今回は、「おうち英語の会」の会員さん、Sarahさんの体験談をお届けします。
と言っても、今回はお子さんへのおうち英語ではなく「私自身がおうち英語されていました」という体験談です。
Saraさんは、ご入会後、最初の自己紹介で
👩 私は自らがおうち英語被経験者で、幼い頃に母からアルクのKiddyCatという教材を与えてもらっていましたが身につかず、中学に入る頃にはほとんどイチからやり直しでした。
結局大学から本気で英語をやり直し、現在はTOEIC900、英検準一級保有、仕事で英語を使う機会は多少あるものの、ペラペラとは程遠いレベルです。
と書き込まれたので、私から
🐵 大学からやり直してTOEIC900というのは、やはりおうち英語の恩恵があったのだと思いますよ。
と返信したところ
👩 自分のことをおうち英語挫折組キッズだとずーっと思い込んでいたのですが、今回ちえみさんの返信を読んでハッとしました。
とのことで、今回、体験談を書いてくださいました。
ゆるーくおうち英語されてきた結果、今はどんな状況なのか?
一緒におうち英語されていたお姉さんの様子も含め、詳しく教えていただきました。
前編と後編に分けてお届けします。お楽しみに!
(体験談 ↓ ここから)
いつもおうち英語の会でお世話になっている、2歳息子の母のSarahと申します。
今回は息子ではなく、30年以上前に私自身が幼い頃に体験したおうち英語についてお話させていただきます。
Contents
おうち英語を始めたきっかけ
私と姉が幼少期に、父が外資系の会社に転職して英語が必要になったため勉強しており、ついでに子供達にも何か英語に触れさせようと考えたようです。
おうち英語は当時小学生だった姉向けがメインで、妹の私はあくまでもサブで、姉の横で一緒にカセットを聞いたり、姉の真似をするという感じだったそうです。
おうち英語をされていた時期は、
姉(現在40代前半):小学校低学年~中学受験前くらいまで
私(現在30代後半):3歳~小学校入学くらいまで
でした。
おうち英語の内容・教材
1. アルク「Kiddy CAT」月刊の英語絵本雑誌
このKiddy CATが今見返すとっても良い教材で、今のおうち英語でも充分活用できそうな内容で、毎月、4月号ならイースター、12月号ならクリスマスをテーマにした絵本や歌など季節に合わせた内容が取り入れられていました。
毎月のセット内容は下記の通りです。また、うちは購読していませんでしたが、音源だけだなくビデオテープも売られていたようです。
・テキスト
-英語の歌(マザーグース)
-英語絵本(原書の内容がそのまま収録)
-英会話フレーズやボキャブラリーを学ぶページ
-簡単なクラフトやゲーム
・カセットテープ(英語音声のみ)
・親の手引書
英語が得意ではない母が、どこまで熱心にこの教材を活用していたかは分かりませんが、クラフトのページなどは切り取られたり書き込みがしてあってやった痕跡が残っているので、毎月届くとひととおりは母と姉がやっていたのだと思います。
私自身、保育園の送迎中に車の中でよくカセットテープをかけ流してくれていたのは覚えています。
これは余談ですが、KiddyCATの親の手引書を見返すと
・全国インターナショナルスクールの入学ガイド
・子供をインターに入れた親のインタビュー
・子供がインターに通うママ達の座談会
など、「インター押し」の特集ばかりが組まれていました。
その特集に触発されたうちの母は、我が子をインターに入れようか考えた時期もあったそうです。(経済的に無理で断念)
それらの特集の背景には、今のようにインターネットがない時代でインターナショナルスクールに入れるくらいしか、国内で子供の英語力を上げる手段がほとんどなかったことが伺えます。
今はほぼ無料で豊富な英語のコンテンツにアクセスでき、教材や絵本もすぐにネット通販で手に入り、おうち英語の会のようなコミュニティで情報交換もできる(笑)、良い時代になったなとつくづく感じます。
2.ネイティブの先生とのレッスン(姉:小2~小5 私:年長)
2〜3年ほど、毎週末に父の英語の勉強のためにネイティブの先生が家庭教師に来ており、父のレッスンの後、不定期で私たち姉妹もレッスンをしてもらったり、遊んでもらっていました。
ネイティブのレッスンは、おうち英語にカウントしていいか微妙なラインかと思いますが、自分の記憶では、たまに遊びに来る外国人のお兄さんに遊んでもらったという印象の方が強く、当時やっていた他の習い事と同じような「習っている・勉強している」感覚はありませんでした。
年長のころから1年ほど、姉のおさがりのテキストを使って、中1の最初の学校英語で習うくらいのThis isやI amなど基礎的な文法に触れるようなレッスンを受けました。
その後、父の家庭教師が終了したため、子供のレッスンもなくなりました。
姉は、小学生だったので主にテキストを使ってレッスンを受けていたようですが、普段からKiddyCatのかけ流しを聞いていたおかげで先生の言うこともスムーズに理解していたようです。
しかし小学校高学年の頃から中学受験準備が忙しくなり、姉の英語のレッスンは終了しました。
父の家庭教師が終了後もネイティブの先生とは家族ぐるみで親交があり、プライベートで出かけたり、数回先生の故郷を訪れました。
結果的には、オーストラリアに3回行く機会がありました。
私が年長、小2の時には家族4人で、中3の時には大学生の姉と2人きりで先生の知り合いのお宅にホームステイをさせてもらいました。
いずれも2週間ほどの滞在でした。長期留学の経験はありません。
3.英語カードや絵辞典など
ネイティブの先生や父が買ってきたもの。
青いピクチャーディクショナリーは先生や父と読んだ記憶があります。
もう手元に残っていませんが、このほかに英語絵本も数冊あったように記憶しています。
4.その他
幼い頃から父が英語の勉強をする姿を見ていたことも大きな影響があったと思います。
父は、英語教材をディクテーションをしたり、映画のビデオテープを擦り切れるまで見たり、働き盛りの30代の頃は週末は丸々英語の勉強に費やしていたそうです。
所謂叩き上げの英語スキルを身に着けた父は、独立して北欧との貿易業を始めたり、プライベートでも家族で外食中に偶然隣り合わせたアメリカ人の若者に声をかけてその場で仲良くなって自宅に連れてきたこともありました(笑)
また、私が中学生くらいの頃から父が年に1回ほど仕事仲間のスウェーデン人が来日し、家に招いていました。(スウェーデン人はネイティブ並みに英語が話せる人が多いです)
高校生の時にはそのスウェーデン人に英語の宿題を見てもらったこともありました。
ビジネスやプライベートで英語を使う父の姿を間近で見ていた私は、いつか私も父のように英語が話せるようになりたいと思った記憶があります。
(つづく)
こうした「おうち英語」の成果は、果たしてあったのか?
次回は、大人になった現在から振り返っていただきます。乞うご期待!
「おうち英語で子供をバイリンガルに育てたいけど、一人でできるかどうか不安」というお母さん(お父さん)のために「おうち英語の会」をやっています。興味のある方は、お気軽にお問い合わせください。