最近、日本でも外国人を見かけることが増えたという話をしました。
実際、すごい勢いで日本を訪れる旅行者が増えているのでしょう。
我が家は福岡に越してから3年ほどになりますが、大宰府天満宮、柳川、ハウステンボスなどに遊びに行くと、中国や韓国からの旅行者であふれていて、驚きました。
春休みには家族旅行で東京に行き、娘達が原宿で遊んでいる間、私と夫は明治神宮に行ったのですが、ヨーロッパからの旅行者が多いな、という印象を受けました。
そう言えば、少し前には「クールジャパン」という言葉も流行りました(?)ね。
こんな感じになってくると、まるで世界中の人が日本に憧れてるような錯覚を抱きます。
でも、実際にはそんなことない、というのが、私の印象です。
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我が家が夫の仕事でアメリカに行くことになったのは6年前のことですが、その時、私は何となく「日本はスゴイと思われてる」と思って、アメリカに行きました。
でも、実際に行ってみたら、全然そんなことはなくて、日本がどこにあるかも知らない、日本と中国と韓国は全部まとめて「チャイナの仲間の方のアジア」ぐらいの認識の人がほとんどです。
(もう片方のアジアは「インドの仲間の方のアジア」)
もしかしたら、アメリカでも西海岸の方はまたちょっと違うのかもしれません。
でも、私達が住んでいた内陸部では、「日本?ああ何か聞いたことある」という感じでした。
これが、知識階層になるとちょっと違って、禅(Zen)に興味があったり、日本食や日本車が「カッコいい」という価値観なのですが、テキサスの大多数のアメリカ人(とメキシコ人)は、日本のことなんかほとんど知らないし、興味もない人が多かったです。
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アメリカでは、母の日に母親を少し豪華なランチ(日本のホテルの披露宴みたいな感じ)に連れて行く人が多く、私達もそういう「母の日ランチ」に誘われて行ったことがあります。
普段はランニングにショートパンツ、ビーチサンダルのアメリカ人も、こういうパーティだとワンピースでめかしこむので、私は「日本の母」として、浴衣を着ていきました。
アメリカで着物を着ると必ず声をかけられるのですが、トイレで出会った女性達からは
「その服、知ってる!『キモノ』って言うんでしょ?」
「素敵ね! チャイナタウンで買ったの?」
「えっ、あなた中国人じゃないの?」
と言われ、改めて「あー、こんな認識なんだな」と苦笑したことがあります。
また、アメリカでは中学生や高校生が資金集めのために、一般家庭にクッキーなどを売りに来ることがあります。
一度、そうやってクッキーを売りに来た女の子の2人連れに「トイレ貸してください」と言われたので、「うちは日本人で、日本式に家の中では靴を脱いでるから、靴を脱いで入ってね」と言ったら、1人がトイレに入ってる間にもう1人から質問攻めにされ、
「食事も靴を脱いだままするの?」
「いつもこうやって、床に座って生活するの?」
と、まるで縄文人が地べたに座って生活しているような言われ方をして、笑ってしまったこともあります。
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そう言えば、アメリカの大学教授の間には「クラスを成功させるには、インド人をいかに黙らせるか、日本人をいかにしゃべらせるかにかかっている」というジョークがあるそうです。
これは、私も大学院で感じたことで、私のクラスでも、インド人は概してとにかくよく発言するのですが、日本人(私)は、英語のハンディもあって、思うことがあっても、なかなかズバッと切り込んでいけず、おとなしめだったと自分でも思います。
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でも、誤解を恐れずに乱暴な言い方をしますが、英語さえできれば、日本人は本当にどの国の人にも負けない良さを持っています。
それなのに、世界の「標準語」英語が苦手なせいで、すごく損をしているのです。
別に、他の国との勝ち負けを競うことはないのですが、優秀な日本人が、英語ができないせいで、その能力を世界で生かせないとしたら、すごくもったいないことだと思います。
日本人よ、もっと英語がうまくなって、世界のために貢献しよう!
そのために、子供達には幼い頃に英語を習得して、学校に入ったら、日本語でしっかり思考することも含めて、その他の勉強に励んでほしいな、と思っています。
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