大人も子供も「おうち英語」で英語をマスターできる、というのが私の経験からの信条なのですが、英語をマスター(習得)した状態というのは、どういう状態でしょうか?
それは、
「英語を日本語に直さずに英語のままで理解できる(直聴直解できる)能力(英語回路)」
と
「英語で相手とコミュニケーションができる(または英文を読んで理解できる)語彙(イディオムや慣用表現を含む)」
だと私は思っています。
つまり、最初は「英語回路」を身につけないと話にならず、最後は「語彙」が英語力を決めます。
私が「子供のうちなら誰でも簡単にバイリンガルになれる」と言っているのは、最初の「英語回路」を獲得する段階のことです。
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ところで、英語(言語)の本質は「音」ですから、「英語回路」の獲得は、基本的には「音」によってしか達成できません。
一方、「語彙」の増強は、英語の「音」によらずとも、日本語の音(カタカナ発音)によってもできます。
ですが、音による英語回路の構築ができていない状態で、日本語の音(カタカナ発音)を使っていくら語彙を増やしても、それはなかなか「使える英語」になりません。◆
私達大人が、中学、高校(人によっては大学やそれ以降も)と何年も英語を勉強してきて、それなりに知ってる英語の単語があるのに、いざとなると英語がほとんど分からないのは、「音」の重要性がないがしろにされているからです。
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そこで、「かけ流し」になるワケですが、子供のためにかけ流している英語を、親も当然一緒に耳に入れているのに、親の方は一向に英語ができるようになりません。
(それでも、何年もかけ流しを続ければ、少しは上達しますけどね 笑)
これは、大人には既に「日本語のバリア」ができてしまっていて、英語の音をいくら届けても、脳が「この音は生存には不要な音」として「不用品箱」に入れてしまい、処理をしなくなるからです。
このような状態では、大人が漫然と英語を勉強しても、なかなか効果が上がりません。
ですから、大人が英語をやり直す時には、音に対する日本語のバリアを外すために、意識的に英語の音を脳に届けるための工夫をする必要がでてきます。
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これは、倍速音源を集中して聞くとか、シャドウイングをするとか、負荷をかけることでも可能になりますが、一番良いのは、発音をマスターすることです。
「発音をマスターする」ということは、英語の「音」が自分のものになるワケですから、その後、聞こえてきた英語の音も、脳は「必要な情報」として処理を始めてくれるのです。
ですから、自分も子供と一緒にもう一度英語を勉強したい、というお母さん(お父さん)で、自分は発音が悪いと思ってらっしゃる場合は、早い段階で発音のトレーニングをされることをオススメします。
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発音のトレーニングは、いくつかあると思うのですが、私はTOEIC900点を超えた頃に、UDA式30音というトレーニングをやりました。
DVDを見て学習し、それだけではどうしても分からないところがあったので、南房総の鵜田先生のご自宅まで1日トレーニングを受けに行きましたが、今はアプリがあるようです。→ UDA式30音トレーニング
このアプリは使ったことがないのですが、おうち英語の会員さんに使ってらっしゃる方がいらっしゃったので、体験談を書いてもらいましたので、興味のある方は、お読みください。(→「大人のおうち英語(ライオンさん体験談)」
大人の方で、短期集中で英語力を伸ばしたい方に、英語コーチングを行っています。(→ 詳しくはコチラ)
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「おうち英語で子供をバイリンガルに育てたいけど、一人でできるかどうか不安」というお母さん(お父さん)のために「おうち英語の会」をやっています。興味のある方は、お気軽にお問い合わせください。