インターネットや子育て雑誌、教育雑誌には時々、「子供にあまり早くから英語を与えると悪影響」とか、「子供をバイリンガルに育てたい親のエゴ」のような記事が載ることがあります。
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英語教育の専門家の方ほど、こういうことを言われるケースが多いような気がします。
そうすると、英語育児に迷いが出てくるお母さんもいらっしゃいます。 (不思議と、お父さんの方は、一度決めたらあまり迷われない方が多かった印象があります)
私の子供達がまだ小さかった頃も、英語育児のコミュニティでは、定期的にこの議論が巻き起こりました。
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でも、私は、自分の子供達に生まれる前から英語を与えてバイリンガルの子供を育ててきた経験と、自分自身が大人になってから英語を勉強して、仕事で通訳をするぐらいには自分もバイリンガルになった経験から言いますが、
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「子供にはできるだけ早くから英語を与えた方がいい!!」
「子供にはできるだけ早くから英語を与えた方がいい!!」 (大事なことなので二回言いました … 古い?)
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子供は赤ちゃんや幼児のうちに英語のある環境に置かれれば、本人が意識する前に脳が勝手に英語を習得してくれます。
早く始めれば早く始めるほど、親も子もラクで、しかも高い所までたどり着けるのです。
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大体、世界では、バイリンガル・マルチリンガルは当たり前に存在します。
私達が3年間滞在したアメリカの都市(テキサス州)は、メキシコとの国境の町でしたので、英語とスペイン語のバイリンガルがたくさんいました。 公用語も英語とスペイン語でしたので、英語の他にスペイン語もできないと良い仕事はない、と言われていました。
私が通った大学院では、教授も外国人が多く、彼らも外国語である英語で授業を行うので、「日本から来て英語にハンディがあります」なんてことは言い訳にもならず、言える雰囲気でもありませんでした。
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そもそも、どうして日本にはこんなに英会話スクールや英語の教材があふれているのでしょうか?
そして、どうして高校入試や大学入試は、英語を重視するようになってきているのでしょうか?
それは、日本人が英語ができないことが、日本という国にとって、とてつもなく大きな損失だからです。
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「子供に早くから英語を与えると悪影響」? そんなことはありません!
むしろ、日本人が英語ができない方が悪影響が大きいのです。
だからこそ、世の中、こんなに「英語」「英語」ってなってきてるのです。
それなのに、小さい頃にやっておけば親も子も苦労しなくて済むものを、中学・高校の一番頭が柔らかくて勉強に向いている世代に時間を使わせて苦労させるなんて、本当にもったいない話です。
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もし、早くから子供に英語を与えることで悪影響があるとすれば、「おうち英語にスパルタは不要」にも書きましたが、それは「与え方」の問題です。
もっと言えば、親の「自我」です。
子供は「無意識で習得」するので、親の方があまりエスカレートしなければ、何の悪影響もないのです。
(こちらの記事も参考にしてください: 「おうち英語にやり過ぎは禁物!英語を伸ばすには日本語を大事に」)
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今、お子さんが小さくてバイリンガル育児をされているご家庭は、どうかやめないで続けてください。
そして、子供が大きくなって、それでなくても難しくなってくる思春期に、せめて英語の苦労はさせなくて済むように、「英語という贈り物」を与えてあげてください。
そう願っています。
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「おうち英語で子供をバイリンガルに育てたいけど、一人でできるかどうか不安」というお母さん(お父さん)のために「おうち英語の会」をやっています。興味のある方は、お気軽にお問い合わせください。