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英会話レッスンは必要?(バイリンガルの育て方・その16)

完全に私の独断と偏見による「バイリンガルの育て方」シリーズです。 (前回は、コチラ(その15)/第1回から読みたい方は、コチラ(その1)

今日は、誰もが気になる「おうち英語でしゃべれるようになるのか?」です。

大人でも子供でも、「英語回路」と「語彙」が身につけば、英語が使えるようになっているはずですので、そこを目指していきたいのですが、「家でそれを身につけただけで、会話の練習をしなくても、いざとなったら実際の会話ができるようになるのだろうか?」という疑問が出てくると思います。

これは、できるようになります。(もう断言しちゃいます!)

ただし、英語回路を身につける段階で、しっかりと英語の「音」を処理できるようになっている必要があります。

また、英語をしゃべるには、発話のための筋肉を鍛える必要があり、これには練習が必要です。

この練習とは、要するに英語を口にすることで、音読や暗唱が効果があります。(何度か記事で紹介しています↓)

「子供に英語をしゃべらせるべきか?」 「音読と暗唱(子供の読みの育て方)」

もちろん、こうやって発話の筋肉を鍛えていても、一人でできる音読や暗唱とは違い、相手のある会話は「慣れ」の部分も大きいので、初めて外国人と英語で話す時などは、うまく言葉が出てこなかったりするかもしれませんが、頭の中に「英語回路」ができて「語彙」が入っていれば、必要に応じてすぐに話せるようになります。

一方、いくら外国人と話すのに慣れていても、「英語回路」もできていない、「語彙」もない状態だと、会話が進むにつれて「言いたいことが言えない」頭打ちの状態になってしまいます。

以前も(↓)記事にしましたが、日本のように英語を使う必要のない国では、子供は、よほどのモチベーションがない限り、どんなに英語をしゃべれても、なかなかしゃべりません。 「子供が英語をしゃべらない」

親は子供が積極的に英語をしゃべっている姿を見たいものですが、子供にしてみれば「必要もないのになんで英語しゃべる必要あるの?」と思うでしょうし、場合によっては「あーもう、英語めんどくさいなー」になるかもしれません。

勿論、英会話レッスンも、子供が楽しんでいるならいいのですが、最初はともかく、ずっと続けていく英会話が「楽しい」と思えるには、「英語が通じる」「自分の言いたいことが言える」状態でないと、つまらない、めんどくさい、になりかねません。

「英語回路」と「語彙」を育てていなければ、簡単な会話しかできませんので、年齢が上がるにつれて、ますます伝えたいことは複雑になってくるのに、英語ではうまく言えない → 英語めんどくさい、になっていきます。

ですから、英語をしゃべる場として英会話レッスンに通わせる場合でも、おうち英語でしっかり「英語回路」と「語彙」を身につけさせてあげて欲しいと思います。

この「英語回路」と「語彙」が、「おうち英語で育つバイリンガルって?」で書いたように、海面に氷を浮かべるのではなく、大きな氷山を築くことになり、ちょっとやそっとでは溶けてなくならない英語力をつけることになります。

「英語回路」と「語彙」がしっかり身についていれば、会話は必要になったらすぐに伸ばせます。

英会話レッスン中心で「英語回路」と「語彙」がしっかり身についていなければ、会話力もすぐに頭打ちになってしまいます。

そして、「英語回路」と「語彙」は、年齢が上がるにつれて、身につけるのに時間もエネルギーもかかるようになります。

ですから、まずはおうち英語で「英語回路」と「語彙」をしっかり身につけさせてあげ、余裕があれば英会話レッスンで実践の機会を作ってあげるのが良いと思います。

でも、親が子供のしゃべる姿にそんなに固執しなければ、おうち英語に英会話レッスンは必ずしも必要ありません。

それでも十分、バイリンガルに育ちますし、将来役に立つ「使える英語」が身についていきますので、肩の力を抜いて、おうち英語を続けていってほしいな、と思います。

 


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