することなくバイリンガルに育てていただきたい

それが「おうち英語(バイリンガル教育)アドバイザー」としての、今の私の願いです。


我が家の英語育児の様子は、イカロス出版さんの「通訳・翻訳Web」のコラムにも掲載されています。

「国産通訳者の英語育児(後編)」