小さいお子さんに「英語始めてみようかな」と思ったり、中学生のお子さんが学校の英語で苦労し始めたので「何かできることはないか?」と思ったりしたら、おうち英語を始めましょう。
英語を習う場所として、世の中には英会話スクールや英語教室、そして自宅でできる教材があふれていますが、外に習いに行くにしろ、家で取り組みを始めるにしろ、まずしっかり心に留めておいていただきたいことが2つあります。
それは、まず「言語は音である」ということ。
そして2つ目は、「言葉は脳に習得させないと使えない」ということです。
これは何も英語に限らず、外国語は何でもそうなんですが、ここでは便宜上「英語」に言語を絞ってお話していきます。
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言語は音であり、言葉は脳に習得させないと使えない
言語が音であり、言葉は脳に習得させないと使えない、ということは、英語が使えるようになるには、それがたとえ読み書きで音を伴わないように思えることであっても、その言語の音を脳が習得していないと苦労しますし、その音の集まりである言葉の法則を脳に習得させないと使えるようにはなりません。
外国語の習得能力は、赤ちゃんの時が最高で、その後は衰える、というのはもはや常識になっていますが、その「外国語の習得能力」というのが、つまり「脳が、音をある言語として捉え、処理し、言葉として理解・運用できるようになる能力」と言い換えることができると思います。
この能力は年齢とともに衰えるので、同じことをやっても赤ちゃんと中学生では成果に差が出ます。
だから、中学生に幼児教材を使っても、赤ちゃんのように自然に英語は習得できませんし、逆に幼児期だったらまだその能力が高いので、ラクに英語を身につけることができます。
でも、赤ちゃんだろうが中学生だろうが、「音としての英語」を「脳に習得させる」ことが大事なのは同じです。
ただ、中学生は赤ちゃんよりは外国語の習得能力が低いので(それでも大人よりは断然高いですが)、やり方を工夫する必要がありますし、ましてや大人の場合は、もっともっと工夫も時間も必要になってきます。
それでも、「脳に音としての英語を習得させる」ことができれば、いくつから始めても、十分、世界に通用するバイリンガルになれます。
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脳に「音としての英語」を習得させるには
では、脳に「音としての英語」を習得させるにはどうしたら良いのでしょうか?
それは、何はともあれ音を聞く(もしくは聞かせる)ということです。
ただ、英語だったら何でもいいという訳ではなく、やはり素材選びにはコツがあるのですが、とにかく、英語の音を聞か(せ)なければ最終的に英語の習得はあり得ません。
もし今、あなたのお子さんがまだ赤ちゃんだったら、適切な素材を適切なやり方で使えば、音を聞かせるだけで赤ちゃんの脳には英語回路ができます。
言い換えれば、音さえ聞かせれば「潜在的バイリンガル」に育つので、それをあとから(中学生になったぐらいから)「誰が見ても分かるバイリンガル」にしていくのは比較的容易です。
でも、もしお子さんが中学生以上だったら、聞かせる(聞く)だけでは英語の成績は上がりません。
でも、音を上手に使えば、使わない時に比べて格段に英語が分かるようになってきます。
中学生は幼児や小学生と違って「聞かせるだけでバイリンガルに」はならないでしょうが、すでに文字が読めますし、「英語ができるようになりたい(成績を上げたい)」というモチベーションがありますし、勉強の習慣も(望むべくは)ついてますし、言葉で表現された内容を理解するための知識や概念処理能力が高いので、そういう「小さいお子さんにはないもの」を上手に使って、音と組み合わせて学習することで、「脳に音としての英語を習得」させるのです。
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うちの子には何をどう聞かせれば?
子供に英語を習得させるには、英語の音を聞かせないといけないことはわかりました。
そうすると、次の疑問は当然
では、うちの子には何をどう聞かせればいいの?
ということになると思いますが、これは、お子さんの年齢と目指す姿によって変わってきます。
目指す姿、というのは、「5歳で英語をペラペラ話して欲しい」のか、「英会話はいいからとにかく中学の英語の成績を上げたい」のか、それとも「もうすぐ海外赴任だからすぐに英語力を上げる必要がある」という切羽詰まった状況にあるのか、などです。
でも、どんな場合も「脳に音としての英語を習得させる」のが目的になります。
じゃあ、どうすれば脳に音としての英語を習得させられるのか?
その具体的なやり方や教材の選び方について、これから少しずつお伝えしていきます。
「おうち英語で子供をバイリンガルに育てたいけど、一人でできるかどうか不安」というお母さん(お父さん)のために「おうち英語の会」をやっています。興味のある方は、お気軽にお問い合わせください。