国立大学の2次試験(前期試験)が終わり、一息つく暇もなく、長女の卒業式を迎えました。
前日の日曜日は、卒業式前の最後の登校日となり、お弁当を持たせるのも最後でしたが、最終日のお弁当は夫が作りました。
長女の妊娠中からおうち英語をやってきた我が家ですが、娘達は二人とも、中学以降は英語どころではない生活を送って、普通の日本の学校では「英語を全然勉強しないのに英語が得意」なポジションを歩んできました。
この先、もし留学したり外国人の友達ができたり海外の人と仕事をすることになっても、英語で苦労することはないと思います。
「小さいうちに英語を始めると英語ができるようになる」と、気軽な気持ちでおうち英語を始めるご家庭も多いと思いますが、進めていくうちにだんだん「はて?これから何をすれば?」「大体、どこを目指していつまで続けるの?」と、道に迷ってしまいがちなのも「おうち英語あるある」かもしれません。
ピアノやそろばん、お習字のような定番の習い事は、ある程度カリキュラムがあることが多いので、進みの早い遅いはあっても、その流れに乗っていけば良いのですが、おうち英語の場合は、目標もやり方も各ご家庭でそれぞれなので、何となく「英語のYoutube を見せ始めたは良いけれど、この後はどこに向かって何をすれば良いの?」となるケースも多いようです。
我が家では妊娠中からおうち英語をやってきたのですが、お陰様で、突然アメリカに引っ越すことになったり、その後は日本の普通の公立中学、公立高校に進学して、一般的な大学受験を経験するにあたっても、子供たちは、英語だけは困らないで済みました。
そんな我が家のケースを振り返って、節目節目でおうち英語で目指したいところは、以下のような感じが、普通の日本の家庭では現実的(かつ十分)ではないかというところを、今日は綴ってみたいと思います。
◆ 就学前は、英語を「耳で聞いて理解できる」「聞いた英語を再現できる」
そのためにやることは、かけ流しで耳を作り、英語の番組を楽しむ。
幼い子は覚えた英語を自発的に発語することが多いが、自然な発語以外でも絵本の暗唱などで「聞いた英語を再現する」時間を設けるのはとても有効。
小学校以降の「読み」に備えて、英語の絵本に親しんだり、文字に触れておくのもオススメ。
◆ 小学校時代は、英語の本を「読んで理解できる」
そのためにやることは、絵本の暗唱やフォニックスなどで読めるようにして、少しずつ読書に進めていく。
音環境(かけ流しなど)は絶やさず、英語を声に出す音読やシャドーイングを習慣化する。
◆ 中学校時代は、「語彙を増やして、文法を整理する」「試験に正解できる」
◆ 高校時代(大学進学を目指す場合)は、「アカデミックな文章が読める」
中学以降は、もう本人次第なのですが、おうち英語では娯楽として親しみながら、学校の勉強をきちんとこなす。
ざっくり、これができていれば、中学以降の英語で困ることはないと思います。
ちなみに、ここには「英会話」も「英検」も入っていませんが、我が家のケースを振り返っても、英会話は(アメリカに行くなど)必要になればすぐにできるようになるし、英検も(洋書が読めるようになっていれば)そんなに勉強しなくてもすぐに合格できるようになるので、急いで頑張る必要はまったくないと思います。
逆に、英会話に力を入れたり、小さいうちから英検に合格していても、「読む」のに苦労があると、大学受験以降の英語には苦労するのではないかと思います。
おうち英語を続けていると、当然、英検もさほど苦労しなくても合格できるようになっていきますので、目安が必要であれば、小学校で準2級、中学で2級、高校で準1級を「特に対策しなくても合格できる」状態を目標にしておくとよいかもしれません。
また、もちろん、そもそもの大前提として「英語の音」の習得が第一歩なのですが、これは、おうち英語で幼いうちに英語の音を聞いて育てば、もうどうやったって習得してしまうので、それだけでもおうち英語をやっておくと、将来全然違います。
「おうち英語で子供をバイリンガルに育てたいけど、一人でできるかどうか不安」というお母さん(お父さん)のために「おうち英語の会」をやっています。興味のある方は、お気軽にお問い合わせください。