前回、おうち英語の究極の目的は「子供を日英バイリンガルに育てる」ことだと書きました.
前々回には、そのために「脳に音としての英語を習得させる」のが必要だと書きました。
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「脳に英語を習得させる」とは、英語回路を作ること
ここでちょっと注意していただきたいのですが、「脳に音としての英語を習得させる」というのは、普通の人が思っている「英語の音の習得」とはちょっと意味あいが違います。
よく「英語耳ができる」と言いますが、一般的にこう言われる時は「英語の音の習得」ができている、つまり「英語の音に耳が慣れていて、音の聞き分けができる」状態を指しているように思います。
これに対して「脳が音としての英語を習得する」というのは、「英語回路ができる」というのに近いです。
ただ、英語というのは「言語」ですから、その本質はあくまで「音」だということを覚えておく必要があります。
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つまり、おうち英語の目的である
「脳に音としての英語を習得させる」
というのは、
「音である言語としての英語の回路」を「脳に勝手に作らせる」
ということです。
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まとめると、
おうち英語の目的は
「音である言語としての英語の回路」を「脳に勝手に作らせる」こと。
(そして究極の目的は、「お子さんを日英バイリンガルに育てる」こと)
そのために、おうち英語でやるべきことは
「脳の『無意識』の領域で『音としての英語を(勝手に)習得する』状態を作る」こと。
ということになります。
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ところが、これを邪魔するのが「自我」なのです。
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脳の「無意識の習得」を邪魔するのが「自我」
ところで、話は変わりますが、皆さん、日本語は好きですか?
実は私は、日本語(特に古文)が大好きで、高校生の頃は国文学者になりたかったので、大学の専攻は「日本文学」でした(笑)
でも、そんな人は多分少数派で、ほとんどの日本人は
「日本語なんて、好きも嫌いも、そんなこと考えたこと、あんまりない」
のではないでしょうか?
そして、そう思うのは、私達が「自我」で日本語を勉強した訳でははなくて、「無意識」で日本語を習得してきたからです。
英語もこれと同じように習得しよう、というのが、よく言う「母国語方式」だったり「右脳学習法」だったりするのですが、それを私は「無意識で習得」という風に呼んでいます。
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「おうち英語」が将来花開くかどうか、道を分けるのは「自我」と「無意識」だと昨日、書きました。
私の考えでは、ここがすごく大事なポイントですので、具体的な教材や取り組み方法をご紹介する前に、もう少し「自我」と「無意識」の話を続けたいと思います。
「おうち英語で子供をバイリンガルに育てたいけど、一人でできるかどうか不安」というお母さん(お父さん)のために「おうち英語の会」をやっています。興味のある方は、お気軽にお問い合わせください。