完全に私の独断と偏見による「バイリンガルの育て方」シリーズです。 (前回は、コチラ(その16)/第1回から読みたい方は、コチラ(その1))◆
「英語回路」と「語彙」がある程度身についたら、バイリンガルとして英語が使えるようになります。
あとは英語力をどこまで伸ばしていくか、なのですが、バイリンガルということは「日本語と英語を話せる人」ですから、日本語を伸ばすように英語も伸ばしてゆく、と考えれば良いでしょう。
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子供の(あるいは自分の)日本語を伸ばしたい時、あなただったらどうしますか?
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などとわざとらしい問いかけをしなくても(笑)、タイトルからも推察できる通り「読書」ですよねー。
難しいことは省略しますが、楽しく読める本のレベルは、自分の知識と思考(と嗜好)のレベルに見合ったものです。
レベルが合ってないと「難しい」だったり「つまらない」だったりで、その本を楽しむことはできません。
嗜好はともかく、我が子の知識と思考は少しでもレベルアップさせたいと願いますよね。(自分の知識と思考もですが)
なので、日本語でも、子供に「ちゃんとした本を読んで欲しい」「年齢相応の(またはもっと難しい)本が読めるようになって欲しい」と思います。
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英語も同じで、バイリンガル育児が終わり、バイリンガル教育の段階に入っていくと、読書によって英語力を伸ばしていくことになります。
「一応バイリンガルにしてやったんだから、これ以上は子供が自分でやってくれ」と、ここまでやっておくだけでも全然違いますが、「せっかくなので、もうちょっと引き上げておいてやるか」という場合には、読解力をつけるためには何をするか、ということを考える必要が出てきます。
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読書のレベルアップについては、語彙と重なる部分が大きいですし、「読解力をつけるには」シリーズでもかなり書きましたので、もう方法論は繰り返しませんが、一つだけ再確認しておきたいことがあります。
それは、英語の音が習得できていないと、読解力はなかなか伸びない、ということです。
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下の文を読んでみてください。
げんごとはおとでありそのおとのしょりうんようはのうにしゅうとくさせないとつかえないがいこくごのしゅうとくのうりょくとはつまりのうがおとをあるげんごとしてとらえしょりしことばとしてりかいうんようできるようになるのうりょくといいかえることができる
このブログをお読みの方なら、ひらがなは読めるはずですので、上の文も読めるでしょうが、何を書いてあるのか理解するにはかなり苦労しますよね。
個々の単語が(たとえばフォニックスなどで)読めるようになっても、英語の音が習得できていなければ、上のひらがなだけの文を読むような感じで、意味を理解するには時間がかかり、読書を楽しむことはできません。
たとえ書いてある文章でも、その言語の音(リズム)が頭の中で鳴り響かないと、理解する(さらには楽しむ)ことはできないのです。
同じ文章でも
言語とは音であり、その音の処理・運用は、脳に習得させないと使えない。 外国語の習得能力とは、つまり、脳が音をある言語として捉え、処理し、言葉として理解・運用できるようになる能力と言い換えることができる。
と書いてあると、頭の中で言葉がリズムを持って流れるので、意味も分かるようになります。
音の習得ができていない状態で英文を読むのは、日本語で言えば、ひらがなばかりで書いてある文章を読むようなもので、これでは意味も分からないし、読書を楽しむことなんかできません。
ですから、子供の読解力育成の前には、まず音の習得が大事です。
ところが、これが文字から入ってしまうと、特に日本語の文字が読めるようになっている子の場合、いくらフォニックスを教えても、英語の文字も日本語の近い音に変換して覚えてしまいます。
そうすると、入ってきた英語の音を日本語の部屋で処理してしまうので、英語の部屋(英語回路)ができにくくなってしまいます。
これは、言語が音であり、また脳の働きがそうなっている以上、どうしようもないことです。
ですから、せっかく小学生までに始めるのなら、いきなりテキストなどの文字から入らないで、なるべくなるべく可能な限り「音から」入るようにする方が、長い目で見ると最終的には「本物のバイリンガル」になりやすいし、「使える英語」を育てやすいです。
逆に、日本の学校の英語教育は、音を使わずにテキスト中心で進めるので、英語がやたら難しく感じ、何年も勉強する割には「使えない英語(らしきもの)」しか身につかないのです。(あっ、言っちゃった)
ですから、子供の英語でも、例えば英検対策などでいきなりプリントに入ったりするのではなく(別に英検が悪い訳ではないのですが)、じっくりと音のインプットから始めて「本物のバイリンガル」を育てていただきたい、と思います。
それにはどうすれば良いか?
それは、このブログを最初からじっくり読んでくださいね(笑)
(「そんなヒマあるかい!!」という方は、とりあえず「読解力をつけるには」シリーズをお読みください)
(バイリンガルの育て方、次回はいよいよ最終回!)
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