先週、「乳幼児編」「小学生編」の2回に分けて「おうち英語勉強会」を開催しました。
その「小学生編」にご出席いただいた方から、アンケートの中でこんなお声をいただきました。
理論的なお話は図も素晴らしく「なるほど」と思ながら聞いていましたが、何をどうかけ流せば洋書を楽しむところまで行けるのか、実践的な部分をもう少し厚く聞きたかったです。
私が常々「英語ぺらぺら」ではなく「洋書すらすら」をおうち英語では目指そう と言っているので、「おうち英語の会」でもよくこういったご質問をいただきます。
ですので、この記事に書いたこととかぶる部分は多いのですが、もう一度これについて私の意見を書いてみたいと思います。
おうち英語での順番は、① 音の習得 → ② 絵本の暗唱 → ③ 多読
コチラの記事 にも書いていますが、おうち英語で「洋書すらすら」の子供に育てたかったら、読解力育成の取り組みとしては、「絵本の暗唱」から「多読」に持っていくのが一番良いです。
その場合の素材については、今はいろんなリーディング教材にオンラインでアクセスできるので、私もあまり特定の教材を紹介はしてこなかったのですが、「やり方が分からない」とか「絵本を探したり調達する手間を省きたい」という場合は、やはりパルキッズの「I Can Read!(ICR)」「I Love Reading!(ILR)」を使うのがオススメです。
(我が家でもこのシリーズの前身の暗唱用絵本を4年分 192冊取り組みました)
この絵本の暗唱が、その後の「多読」の一番最初の段階で、多読の基本は「易しいものをたくさん」ですので、小学生でも ICR から始めて ILRに行き、そこから少しずつチャプターブックに移行して行くのが一番オスス
ILRが終了したら(または並行して)市販の子供向けチャプターブックに移っていくのですが、そこでも、急がず、同レベルのものをたくさん読みながらレベルを
ただ本代がかかるのが難点なので、絵本の暗唱後の多読では、ラズキッズなどを利用されるの
また、絵本の暗唱に使う素材も、必ずしもパルキッズの ICR、ILR でなくても良いので、音源を用意して少しずつ少しずつステップアップできるのであれば、ご家庭で好みの洋書を使って取り組んでいかれると良いと思います。
洋書すらすらに導くためのポイント
「洋書すらすら」に導くための多読の一番のポイントは
・同じレベルのものをできるだけたくさん読んで次のレベルに上がる
ということです。
親としては、子供があるレベルの本を楽しんで読んでいると
「これはもう楽に読めるみたいだから、今度はもう少し難しい本」
と思ってしまいますが、親からのプレッシャーを感じると、読書が途端に嫌になってしまうケースもあります。
また、くどいようですが、そもそも「オーディオブック(つまり音)で聞いてもお話が楽しめない」状態で文字を追って読んでも、読書はあまり楽しめません。
特に子供の場合、多読が進むには、常に「音で聞いて楽しめる」が先になりますので、文字から読みの取り組みに入ると、「読めるけど読まない」状態になりかねません。
かけ流しなどで英語の音にしっかり馴染んで、音でお話を楽しめる状態が先行するようにしておきましょう。
また、その他のポイントとして
・家にある洋書を全部読ませようとしない
・洋書の読書を全部「取り組み」にしない
ということを、「おうち英語の会」で読みの話題になるたびに、私はお伝えしています。
必要が出てくるまで焦らない
上のポイントとも重なるのですが、読みに関して、本当に「洋書すらすら」に育てたいなら、まず「本好きにする」ということが一番大事なの
本好きに育っておけば、小学校のうちに洋書を読まなくても、中学高校から、または大人に
親としては「今すぐ読んでほしい」ものですが、その気持ちが強く
必要もないのに読書をするのは「楽しいから」ですが、そうでなければ「子供が洋書を読まない」のが普通です。
あくまで「将来のため」と肩の力を抜いて、将来への素地を作って
読書は(プレッシャーがなければ)本来、楽しいものです。
その楽しみを分からせてあげれば、子供は、親に隠れてでも本を読みます。
日本語の本も、日常生活だけでは触れられない世界に触れられる素晴らしい娯楽ですが、洋書を読むようになると、さらに日本語の本当はまた違う世界に触れられるため、読書好きな子なら日本語英語を問わず読むようになります。
もし万が一、小学生のうちはなかなか読まなくても、遅くとも高校生にな
その場合、親に報いはなく終わってしまうかもしれませんが、それでも、おうち英語をやるからには、是非「洋書すらすら」への環境を与えてあげられると良いですね。
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