オンラインコミュニティ「おうち英語の会」のご紹介

DWEとパルキッズを私なりに比べてみました

バイリンさるのサラミ
幼児英語で人気の教材、DWEとパルキッズってどっちが良いの?
どう違うの?
うちにはどっちが合ってるの?

これからおうち英語を始めるのに、DWE(ディズニーの英語システム)とパルキッズ、どちらがオススメですか?、というお問い合わせをよくいただきます。

私は、長女の妊娠中から英語育児をしてきて、中古DWE(当時のフルセット)とパルキッズ(オンラインレッスンのない時代のCD版)を使い倒しましたので、今日はこの2つの教材について、私の考えを書いてみます。

DWEとパルキッズは、教材のコンセプトがまったく違いますので、その違いを理解して、ご家庭の好みに合った方を選ばれるのが良いと思います。

なお、こちらのPodcastでも、DWEとパルキッズの違いについて語っていますので、良かったらお聞きください。

(また、念のため書き添えますと、この記事は、DWEやパルキッズの公式とはまったく関係ない、あくまで私個人のものです。)

 

外国語として英語を学ぶのに最適な教材:DWE

DWEは厳選された良質の英語表現を、外国語として学びやすい順番にStoryに収録してあります。

Book1では現在形しか出てきませんが、だんだん過去形が出てきたり、進行形が出てきたり、と、文法的に少しずつステップアップした英文が登場するようになっていて、最終的にはこの順番でレッスンすることで、しっかりと使いこなせるよう身につけていくための教材(とシステム)です。

教材はいろんな種類がありますが、全てがStoryに出てくる英文をしっかり吸収するためのもので、中の単語や表現に手を変え品を変え触れていくようになっています。

また、英文は外国語としての学習過程を重視して書かれていますが、子供がそれを「勉強」だと思わずに自然と吸収できるよう、CDでかけ流したり、DVDを見たり、歌を歌ったり、カードで遊んだり、環境の中に溶け込ませることで自然と身につけていくようになっています。

そして、最終的にレッスンをして、Storyの英文を完璧に身につけるのですが、そうすれば、揺るぎない英語の基礎ができます。

 

教材は、子供が「楽しい」と思うような内容ですので、子供の食いつきがよく、また飽きてきてもモチベーションが続くための仕組みもいろいろ用意されています。

この仕組みの部分(イベント、TE、CAPなどのご褒美システムなど)は正規会員でないと受けられませんが、子供が気に入れば、楽しんで続けられ、アウトプットも良く出て、アウトプットも出るし、教材自体も楽しいので、親も続けやすいです。

私も時間とお金があったら、DWEの正規会員になって、いろいろやりたかったな、と思うことがあります。

 

DWEの難しさ

DWEは、「楽しい」教材で、親子共に「自我」に訴える教材(とシステム)なので、子供が飽きたり、嫌がるようになったりすることがあります。

(おうち英語における「自我」については、こちらを参照 → おうち英語を成功させるには「自我」を理解する

また、親の方も、膨大な教材をどのように使ったら良いのか分からず、宝の持ち腐れになる場合もあります。

そんな時にも、正規会員なら仕組みがしっかりしているので続けやすいと思いますが、中古で取り組む場合には、難しく感じてしまうかもしれません。

また、収録されている英語の絶対量や語彙数は、そこまで多くありません。

なので、その後、洋書の読書などにつなげていくには、語彙増強の取り組みを足していく必要があると思います。

また、音環境の維持の面でも、DWEだけでは足りなくなるので、他の音源を探していく必要が出てきます。

でも、DWEでしっかり下地ができていれば、英語圏の番組を楽しんだり、英語の絵本を楽しめるようになっている筈なので、その先は、そうした英語の番組や絵本を与え続けていくことで、DWEで身につけ英語回路を使って英語力を伸ばしていくことができます。

Storyに出てくる英語表現は、厳選された良質の英語なので、大人でもこれをしっかり身につければ、基礎はバッチリだよなー、と思いながら私も使っていました。(うちは中古でした)

(DWEについては、正規ユーザーさんによる詳しい体験談もありますので、興味のある方は、こちらもお読みください。→「我が家のDWE(Miwakoさん体験談)」)

 

子供の言語習得本能を利用する教材:パルキッズ

一方のパルキッズは、かけ流しで英語のシャワーを浴びせることで、子供(の脳)が「母国語と同じように」英語も勝手に習得する、そのためのインプット環境を提供する素材です。

プリスクーラーで2年分、キンダーで2年分、毎月新しい内容に変わり、インプットのボリュームが圧倒的に多く、触れる英語の量と語彙数が多いので、将来につながる英語力のつく教材です。

私が使っていた頃は、CDによる「かけ流しが全て」と言えるぐらいのインプット偏重でしたが、現在はオンラインレッスンが出来て、アウトプットにつなげたり、内容の理解をより深められる内容となっています。

それでも、やはりインプット重視の教材なので、バシッと表に出てくるアウトプットが(DWEや他の楽しい教材に比べると)少なく、日々淡々と続けるだけなので、親子共にテンションが上がらなく感じる教材でもあります。

ですが、膨大な量の英語が、子供の頭(無意識の領域)に残りますので、子供が大きくなっていろんな英語に触れたり洋書を読んだりする時に「見たことある」「聞いたことある」単語や表現が多く、聞くにも読むにも「なぜか楽」になる、将来的に高い英語力につながる教材です。

また、あれこれ考えたり工夫する必要もなく、とりあえず「これさえやっておけばOK」の教材なので、パパやママが忙しいご家庭でも取り組める教材です。(ただ、かけ流しの時間だけは、きちんと取る必要があります)

 

パルキッズの難しさ

パルキッズでは、とにかくインプットを重視し、その過程で英語を教えたり、文法を整理する機会がないので、アウトプットはDWE(やその他の楽しい素材)に比べると出づらく、子供の言語習得の理屈を理解して「表に出なくても英語が育っているんだ」と思えないと、進めるのがつらく、挫折しやすい教材です。

また、(あまり大きな声では言えませんが)コンテンツの質が(エンタメ業界最高峰のディズニーと比べると)お粗末で、絵や音楽もお世辞にも褒められたものではありません。

でも、実用性ということで言えばピカイチで、「時間や手間はかけられないけど、将来的には高い英語力を」というご家庭にはぴったりです。

(パルキッズについては、こちらに長々と書いていますので、興味のある方は、こちらもお読みください。→「子供に英語を始めたい方へ(おススメの教材:パルキッズ)

 

教材なしでも、おうち英語は可能です

「おうち英語の会」の会員さんから時々「家族の目があって、英語育児にあまりお金をかけられません」という声を聞くことがありますが、幼児英語って、お金をかけようと思えばいくらでもかけられるので、ブレーキをかけてくれる人がいた方が良い面もあります。

かく言う私も、自分が英語育児をしていた当時は、まだ仕事もしておらず、夫の目を気にしながらの英語育児でしたので、欲しい絵本なども思いっきり買えた訳ではありません。

でも、今思えば、おかげで暴走せずに済んだな、と思います(笑)

当時の英語育児界では「猛教病」(←「猛烈に教材が欲しい病」の略 笑)というのが流行っていて、ご夫婦ともにフルタイム勤務で時間のないご家庭などでは、話題になった教材を次々に手に入れて使っておられ、私はその情報を教えてもらって、優先順位をつけて少ない予算からやり繰りしていました。

また、なるべくお金をかけないためにいろいろ工夫したことも、今では良い思い出です(笑)

英語自体は、子供ならテレビ番組でも見せておけば習得しますので、必ずしも高い教材なんかなくても大丈夫です。(「究極のおうち英語:誰にでもできて、将来子供が英語で困らない

おうち英語の会にも、こうした教材を使わずにバイリンガルを育てた会員さんが何人かいらっしゃいます。(そのうちのお一人の体験談がこちら →「教材使わずバイリンガルに !?(ジャスミンさん体験談)」)

教材を使うにしろ、使わないにしろ、その特徴や長所・短所を調べて、ご家庭に合う方法で、気楽に気長に「おうち英語」を続けてくださいね。


「おうち英語で子供をバイリンガルに育てたいけど、一人でできるかどうか不安」というお母さん(お父さん)のために「おうち英語の会」をやっています。興味のある方は、お気軽にお問い合わせください。


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