英検とはどんな試験か?おうち英語での英検との付き合い方

先日、Twitter でこんなことをつぶやきました

(このブログも、いろいろできることが増えました 笑)

お問い合わせをいただく際にお子さんの英語の状況をお尋ねすると「英検〇級です」とお答えいただくことがあるんですが、英検で測れるのは「成績としての英語力」でしかなく、おうち英語っ子(幼いバイリンガル)の英語力の目安にはなりません。

私は英検1級を持ってアメリカの大学院にも通いましたが、アメリカ生活での英語では、娘達の英語の足元にも及びませんでした。 そんな娘達ですが、いまだ英検は準1級どまりです。 英検に合格するためには、バイリンガルであるだけでは十分ではなく、勉強しないと合格できません(笑)

逆に言えば、英検は「勉強すれば合格できる試験」です。 バイリンガルに育っていても、いずれはきちんと勉強しないといけませんが、幼いうちは、英検のために勉強させるよりも本物のバイリンガルに育てる方が親も子もラクです。(英語のテレビでも見せておけば、やいやい勉強させなくて済むので 笑)

そして、幼い頃にバイリンガルに育っていれば、いざ英語の勉強が必要になった時にも、一から始めるよりは断然ラクです。

ということで、今日はこの「おうち英語と英検」について思うところを書きます

 

おうち英語っ子(幼いバイリンガル)の英語力は、英検では測れない

中学受験で英検に合格すると優遇される学校も増えているそうで、最近は、小学校低学年から(時には未就学の段階で)英検を受けるお子さんが増えなー、と思います。

ですが、英検で測れるのは「外国語としての英語の成績」でしかなく、おうち英語っ子(幼いバイリンガル)の英語力の目安にはなりません。

単語を覚えたり、英語の「お勉強」をしてきて英検には合格したけれど、(母国語に近い)自然な形での英語習得ができていないケースもあるからです。

ですので、お問い合わせの際に「子供の英語力は英検〇級です」と言われても、改めて

・小さい頃から、どんな風に英語に接してきましたか?
・英語の番組で好きなものはありますか?
・英語絵本の読み聞かせは喜んで聞いてくれますか?

などと、根ほり葉ほり質問することになります。

英検とは、どんな試験か?

そもそも「英検とはどんな試験か?」と言うと、英検とは「勉強すれば合格できる試験」で、「勉強しなければ合格できない試験」です。

ですから、私のように、バイリンガルでなくても、勉強すれば1級にも合格できますが、うちの娘達のように、バイリンガルでも、勉強しなければ合格できません(笑)

バイリンガルではなくても、私のように、勉強して1級に合格できるぐらいになると、英語でコミュニケーションは取れるようになります。

さらに、訓練を重ねれば、日本語を即座に英語に訳せる通訳者にもなれます。

でも、それはどこまで行っても「一所懸命に頑張って、外国語でのコミュニケーションが取れる」というだけで、英検1級を携えて通訳として仕事をし、アメリカで大学院にも通った私の英語も、アメリカで暮らしていた頃には娘達の足元にも及びませんでした。

もしかしたら、英検1級を持っている人の中には、ほぼ読み書きだけで勉強してきたので、ほとんどしゃべれない、という人もいるかもしれません。

一方、おうち英語っ子(幼いバイリンガル)は、英語がしゃべれても難しい単語の意味は分からなかったりします。

言ってみれば、アメリカの幼稚園児のような、英語ネイティブの子供と同じ状態で、勉強が足りなければ2級にも合格できないでしょうが、だからと言って、決して英語ができない訳ではありません。

むしろ、当然のことながら、英検1級の私より英語はできます。(だって母語ですから)

バイリンガルだって英語ネイティブだって、英語の勉強は必要

おうち英語でバイリンガルに育っても、アメリカ人の子供でも、いずれはきちんと勉強しないといけない時が来ます。

うちの子供達は、小さい頃のおうち英語では、あまり「勉強」はしませんでしたが、小中学校の頃に3年間アメリカで暮らしたので、そこで英語の勉強をしました。

次女はアメリカに行った時、ちょうど小1に転入したので、学校でフォニックスを中心とした読み書きを習いました。

長女は小5に転入して、英語の詳しい文法を習いました。

つまり英語ネイティブの子供達も、小学校に入ると、英語の授業が始まって、文法を習ったり、語彙を増やしていったり、いろんな文章を読んだり書いたり、英語の「勉強」を始めるのです。

翻って、日本でおうち英語をやっていて、うちのようにアメリカに引っ越すご予定のないご家庭の場合(多分、普通はあんまりないと思いますが)、日本で英語を本格的に学ぶのは、今のところ、一般的には中学に入ってからでしょうか。(私立の小学校などで、小学校から学ぶところも最近は増えているようですが)

でも、英語が全く分からない状態で、10歳過ぎからいきなり「英語の勉強」を始めても、そこから「使える英語」にまで持っていくには、とてつもない時間と労力がかかります。(少なくとも、私はそうでした)

しかし、学校で英語の勉強が始まる前に、おうち英語で「聞いて分かる」「必要ならしゃべれる」そしてできれば「読み書きができる」、つまり「英語が使える」状態になっていると、混とんとしていた英語の体系が整理されて、英語が完成されていきます。

この「勉強」の部分は、日本語とオーバーラップする部分も多いので、急ぐことはなく、むしろ、中学ぐらいから始めると、成長して日本語で勉強した知識が増えていたり、思考力が育っている(= 要するに、賢くなっている)分、早く吸収することができます。

英検に合格したからと言って、英語が自由自在に使えるとは限りませんし、そこから使える英語にしていくのは大変ですが、英語が使えるようになっていれば、英検に合格するのは比較的簡単です。

英検の勉強は急ぐことはない

英検は「勉強すれば合格できる試験」ですが、「勉強しなければ合格できない試験」です。

ですから、英検の合格を目指し始めると、英語も「勉強」を始めることになります。

それでも、英語の読書が進んでいる場合は、2級ぐらいまでは特に「勉強」と意識してやらなくても合格できますが、準1級以上になると、やはり語彙は(場合によっては、文法も)勉強する必要があります。

子供が英検を目指す場合、洋書をほとんど読まない子の場合は、3級ぐらいから「勉強」が必要になるかもしれませんし、おうち英語してない場合は、5級でも「勉強」が必要になるでしょう。

しかし、幼いうちに英語を「自我でお勉強」させるのは、親も子も負担が大きくて、ストレスの原因になりかねません。

また、英検を受けようと思うと、どうしても読み書き中心の学習に比重がいってしまいがちですが、耳からの英語回路(音による習得)ができていない段階で、文字中心の学習を始めてしまうと、言語習得の自然なメカニズムが働きづらくなります。

(これに関しては、いつかきちんと書きたいと思っていますが、以前「読解力と音の関係」「教科書(読み書き)中心の学校英語を始める前に」でも触れています)

こうなると、おうち英語で目指す「自然な(無意識での)習得」ではなく、単なる「外国語の先取り」になってしまいます。

それよりも、英語のテレビ番組でも見せておけば(幼いうちに英検には合格できないかもしれませんが)将来的には、本物のバイリンガルに育てることができます。

そして、幼い頃にバイリンガルに育っていれば、10歳ぐらいから、いざ本格的な英語の勉強を始めた時にも、断然ラクです。

うちの子供達は、2人とも中学に入って初めて英検を受けましたが、最近は、小学校のうちから(何なら小学校入学前から)受験をするお子さんが増えているようです。

しかし、英検に早く合格させても、(自我で)勉強して合格するだけなら、私のように「(勉強して)英検1級には合格したけど、英語で苦労する」ことになりかねません。

おうち英語っ子には、英検1級保持者も叶わない

「おうち英語の会」のご家庭には、本物のバイリンガルとして育ちつつある、おうち英語っ子の小学生がたくさんいます。

そんな小学生が、英検3級の勉強にちょっとぐらい苦労していても、私はいつも「この子達には到底叶わない」と思いながら、おうちの方からのご相談を聞いています。

おうち英語で育つ本物のバイリンガルは、中学以降、その気になればちょっと勉強すれば、英検1級にも合格できるようになりますが、普通に育った(私のような)日本人は、英検1級に合格しようと思ったら、ものすごい時間と努力をかけて頑張らないといけません。

そして、そうやって頑張って勉強して合格した英検1級保持者(=例えば 私)は、どこまで勉強しても、本物のバイリンガルになれる気はしません。

英検は、モチベーションを上げるための道具など、上手に使えば役に立ちますが、あまり英検にとらわれ過ぎず、それよりも英語には苦労しない本物のバイリンガルに育ててあげて欲しいと思います。

おうち英語っ子の英検対策は?

と、そうは言っても、中学受験などで英検の級が必要な場合もあり、せっかくおうち英語をやってきたなら、必要な英検には合格させたいですよね。

じゃあ、どうやって英検合格にまで導けば?

ということですが、おうち英語で英語回路ができているお子さんなら、これはそんなに難しくありません。

「おうち英語の会」でも時々この話題が出るのですが、おうちの方の焦りをよそに、ちょっと対策するだけで子供達はあっさり合格して、合格通知を手にしたお母さんが「あんなに焦っていた自分がおかしくなります」と言われるぐらいです。

ということで、具体的な対策については、また近いうちに記事にしたいと思います。

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