小学生の英語:書く取り組みとフォニックス

昨日、ワークのことを記事にしたら、ちょうど英検のライティングについて、ご相談を受けました。

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英検の作文の問題を読んであげると、口頭では答えられるけど、スペルの分かる単語が少ないので、ほとんど書けません。
こういう場合、どう学習させたらいいですか?
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最近は、おうち英語をやっている家庭も多いので、こういうケースもあると思います。
そこで今日は、こういう場合の学習法について、(少し長くなりましたが)思うところを書いてみます。

耳からの英語回路ができていて、英語の番組は何時間でも楽しんで見ているし、英語のおしゃべりも上手だけど、書かせてみると全然書けなかった。

これは、自然な言語習得が進んでいるからで、喜ぶべきことなのですが、読み書き中心で英語を学び始めた私達親世代には、時々、理解しづらいことがあります。

こういう時は、日本語で考えてみると分かりますが、小1ぐらいの子だと、おしゃべりは上手でもそれを作文として書けるか、と言ったら難しいですよね。

漢字はほとんど書けないでしょうし、ひらがなだって書けないかもしれません。

以前から、「読み書きは自我で勉強しないと習得できない」ということは何度も書いていますが、「読む」方はまだ受け身の作業ですので、かなり無意識で習得させることができますが、「書く」方は、意識的な「自我によるお勉強」をしないと、まずできるようにはなりません。

それでも、小学校のうちは、書く取り組みはそんなに急いでやることはない、と私は思っています。

と言うのは、何度も書いていますが、耳からの英語回路(音による習得)ができていない段階で、書く取り組みを始めてしまうと「自我でお勉強」が先になってしまい、言語習得の自然なメカニズムが働きづらくなるからです。

この理由から、私は小学生の英検受験を「不要」と思っているのですが、と言うのは、英検を受けようと思うと、どうしても「書く取り組み」に比重がいってしまいがちになるためです。

もともと、おうち英語では「書く」取り組みが不足しがちです。

昨日も書いた通り、それは別に急ぐ必要はないですし、くどいようですが、耳からの英語回路(音による習得)ができる前に書く取り組みを始めるのは、もったいないし、長い目で見ると良くないと思います。

なぜなら、先程も述べたように言語習得の自然なメカニズムが阻害される恐れがありますし、(昨日も書いた通り)書く取り組みは中学生以降で十分だからです。

でも、英検に合格させたい時は、書く必要が出てくるし、このご相談のように「言えるのに書けない」場合、しっかりと耳からの英語回路ができているわけですから、書く取り組みを始めてもいいと思います。

「言えるのに書けない」のは、音と文字が結びついていないからです。

これは、絵本の暗唱などをやっている子供は、いつの間にか自然に、音と文字をリンクできるようになっていますので、書かせ始めると、音を思い出して書くようになります。

英語は不規則なスペルが多いですから、音を思い出して書かせると間違えますが(「write」を「rit」と「night」を「nit」と書いたり)、こういう不規則さにも規則性がありますので、そのうちその「不規則さの規則性」を自然に習得します。

また、write や night などは、絵本に親しんでいる子なら、文字自体は何度でも目にしているはずなので、少し「自我でお勉強」させれば、すぐに書けるようになりますし、そこで気付いた「不規則さの規則性」を他の単語(例えば「knight」など)に応用できるようになります。

でも、かけ流しや動画中心で、絵本の暗唱(音読)などをあまりやってこなかったので、音と文字のリンクができていない場合は、どうすれば良いのか?ということになりますが、こんな時には「フォニックス」が有効です。

絵本を読ませようとフォニックスから入るのは、あまり良くないのですが(これは、今日の主題から外れますので、興味のある方は「音読と暗唱(子供の読みの育て方)」「読解力と音の関係」をお読みください)、フォニックスは、耳からの英語回路ができていて、英語が分かるようになっている子には、ちょっと投入してあげると、音と文字の関係に気づかせ、英語の読みにつなげるのに効果があります。

また、ご相談のように「言えるけど書けない」子にも、音を文字に変換していくためのヒントになります。

フォニックスを学ぶためのサイトは、今では百花繚乱の感がありますが、子供が幼稚園ぐらいの時に、うちが遊ばせながら使っていたのは、有名な

Starfall

というサイトです。
この「ABCs」でしたら、2歳ぐらいのお子さんから遊べると思います。

また、フォニックスを学べる番組もあるので、こういうのを見せておくのも良いでしょう。

うちは、「Between the Lions」という番組を何度か見せましたが、まだ小さかったので「怖い」と言って、あまり見てくれませんでした(笑)

「おうち英語の体験談」を書いてくださった、ジャスミンさんがご紹介くださった「Alphablocks」もフォニックスの動画です。
最初は、こちらの方が楽しそう(笑)

こうした動画やゲームなどで、さらりとフォニックスに触れさせたら、ワークなどでいよいよ「書く」取り組みをやっていきます。

読みが進んでいる子供だったら、昨日紹介したような、ネイティブ向けのワークや、家にある絵本の書写などでいいでしょう。

耳からの英語回路はできているけど、読みが進んでいない場合は、フォニックスの基礎を学べるワークをやると良いかもしれません。

うちは、昨日ご紹介したようなワークも使いましたが、小さい頃にやっていたのは、「パルキッズ」の「フォニックス・ドリル」「ライミング・ドリル」でした。(本人(の自我)の抵抗に遭って途中でやめましたが)

また、「パルキッズ・キンダー」、「パルキッズ・ジュニア」には、ドリルがついていましたので、それも一通りやりました。

パルキッズのドリル類は、1日分は少しの量で「たったこれだけ?」と、当時(私は)物足りなく感じていましたが、今にして思えば、それを毎日やっていたことで、自然と書けるようにもなっていたのでしょう。

おかげで長女は、アメリカに行った時、いきなり5年生の授業についていけたのだろうと思います。

ちなみに、次女はアメリカに行った時、英語は全然書けなかったので、入学前に自分の名前だけは書けるように、それだけは毎日、練習させました。

アメリカに行った時、ちょうど1年生に入る年でしたので、次女はアメリカの小学校で読み書き(特に書くこと)は覚えました。

「書くこと」に関し、我が家はそんな感じでやってきました。

でも、くどいようですが、「英語を第二の母国語として無意識で自然に」習得させたいなら、耳からの英語回路がまだ出来上がっていないうちに書く取り組みを始めるのは、私はお薦めしません。

書く取り組みを早く始めて、英検に合格できても、「自我で外国語としての英語」を上達させるだけです。

それだったら、おうち英語で早くからやる必要はないかな?というのが、自分自身が「自我で外国語としての英語」を勉強して、日本人としては英語上級者になった私の意見です。
(参考:「国産バイリンガルと真正バイリンガル」「英語ができる日本人、できない日本人」)

また、「自我」で無理矢理勉強しないと合格できない英検を、小学校低学年のうちに受けさせるのも、私はお薦めしません。

ですが、耳からの英語回路がしっかり出来上がっている小学生なら、「書く取り組み」を始めるのは良いと思います。

また、かけ流しなどで自然に英語回路を作っている場合は、並行して少しずつ(あくまで無理のない範囲で)書く取り組みをしていると、自然と「書くこと」にも抵抗がなくなると思いますので、お子さんがまだ小さいご家庭でも、もし親子ともに余裕があれば、できることから少しずつ進めておいても良いと思います。(決して必須ではありません)

また、英検も、今までやらなかった自我でのお勉強を、ほんの少しやると合格する級を受けるんだったら、そこから英語のお勉強に入るきっかけになったり、その後のモチベーションや自信につながったりするので、良いと思います。
(参考:「バイリンガル育児と英検」)

ですが「書くこと」は、そんなに急ぐ必要はないので、各家庭の方針や、子供の現在の状況に応じて、できることを無理のない範囲で取り組んで、それよりも、ストレスのないおうち英語を長く続けてくださいね。

 

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