詳しくは書けないのですが、週末は、通訳の仕事で素晴らしい出会いがあり、このブログを始めた時の初心を思い出しました。
私がこのブログを始めたのは、「英語ができれば英検や大学受験で有利」という日本国内の事情ではなく、通訳として仕事をする中で、日本人が「英語」という「世界の標準語」が苦手なことが、日本だけでなく世界にとっても、とてつもなくもったいないことだと感じるようになったからです。
そして、子供が小さいうちに、おうち英語で知らないうちに身につけておけば、中学・高校・大学の若くて貴重な時間を、英語の勉強ではなく、もっと他のことに充てられる、と思ったからです。
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Contents
世界の標準語「英語」
「言葉はコミュニケーションのツール」と言われますが、現在の世界では、英語が「世界の標準語(リンガ・フランカ)」となっています。
最近は、アメリカ人やイギリス人など、英語が母語(いわゆるネイティブ)ではなく、英語以外が母語の外国人の通訳をすることが増えました。
相手にとっても英語は「外国語」ですので、お互い最初は、アクセントが気になることもありますが、会話が進むうちにアクセントは気にならなくなり、相手の話す内容に集中できるようになってきます。
相手とコミュニケーションを取りたい、理解し合いたい、相手に自分のことを伝えたい、相手のことを知りたい、そんな気持ちになった時、それぞれ母語の違う世界中の人たちが「英語」で伝え合っているのが、今の世界の現実です。
そんな世界に生きていくこれからの子供達に、昔の私達のような苦労を強いることなく、英語を身につけて大きくなってほしいと思います。
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英検? 受験? そんなの関係ねぇ!
このブログも、このところ「英検」とか「学校英語」とか「テスト」の話が続きましたが、この週末で、すっかりそんなのどうでもよくなりました(笑)
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おうち英語をやる理由や目的は、家庭によってさまざまでしょう。
子供をどうしても医学部に入学させてお医者さんにさせないといけない親御さんもいらっしゃるでしょうし、ママが英語が好きだから、子供と英語をやるのが楽しい、というケースもあるでしょう。
それぞれの家庭の目的に合ったやり方でやっていけば良いと思います。
その昔、長女を妊娠した私が、おうち英語を始めた時に想定していたゴールは、「外国に一人で放り出されても生きていける英語力」でした。
去年、このブログを始めた時に考えていたのは「日本人はもっと英語ができるようになった方がいい!そのためのやり方を伝えよう」ということでした。
どちらも「英検」とか「受験」は関係なかったのですが、幸いなことに、おうち英語をやっていたおかげで、英検も受験も少しラクになったので、最近は比較的そのことを書き連ねることも多くなっていましたが、ここでもう一度、初心に戻りたいと思います。
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「おうち英語」で子供は簡単にバイリンガルに育てられる
人間は、基本的に誰でも、言葉を覚える本能を持っています。
ですから、大人でも外国語を勉強すれば(程度の差はあれ)使えるようになりますし、赤ちゃんには特に日本語を教えたりしてないのに、いつの間にか日本語を覚え、話せるようになっていきます。
知らないうちに、単語・表現を覚え、その運用ルール(文法)を勝手に学び取り、自然と自分でも話し始め、このように習得した母国語は、考えなくても「無意識」のレベルで使えるようになっていきます。
大人は自我で勉強して外国語を上達させますが、赤ちゃん、幼児は、無意識で「環境にある言葉」を習得します。
環境に日本語があればイヤでも日本語を習得してしまいますし、英語と日本語があれば、どちらか1つだけを選んで習得するなんて器用なことは逆にできません。
ですから、英語を子供の育つ「環境」にしてしまえば、子供は勝手に英語を習得するのです。
日本に育つ子供達にとって、日本語は自然にしておいても「環境」ですが、英語はそうではありません。
ですから、子供が育つ環境に英語を出現させるのが「おうち英語」です。
どうやればいいの?と思ったら、「子供をバイリンガルにするには」を読んでみてください。 (または「言葉は脳に習得させる」からの一連の記事をお読みください)
小学生以降は、無意識で勝手に習得するのは難しくなってきますが、それでも、英会話教室や英会話レッスンに通わせなくても、おうち英語で英語を身につけさせるのは難しいことではありません。 (参考:「バイリンガル教育は小学生のうちに始める」)
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「おうち英語」でバイリンガルを育てるのは難しくない
「子供が育つ環境に英語を出現させる」というと難しく聞こえるかもしれませんが、赤ちゃんや幼児だったら、1日1時間ぐらいテレビ英語の番組を流すだけでも十分です。 (「英語のテレビ、何がある?」と思ったら、「子供に英語を始めたい方へ(おススメのwebサイト)」をご覧ください)
そうすれば、子供の脳は、第二の母国語として、本能で英語を習得していきます。
おうちの人が英語をしゃべれなくても大丈夫
高い教材を買わなくても大丈夫
英会話レッスンに通わせなくても大丈夫
もちろん、そこから先、学校で勉強が始まってレベルアップしていく日本語と同じレベルを維持したければ、いろんな工夫が必要になってきますが、英語の(言語としての基本的な)習得は、脳が勝手にやってしまいますから、何も難しいことはありません。
「おうち英語」が難しくなってくるのは、いろんな期待をしてしまう「親の自我」のせいで、これも別に悪いことではありませんが、英語を身につけるだけなら、英語の音環境さえ整え続けておけば、むしろ失敗する方が難しいぐらいです。
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子供を丸腰で世界に送り出さない
日本に住んでいるとあまり身の危険を感じることはありませんが、日本を一歩出ると、自分の身は自分で守るしかなく、サバイバル本能が目覚めます。
世界には、英語の通じない国も(日本のように 笑)まだ沢山ありますが、少なくとも英語が話せると、意思疎通のできる人と出会える可能性は格段に高くなります。
また、日本を一歩も出なくても、日本語だけで済む保証もありません。
「英語ができなきゃ存在しないも同じ」という記事も書いたことがありますが、ずっと日本で日本語だけで生きていくつもりでいた人が、突然海外の人と仕事をするようになったり、いきなり海外赴任することになったり、この10年で、そんなケースが本当に増えたと実感します。
仕事ができる人が「たかが英語」ができないだけで、その能力を生かせないとしたら、それも勿体ない、と思います。
何も、英語教育をしゃかりきに頑張る必要はありませんが、「『たかが英語』を身につける」にも書いたように、英語のテレビをつけるだけでも子供は英語ができるようになっていきます。◆
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これからの世界を生きる子供には、是非「英語という贈り物」を与えてあげて、丸腰で世界に送り出さないでほしい、と思います。
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「おうち英語で子供をバイリンガルに育てたいけど、一人でできるかどうか不安」というお母さん(お父さん)のために「おうち英語の会」をやっています。興味のある方は、お気軽にお問い合わせください。