今日は、以前アンケートでいただいたご質問にお答えします。
ご質問はこちら(↓)
アメリカに行かなくてもバイリンガルになれたか?
バイリンガル教育に成功しているように見えるご家庭は、海外経験があるか、インターへ通っているように見えます。
例えば、ちえみさんのご家庭がアメリカに行くという体験がなかったら、お子さん達は現在のレベルの英語を習得出来たのでしょうか?
これに対しては、もう私の主観でしかお答えできないのですが、私の答えは「Yes!」です。
海外経験がなくても(日本国内だけで)バイリンガルに育ちます
どうしてそう断言できるかと言うと、それは、私は、子供が生まれる前から「絶対この子はバイリンガルにしよう!」と決めていたからです(笑)
だから、もし夫の転勤でアメリカに行くという機会がなかったら、私の執念で、私が頑張って、必ずバイリンガルに育てていたと思います。
もしかしたら、海外経験がない分、余計に頑張って、今よりももっと高い英語力を身につけさせていたかもしれません(笑)
アメリカに行かなくても「絶対にバイリンガルに育っていた」と断言できるのは、「英語が身につく」という状態がどういうものか、そのために何をすれば良いのか、私は、自分が勉強して英語を身につけた経験から判断できたからです。
私達は、母国語をどうやって身につけたのかは覚えていません。
でも、私は、自分が28歳から英語のやり直しを始め、そこから少しずつ英語ができるようになってきたので、英語を身につけるために自分の辿った過程をよく覚えています。
何ができれば良いのか。
そのためには何をすれば良いのか。
それが分かっていたので、子供時代には「かけ流し」と「絵本の暗唱」に力を入れ、小学校に上がってからは少し「勉強」をさせました。
あとは読書のステップアップをさせるつもりでいましたが、そこを自分でやらないうちにアメリカに行くことになり、私が頑張らなくても洋書を読める子に育ち、その点ではラッキーでした。
会話に関しては、私はあまり「ぺらぺらしゃべれる」ことを重視していません。
これも自分の経験から、能力さえ育んでおけば、会話に関しては、必要が出た時に少し力を入れれば十分だと思っているからです。
(詳しくは → おうち英語でスピーキングもできるようになる?)
能力を育んでおくためには「声に出し続ける」というのも大事なので、次女にはパルキッズの「7-day English」などやらせていますが、これも、お問い合わせが増えたのでどんな教材か見たいので自分でも買ってみた(そして、買ったからには元を取りたい 笑)というのが一番の理由で、それがなければ、別に「好きな洋楽でも歌ってれば良いだろう」と思っていました。
ただ、7-day をやり始めたら、よく洋書を読むようになったので、やっぱり何でもやればやるだけのことはあるなー、と思ってます。
(詳しくは → 洋書スラスラに一石? 次女の洋書の読書と7-day English)
(と言っても、受験が目前に迫った2021年1月現在は 7-day も中断していて、英語に関しては、毎朝 CNN10 を見る以外は何もやらない状態になっています。)
「ぺらぺらしゃべれる」ことは重視していなかった我が家のおうち英語でしたが、「すらすら読める」ことは、最初から今に至るまで重視してきました。
(詳しくは → 「英語ぺらぺら」ではなく「洋書すらすら」をおうち英語では目指そう)
そのため、おむつも取れないうちから、英語の暗唱には力を入れてきました。
(当時の動画は → 音読と暗唱(子供の読みの育て方))
英語の音が聞き取れて、英語回路ができて、洋書が読めるようになっていれば、あとは、大人になってから本人がヤル気になった時にも、困ることのない英語力だと思っています。
英語力は海外在住経験とは必ずしも一致しない
おうち英語で育ち、アメリカに3年住んで、現地校に通っても、日本に帰国してから何もしなければ、英語力は自然には伸びず、うちの娘達は、華々しい経歴の割には英検も準1級止まりで大したことはありません(笑)
一方、日本国内のおうち英語だけで、もっと素晴らしい英語力をつけているお子さんが、世間にはたくさんいらっしゃいます。
うちの娘達は、特に「英語が好き」とか「将来、英語を使った仕事がしたい」という希望は皆無だし、今の英語力で受験には十分なので、自分から英語の勉強をするなんてことはありません。
私は、自分が通訳の仕事をする中で、「子供には英語を必ず身につけてさせておかなければ」と思っていましたが、その英語力に関しては「世界で必要とされる英語力」で良い、と思っていて、資格試験や英語の成績にはあまりこだわっていません。
もちろん、例えば留学するとなれば、TOEFLやIELTSのような試験を受ける必要がありますが、実際には他の(SATとかGREとか、ネイティブの学生も受ける)試験を受けたり、エッセイを書いたりする必要もありますから、むしろそちらに対応できる「母国語感覚の英語力」を身につけさせたいと思っていました。
と言っても、そこは親が与えると言うよりも、おうち英語で基本的な(母国語感覚の)英語を身につけさせてさえおけば、あとは本人が必要に応じて勉強していけば良いと思っています。
今、本人たちが必要を感じているのは「受験に合格できる英語力」で、そこには達していて、それ以上の望みはないので、それ以上の努力もなく、よって、現在の我が家の娘達の英語は、経歴の割には大したことない英語力です。
ですから、このぐらいなら、十分おうち英語で身につけていたと思います。
ただ、「洋書を読める」ということをゴールには置いていましたので、もし、あの時アメリカに行くことがなければ、「洋書を読める子」になるまでは、おうち英語を頑張っていたと思います。
「おうち英語で子供をバイリンガルに育てたいけど、一人でできるかどうか不安」というお母さん(お父さん)のために「おうち英語の会」をやっています。興味のある方は、お気軽にお問い合わせください。