オンラインコミュニティ「おうち英語の会」のご紹介

中学生(以降)の「おうち英語的取り組み」とは?

中学生になっても、おうち英語って必要なの?

今日は、「おうち英語の会」の掲示板(Slack)での、ある日のやり取りをご紹介します。

 

中学生はもう「おうち英語」は卒業?

ある教材について、話題が盛り上がっていた時でした。

私が「中学生が家庭でおうち英語的取り組みをするには良いかもしれませんね」という内容のことを書き込んだら、こんなご質問をいただきました。


我が家は取り組みの開始が遅く、6歳でおうち英語を始めたので、10年規模で考えるとなると、中学生でもまだまだ、おうち英語を継続してるんだろうな、と漠然と考えていました。
中学生は、おうち英語はもうやらずに別の取り組みをするのでしょうか?
それとも、学校の勉強や試験対策が、主な取り組みになるのでしょうか?


このご質問に、次のようにお答えしました

中学生が家庭で「おうち英語的取り組み」をするとしたら

おっしゃる通り、中学生は、おうち英語というよりも、学校の英語をやっていく(その過程で、おうち英語でインプットした英語の知識が整理される)感じになっていきます。

教材を使ったり取り組みとしての「おうち英語」は卒業しても、大学受験まで(そして必要に応じてその先まで)英語の勉強は続きます。

 

このような「英語の勉強」を私は「自我での勉強」と呼んでいて、本人が意識的に取り組む勉強を指しているのですが、一方、「おうち英語的取り組み」と言っているのは、「脳の無意識の部分に英語を習得させるための取り組み」で、小さいうちだったら、「興味を示さなくても聞いてなくても耳に届けるかけ流し」だったり「文字を読まなくても良いから覚えた英文を嘘っこ読みする絵本の暗唱」だったり、あとは「意味を考えずひたすら音に合わせて音読」だったりします。

 

中学生の「おうち英語的取り組み」とは、ひたすら反復練習

言い換えれば、中学生からの「おうち英語的取り組み」は、勉強して分かった英文でもひたすら(覚えるぐらい)音読する「反復練習」ということになります。

学校の英語の勉強は、やがて避けては通れないものなのですが、そこで高得点を取れても実際に使える英語にならないのは、こうした基礎的な反復練習が足りていないからです。

「反復練習(おうち英語的取り組み)」が、自我での英語の運用の基礎となっていたら、成績に応じて自分でも使える英語になっていきます。

すると、こんなお返事をいただきました

「無意識の学習」と「自我の学習」

「自我での勉強」のお話(解説?)ありがとうございました。

ブログ記事を読んではいたのですが、「自我での勉強では身につきにくいから無意識の学習で英語を身につけましょう」という理解で、極論、「自我での勉強は意味がない!」くらいに思っていました。

しかし、今回のお話と、先日の座談会のアーカイブを聞いて、無意識のインプットの土台の上に自我の学習があって、その先に洋書スラスラが待っているのだとわかりました。

 

私自身は大学生になって中国語を始めて、未だに細々と続けているのですが、「漢字が理解できる」という点で漢字を理解しない(母国語としない)言語の人たちと比べると中国語学習に苦労しない(苦労してますけど、比較した場合…です)のは、おうち英語で言うところの「無意識の学習」の土台の部分がすでにできているからなのだな。といろんなことが腑に落ちました。

今、第二子が3歳なのですが、その言葉(日本語)の発達を考えると、この子は今、文字も文法も何もわからず、音を真似してインプットしていて、
「そんなのどこで覚えて来たの〜?」
というような、意味がわかってるんだか、わからないんだかの日本語を話していて、これからだんだん文字を覚え、小学校の国語の授業で体系立てて学んでいく。

英語も同様に学んでいくために、おうちで音をたくさん聞かせてインプットし、意味がわからなくても文字が読めなくてもウソっこ読みして、意味もわからず口に出しておけば、後々分かってくる。

それと同時に学校での学習(自我の学習)をやっていって学んでいく。

ただそこには年齢が高くなると「自我」が芽生えてきて、やりたくない!とか、遊びたい!などがあるので、それと、どうつきあいながら学習を進めていくか、ということかなぁと。

そんな感じで理解しました。


そうなんです!それが言いたかったんです!

私の言いたかったことを、どんぴしゃり!とまとめてくださっていたので、お願いして、ブログに転載させていただきました。(ありがとうございました!)

 

「おうち英語」における「自我」と「無意識」

おうち英語で身に付けさせたい高い英語力は、最終的には「自我によるアウトプット」なのですが、それを支えるのは「無意識へのインプット」です。(詳しくは「ちえみ流・小学生のおうち英語について」でも解説しています)

無意識へのインプットは、幼いうちは、かけ流しだったり動画を見せておけばできますが、年齢が上がってくるにつれて、アウトプットを伴った方法に切り替えていかないと、なかなかインプットされなくなっていきます。

そして、小学校高学年ぐらいからは、同じものを何度も音読するなどの反復練習が必要になってきます。

どのぐらいの反復練習が必要かについては、個人差が大きいのですが、言語習得における「自我」と「無意識」の関係が分かると、おうち英語で迷うことは減ってきます。

おうち英語における「自我」と「無意識」については、こちらからの一連の記事で解説していますので、気になる方は是非、お読みくださいね。(→ ・言葉は脳に習得させる

 


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