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語彙:生活言語と学習言語(バイリンガルの育て方・その13)

完全に私の独断と偏見による「バイリンガルの育て方」シリーズです。
(前回は、コチラ(その12)/第1回から読みたい方は、コチラ(その1)

おうち英語で子供をバイリンガルに育て、「英語回路」ができてきたら、「語彙」の増強を考えたくなりますね。

赤ちゃんや幼児のうちにかけ流しなどで英語回路ができる過程で、子供はもちろん基本的な語彙を獲得します。
いわゆる「生活言語」と言われる言葉の語彙です。

英語教育ではよく、外国語の習得のレベルは「生活言語」レベルと「学習言語」レベルに分かれる、と言われています。

簡単に言えば、日常生活で使う言葉が「生活言語」で、学校で習う勉強で使う言葉が「学習言語」と考えてよいと思います。

例えば、うちの次女は、帰国子女でちょっと聞くだけだと英語はペラペラに聞こえるのですが、しゃべってる内容をよくよく聞くと子供英語止まりなのは、つまり、バイリンガルで生活言語は習得しているけれど、学習言語が弱い、ということになります。

ですから、おうち英語でも英語回路ができたら、学習言語の語彙を増やしていくことを意識していくといいんですが、でもその話に進む前に、この「生活言語を習得している」というのは、意外と大事です。

というのは、実は意外とこの「生活言語」が、日本で大人になってから英語を勉強した人には弱い部分なのです。
(というか、まるっきり私がそうでした)

大学受験のために難しい英単語は沢山覚えたのですが、普段の生活に使う基本的な言葉を知らなかったため、「Harry Potter の思い出」にも書いたように、英語圏では子供でも知ってる「owl」という単語すら知りませんでした。

他にも、例えば、「かゆい」とか「靴ひも」とか、ちょっと下品ですが「おなら」とか、そういう、日常生活で必ず使うような単語を、大人の英語上級者でも知らなかったりします。
(この「おなら」の英語、私も実は、子供英語止まりの次女に聞くまで知りませんでした)

仕事で英語を使う人は分かるかもしれませんが、ある程度英語ができて仕事には支障がない人でも、日常会話となると難しいと感じることは多いです。

おうち英語でこうした「生活言語」に自然に触れておける、というのは、中学校から「学習言語」中心に英語を習うだけでは習得できない語彙を習得できる、という意味で、とても大きいと思います。

とは言え、せっかくおうち英語をやるなら、もちろん「子供英語止まり」にしたくはないですよね。

やはり「学習言語」の語彙まで、しっかり(でもスパルタではなく、子供に合ったやり方で自然に)身につけさせたいという方がほとんどではないでしょうか?

と言うことで、次回はいよいよ「学習語彙」に入りたいと思います。

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