子供の語彙の増やし方(バイリンガルの育て方・その14)

完全に私の独断と偏見による「バイリンガルの育て方」シリーズです。
(前回は、コチラ(その13)/第1回から読みたい方は、コチラ(その1)

「英語回路」ができてバイリンガルに育った子供でも、大人になって「使える英語」を身につけるには、どこかの時点で語彙を増やさないといけません。

その語彙増強を「いつやるのか?」というのは、それぞれのご家庭や個々人の事情で変わってくるでしょうし、極端な話、かけ流しだけでぼんやりとした英語回路を作っておいて、あとは中学から(小学校高学年から?)の英語の授業で覚えていっても、外国語としての英語を習得するには十分だと思います。

でも、一般的には、せっかくおうち英語でお子さんが英語回路を獲得してバイリンガルに育ってきたら、英語もなるべく日本語と同じように伸ばしてあげたい、と思うのが親心ですよね。

語彙に関しては、過去記事でも何度か触れています。
「『かけ流し』、『意味づけ』の次は『語彙』」
「バイリンガル育児と英検(その3 語彙の増強)」

方法論はいくつもあると思うのですが、おうち英語を続けていれば、遅かれ早かれ家の中が「うちは日本語と同じように英語があるのが普通」という状態になっているはずです。

そうなっていれば、子供が幼いうちは特に、単語を頑張って覚える必要も覚えさせる必要もないと思います。

かけ流しなどで英語に触れていれば、単語はまず「何度も聞いたことある」「耳で知ってる言葉」になります。

こういう言葉の意味を覚えるのは、後から簡単にできますので、まずは「聞いたことある」「耳で知ってる」単語や表現を脳の中にためていくことが大事です。

また、小さい子は理解しているのを表現するのが得意ではありませんから、意味が分かっているかどうか確認しようとしない方がいいです。

たまにするぐらいは問題ないでしょうが、覚えて欲しい単語一つ一つに対してそんなことをしていれば、子供の「自我」が出てきてしまい、英語に対して身構えてしまったり、その単語が出てくるたびに意識してしまったりして、ものすごく不自然なことになってしまいます。

分かってるんだか分かってないんだか、覚えてるんだか覚えてないんだか、という風に見えても、日本語もまだ完成していない子供は「日本語のバリア」が小さいですから、日本語と同じように英語も吸収しています。

一緒に聞いている大人の私達がさっぱり覚えられないからと言って、せっかく子供が日本語も英語も丸ごと吸収し、自然に習得しているのを、わざわざ邪魔する必要はありません。

そんな風に、よく分からないまま吸収してたまった音の処理を脳が終えて「この音のかたまりは言語(英語)だ」と認識し始めると、今度は「意味」が気になり始めます。

大人でもそうですが、子供は特に、耳で知ってる言葉が出てくると、突然、興味を示すことがあり、その時が、その子にとっての「覚え時」です。

そうなると、子供が自分からビデオを食い入るように見たり、今まで興味を示さなかった絵本やカードに興味を示したりして勝手に覚えていきます。

こうやって、無意識に刻み込まれている音に「意味づけ」がなされた単語の意味は、なかなか忘れにくくなります。

このように、語彙を習得するには、音だけ何度も聞いて「耳で知ってる言葉」をまずはどんどん脳にためていくことが大事です。

音が定着していないところに覚えさせようとすると、親も子も負担が大きいですが、逆に、音で何度も聞いてる言葉が映像と共に流れていたり、絵本やカードを見たりしたら、ある日突然(あるいは、いつの間にか知らないうちに)覚えてしまいます。

興味を示さないということは、その言葉を耳にする機会が少なくて、音自体がまだ脳に定着していないのかもしれないし、逆にもう覚えているのかもしれないので、いずれにしろ、無理に覚えさせようとする必要ありませんし、覚えさせてもすぐ忘れます。

この「意味づけ」の段階で、イメージ(絵や画像)だけでなく音に対応する文字も目に触れる機会を作れば、読み方の法則もある程度自然に覚えますので、読みの習得も早くなります。
(単語単位での「読み」の習得と、文章を読んで理解する「読解力」の習得はまた違うのですが、その辺は、以前書いた「読解力をつけるには」のシリーズをご参照下さい)

年齢が高い子の場合は、日本語が分かってくる年齢なだけに、英語も教えたくなるかもしれませんが、「英語は『教えない』」にも書きましたように、せっかくバイリンガルの子供を育てるなら、親は「教える」ことよりも、「勝手に習得させる」ための「環境を整える」ことを考えた方が良いと思います。

と言うのは、教えた(頑張って覚えた)英語はすぐ忘れますが、気長に(自然に)習得していった英語は、第二の母国語になりますから、長い目で見れば、その方が「使える英語」になるからです。

幼児期は、へんに単語を覚えさせても、幼い自我で覚えたことは忘れるのも早いので、とにかく音のインプットで無意識の領域に「聞いたことある」単語を増やしておくのが大事です。

しかし、そうは言っても、子供が小学校にあがったら、「自然に習得」では日本語の発達にどんどん置いていかれる時期がやってきます。

日本で生まれ育ち、日本で生きていく日本人ですから、それは当然だし、それで十分なのですが、それでも、少しでも英語を日本語の発達に近づけておきたい場合は、やはり英語の語彙も意識して増やしていく必要があります。

次回は、その辺を考えてみたいと思います。(次回「その15」につづく

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