おうち英語とプログラミング、そして日本の危機

私が主宰している「おうち英語の会」が、最近「おうちプログラミング」の話題で盛り上がっていました。

以前「新しいトリリンガル」という記事でも紹介しましたが、最近は「論理的な日本語」「使える英語」「プログラミング言語」の3つを子供には習得させよう、という風潮が高まっているようです。

私はプログラミングに関しては全くの素人で、我が子へのプログラミング育児(?)も何もしてこなかったので、この件については何も分からず、会員さん同士で自由に盛り上がっていただいているのですが(笑)、プログラミングに関しては、やはり英語の方が素材が豊富なので、英語育児と親和性が高いようです。

Twitter で交流のある故郷(ふるさと)さんと言う方も、マインクラフトというプログラミングの教育素材(英語)のことを記事にされています。

「英語『で』学べること」

私がもし今、小さい子供を育てていたら、間違いなく、鼻息も荒く(笑)こういうソフトで遊ばせながら「おうちプログラミング」をやろうとしたと思うのですが、もう子供達も親の言うことなんか全然聞かない年頃になってしまった上、部活部活でそれ以外のことをやる時間はこれっぽっちも残っていないので、うちではもう諦めました。

でも、この記事に書かれている

日本語外の部分にリーチを伸ばせるか伸ばせないのかは人生に大きな違いを生むのではないか

というご意見には、諸手を挙げて賛成です。

最近、私が所属している通訳者のコミュニティが「通訳者はAIに取って替わられるか?」という話題で盛り上がっていました。
(※ AI:人口知能のことですが、機械翻訳や自動通訳機などの意味で使っています)

最初は「AIはまだ人間の通訳者には及ばない」という流れの議論だったのですが、だんだん話が進んでいき、「今起きている時代の変化の本質は、通訳という仕事が(AIに取って替わられて)なくなるというレベルの話ではなく、加速度的に進化している技術を日本語化する手間が必要だとすると、日本が世界からどんどん置いて行かれることの方が問題だ」という話になりました。

これを読んで、私が常々仕事で感じている危機感をはっきり説明してもらった気がしました。

「英語ができなきゃ存在しないも同じ」という記事にも書いたことがありますが、以前は「通訳を介してでも日本人と仕事をしたい」という雰囲気がありましたが、今では「英語の通じない人とわざわざ通訳を介してまで付き合わなくても」という空気を感じることの方が増えてきました。

ドラえもんの「ほんやくコンニャク」のような、日本語で考えたら口から英語が出てくるようなものが出てくれば話は別ですが、たとえ技術が進化してAIによる「自動通訳機」を誰でも使えるようになっても、やはり「そこまでして英語のできない人と仕事しなくても」ということになり、日本が取り残されるのではないか、という危惧が私にはあり、それが、このブログを始めた理由の一つでもあります。

また、私は自分が通訳・翻訳をするので良く分かるのですが、どんなに優秀な通訳・翻訳によっても、英語の情報を日本語にあますところなく変換するのは、(不可能ではないかもしれませんが)実際それが実現されたのを見たことも聞いたこともありません。

通訳者・翻訳者は日頃から「いかに誤訳をせず、話者(作者)の意図をニュアンスまで含めて正確に伝えるか」に腐心し、情報交換もしているのですが、どんな優秀な通訳者・翻訳者でも常に限界を感じているのもまた事実です。(優秀な人ほどそう感じていると思います)

最近は、英語のできる人も増えてきて、私が通訳をする現場でも、参加者の半分ぐらいは英語が分かるという場合もあります。

そうすると、スピーカーが英語で例えばジョークを言った時、英語が分かる人はスピーカーの方を向いたまま、ダイレクトに反応して笑いますが、英語が分からない人は、すぐに通訳の方を見ます。

ところが、ジョークと言うのは、言葉だけ訳しても面白くないこともよくあり、通訳の言葉だけを聞いている人は、一緒に笑えなかったことにとても寂しい思いをすることになります。

冗談で笑えないぐらいは小さなことですが、こういうことの積み重ねで、世界では、英語ができる人とできない人の間に、微妙な溝ができ始めているような気がしてなりません。

また、外国に住んでみると分かりますが、日本は治安も良く、住んでいる人々は概して勤勉で道徳レベルも高いので、気持ちよく安心して暮らせる素晴らしい国です。

教育レベルや技術力も高く、英語のハンディさえなければ、世界にもっと貢献できるし、世界には「もっと日本から学びたい」と思っている人がたくさんいます。

ですから、将来の子供達には、日本だけでなくどんどん世界に出ていって、地球全体で活躍してほしいと思います。

日本人ですから、しっかりとした思考の礎となる日本語はきちんと身につける必要があります。

ですが、最低限の意思疎通のできるプレーンイングリッシュぐらいは、日本の子供達にも身につけてもらいたい、と心から思います。

それには何も、昔の上流階級の子供のように外国人の家庭教師を雇ったり、英会話レッスンを毎日受けさせたりする必要はありません。

親が英語に堪能である必要もありません。

子供は環境にある言語を自然に習得する能力を持っていますので、その環境を整えてあげるだけで、あとは子供(の脳)が勝手に英語を習得してしまいます。

その環境を整えてあげるのは、インターネットが発達した現代では、お金も大した手間もかかりません。

「『たかが英語』を身につける」という記事にも書きましたが、家で英語のテレビを見せるというシンプルなことだけでも、やるとやらないでは大違いです。

「バイリンガルを育てるということ」にも書きましたが、おうち英語でのバイリンガル育児とは、子供の「言葉を習得する」という本能を、日本語だけでなく英語でも発現させるだけのことです。

人間の本能ですから、難しいことは何もなく、適切な環境さえ整えれば、失敗のしようもありません。

是非、一人でも多くのお子さんを、おうち英語でバイリンガル(英語のできる子)に育てていただきたいと願っています。

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