英語ができなきゃ存在しないも同じ

1週間の東京出張から、無事、自宅に帰ってきました。

今回は、ある国際団体の年次フォーラムが今年は日本で開催されたので、主催者に近い機関の通訳として、私も1週間みっちり現場に入りました。

開会式にはかなり位の高い方がご夫婦で出席され、ニュースにもなっていました。

通訳は私の他にも何人かいましたが、日本人発表者の質疑応答、裏方業務、レセプション、オプショナルツアーへの同行など、いろんな種類の通訳に日替わりで入り、とても面白く、また楽しいお仕事でした。

でも、そこで感じたのは、そうした国際舞台では「英語が話せない人は、もう存在しないのも同じ」ということです。

今回の会議には、アジア、ヨーロッパ、中東、アフリカ、アメリカ、と文字通り世界各地から参加があり、もちろん英語ができる人しか来ていないのかもしれませんが、外国からの出席者で英語が通じない人はほとんど(私の見た範囲では一人も)いませんでした。

(ちなみに、他国での開催の際には日本は通訳を連れて行くそうで、一緒に入った通訳者の一人は、毎年この会議について行ってるそうです)

私の担当したプレゼンではなかったのですが、ある分科会では、質疑応答の時にアフリカのどこかの国の参加者が、

「日本人はどうして英語ができないのですか?
せっかく日本に学ぼうと思ってアフリカからはるばる来たのに、質問しても満足な答えがもらえない」

と発言したそうですが、日本であまりに英語が通じないので驚いた、という外国人は他にもいました。

昔は、技術者同士なら専門用語で話が通じるから英語ができなくてもいい、なんていったものですが、そんなのもう過去の話。
30年前なら、英語ができない同士が通訳を入れて会話、というのも普通だったのかもしれませんが、今は、英語が母国語でない国でも、大卒レベルのエンジニアで英語ができないというのは、世界では珍しいのではないかと思います。

こういう国際会議で使われる英語は、難しいイディオムやジャーゴン満載でアメリカ人やイギリス人などのネイティブしか理解できない英語ではなく、外国人でも理解できるような平易な表現を中心とした、国際語としての英語(プレイン・イングリッシュ Plain English)です。

そして、各国それぞれのお国訛りが飛び交っています。(訛りには今回、私も苦労しました)

ですから、日本人の発音がジャパニーズでも、少しぐらい前置詞がおかしくても、それをとやかく言う人はいません。
とにかく話ができれば、その人はその場に参加しているとみなされます。

が、黙っていたら、その人はその場に「存在しないも同然」で、パーティの席でシャンペングラスを乗せたお盆を持って立ってる人のように「いるけどいない」とみなされてしまいます。

世界中から同じことを研究していたり、同じことに興味がある人達が集まってるのに、「標準語」の英語ができないだけで仲間に入れないのです。

最近は海外に住む人も増えていますが、日本を一歩出たら、日本語しかしゃべれないとどれだけ惨めな思いをするかは、旅行でも感じることがあるかもしれません。

でも、この会議では、日本を出なくても、日本語しかしゃべれなくて惨めな思いを味わった人が沢山いたのではないかと思いました。

私も普段はもう少し小さい場所での通訳に入ることが多く、お互い話す必要があって通訳(私)を雇う訳ですから、通訳を使ってコミュニケーションを取ろうとするし、通訳がいればコミュニケーションが成立するのですが、今回の会議では、「英語が話せない人とわざわざ通訳を介してまで話さなくても」という場面が多く、自分で英語を話せない人にはなかなか厳しいものがあったのではないか、と思います。

今回の会議では、子供をバイリンガルに育てておいて良かった、と、心の底から思いました。

英語が国際標準語なのが、良いとか悪いとか好きとか嫌いとか、そんなことお構いなしに世界はそうなっています。

もちろん、死ぬまで日本語だけで済む世界も、日本にはまだ残り続けるでしょう。
日本語がなくなってもいい、とか、英語ができれば日本語がおかしくてもいい、なんて、私も微塵も思いません。

でも、今回の参加者のように、いつ何時、英語ができなくてみじめな想いをする場所に放り出されるか分からないのです。

国際会議で使われるプレイン・イングリッシュぐらいなら、子供の頃におうち英語をやっておけば、あとは中学・高校で勉強すれば、日本語に囲まれて育つ日本人の子供でも簡単に身につけることができます。

やはりこれからのグローバル社会を生きていく子供達には、日本語での教育に加えて、英語という贈り物も与えてあげたいな、と強く感じた1週間でした。

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