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@knockoutさん特別講演2023(ちえみの部屋スペシャル)が開催されました!

「英語という贈り物」をご覧の皆さん、こんにちは!
おうち英語の会」会員ブログ担当のスプです!

 2023年11月の「ちえみの部屋」で、@knockout さんの特別講演「日本の教育改革や海外の教育事情 in 2023」が開催されましたので、今日はその様子をリポートいたします。
(「ちえみの部屋」というのは、毎月1回 Zoomでゲストをお迎えして、ちえみさんが根掘り葉掘りインタビューする企画です)

@knockoutさんの講演会は、2021年より毎年1回開催されているのですが、私はリアルタイムで参加するのが初めてでしたので、とても楽しみにしていました!

今回は、その感想をお伝えします。

 

過去の @knockoutさんの講演会 → 告知の過去記事

@knockoutさんの note → https://note.com/knockout_/
@knockoutさんの X → https://x.com/knockout_
@knockoutさんの Voicy → https://r.voicy.jp/v2mvkJ8x9rG

@knockoutさんが編集に参加された書籍はこちら「未来をつくる大学経営戦略

 

大学本格再編のはじまり

1つ目のテーマは「大学本格再編のはじまり」でした。

まずはじめに、

・急激に加速する少子化
・不登校児の急増
・通信制課程に在籍する生徒数の増加

の3点についてご説明頂きました。

 

小・中学生の不登校児は10年連続で増加しているそうです。
その中の一定数が通信制課程の高校を選択すると思われるなど、通信制課程の社会的ニーズが高まっており、さらに大学も従来の対面式ではなく通信制を望む声もあるとのこと。

18歳人口の急激な減少と、求められる大学の在り方の変化。

これらの社会背景から今後大学の経営はますます厳しいものになっていくため、2024年からの5年間で大学再編が本格化するとのことでした。

大学再編は以前より2040年を目標に検討されていたものが、ここ数年の著しい出生数の減少を受けて、予定より前倒しで今年から集中的に改革を進めていくことになったそうです。

大学の統廃合がどんどん進んでいく変化の時代での進路選択は、情報をいかに自分で掴みにいくかが鍵になりそうですね。

 

このような状況の中、大学入試に大きな変化が見られているとのこと。

それは「総合型(AO)選抜」「学校推薦型選抜」「高大連携協定」の増加。

「高大連携協定」については、2022年の講演でも詳しくお話しして頂きました。

2023年は高大連携協定を使用した受験が、上智大学、立教大学のような難関&人気大学に波及したことに@knockoutさんは驚かれたそうです。

それほど、大学側は厳しい学校経営の中で学生を早期確保するために動いているのですね。

 

一言で高大連携、高大接続と言っても、それが受験協定のようなものなのか、高校と大学で学びが繋がるような連携なのか、様々あるそうです。

地元の公立大学の講義を高校生の時に受講することができ、更に大学入学後にその単位を認定してもらえるようなところもあるそうで、驚きですね。

既に学びたい、研究したい分野が決まっている学生さんにとっては、高校時代に専門性の高い学習機会があること、大学時代に使える時間が増えること、大変素晴らしいですね。

 

大学側にとっては優秀な学生を、そして人数を、早期に確保する意味合いが強いのかも知れません。

ですが、うまく利用できれば、学生さんにメリットが多いシステムだと感じました。

 

また、難関国立大学にも動きがあり、東京工業大学や東北大学が女子枠の新設や総合型選抜枠を今後大幅に増やすという発表があったそうです。

東北大学の総合型選抜は学力を問うような設問もあるだろうとのことですが、いずれにせよ従来の一般入試の枠は今後どの大学も減っていく傾向にあるようです。

 

どうする探究!?

さて、では、そんな時代に何に力を入れていけばよいのか?

「学校の成績」「英語力の強化」「探究活動」の3つのバランスをとるのがよいと@knockoutさんは考えておられるようで、その中でも「探究活動」について詳しくお話して下さいました。

探究活動のつまずきポイントは

①テーマが見つからない
②時間が足りずに深まらない

の2点だそうです。

高校に入学してから探究活動、何をしようかな?と取り組みを始めると、多忙な高校生にはとにかく時間が足りない!となるそうです。

その解決策として、早めに取りかかり試行錯誤する時間を作ってあげると良いのでは?とのことでした。

比較的時間に余裕のある小学生のうちに幅広い探索をし、段々とその分野を絞り込んでいくそうです。

幅広い探索…。なんだか、何をすれば良いのか困ってしまいますね。

具体的には、各自治体で準備されているプログラムがあればそういったものに参加するなども見識が広がる機会となり、良いようです。(広報でお知らせされていても知らない人が多いそうで、よーく調べてみると意外と色々あるそうですよ!)

 

また、@knockoutさんの案として、やりたいことが「ある」「ない」それぞれの場合で教えて頂きました。

やりたいことが「ない」お子さんには⇒「留学大図鑑

やりたいことが「ある」お子さんには⇒「次世代科学技術チャレンジプログラム

 

留学大図鑑」はトビタテ!のサイト内ページで、夢を叶えるために留学した先輩たちの体験談が2000人弱分、掲載されています。

それらを読むことで、素朴な小学生の問い・テーマをどのように中学生、高校生の時に繋げていけるのか、今後の道筋を描くうえで参考になる情報が沢山あるとのことでした。

 

次世代科学技術チャレンジプログラム」は、昨年始まった文部科学省のプロジェクト。

探究活動をしていきたい子どもたちが集まりお互いに意見交換ができることと、メンターがついて探究活動をサポートしてくれることなどがオススメポイントだそうです。

メンターは大学の先生がされていることもあるそうですよ。

 

小学生、中学生、高校生、どのタイミングからでも入れるけれど、限られた枠を争い、後になればなるほど「テーマが決まっているか?そのテーマで既に実績はあるか?」でふるいにかけられてしまうそうです。

そのため、意欲があれば選抜に残れる可能性が高い小学生のうちにプログラムに参加し、自分のテーマを探して試行錯誤していく時間をとると良いのでは?とのことでした。

 

親にできることは?

この後、質疑応答がありました!

スプの質問にも @knockoutさんとちえみさんからお答え頂いたのでご紹介します。

これからの子どもたちは学校の勉強以外に探究活動もしなければならないとのこと。
勉強だけしていれば良かった自分の時代と比べるとやることが増えて大変だなと思う。
一般入試枠が減り、総合選抜型入試が増える時代に、親はどうすれば良いか?

 

一般型入試が悪いとは決して思わない
また、勉強をしなくてもいいとは思っていない
探究活動は合う子と合わない子が実際にいるので、お子さんによっては一般入試に振り切って頑張るのも、選択肢は狭まるかもしれないがもちろんよいと思う
今後10年も経つと大学は、現在のような『将来への投資』ではなく『本当にそこで学びたいことがある人が経験として行く場所』のような存在になっていくのではないか?と個人的に考えている
 AI(人工知能)の発達、人口減少など大きな変化があり、時代や社会が全く新しく変わっていく中で、大学に進学する意味はどんどんなくなるのではないか?
なので、『これからの子どもはやることが増えて大変』ではなく『これからの子は自分が本当にやりたいことをやれるようになる』と考えるとよいのでは?

と、お答え頂きました。

 

我が家は子どもが現在4歳、2歳とまだ幼いです。

大学入試なんて先の先のことではありますが、自分が学生の時代と比較して入試制度等が大きく変化していくことを知り、親はどうすれば良いのか?何か出来ることはあるのか?と考えて質問しました。

 

講演を聞く前は、

👩 大学入試が総合型選抜有利な状況になっているのなら、それに向けてそれなりの実績を作っていけば良いのかな?

なんて単純に考えていました。

 

ですが、講演全体を聴き、またお二人に質問にお答え頂き、

👩「大学入試のためだけに探求をやる」という向き合い方は違うな

と考えさせられました。

 

子どもが成長し、後々振り返って「小さい頃から好きなことを追い求めて探究をやってたから、結果的に良かったね」ならば良いと思うのですが、まず最初は自分の子どもは何をしたいのか?を抜きにしてはいけないんですね。

あくまでも子どもを中心に、その子の興味関心の方向を確認しながら、必要があれば上記でご紹介頂いたようなプロジェクトなどをよいタイミングで子どもに示すことが出来るようにしたい。

そのための情報収集をコツコツと継続したいと思います。

 

また、他の方との質疑応答の中で@knockoutさんが仰っていて印象的だったことがあるので、ご紹介します。

 

子どもが小さい頃は、親の思う意味のある活動ばかりをさせず、割と自由に過ごす時間を確保していた
その中で、親はとにかく子どもをよく観察する
例えば、何もない公園に行ったらこの子はまず何を始めるのか?
そういった小さい観察を積み上げないと、その子がどんな子どもなのかが見えてこない
だから、とにかくやることを詰め込むのではなく、余白の時間を意識して作って、その子らしさを見つけていた

私は、この言葉を聴いてハッとしました。

@knockoutさんのお子さんたちはやりたいことが明確で、早くから探求活動に邁進されている印象がとても強いです。

ですが、最初からやりたいことが明確だったのではなく、そこに至るまでにお子さん1人ずつに@knockoutさんが寄り添い続けていらっしゃる結果なのだと再認識しました。

 

最後に、ちえみさんも

親が、『どうやらこれをやるのが良さそうだ』と思う方向に子どもをはめ込んでいくのではなく、『この子は何を選ぶのかな?』と見守るような姿勢が、今後は特に必要になるのでは?

と、仰っていました。

 

この言葉も、私には大変耳が痛かったです。

 

良く観察し、子どもの個性を把握し、サポートをする。

子どもたちと丁寧に関わっていく育児がしていきたい!

と、心を新たにする機会となりました。

 

以上、今回の @knockoutさんの講演でした。

お忙しい中、大変貴重なお話をありがとうございました。

2024年も「おうち英語の会」で講演をしてくださるとのこと、今から楽しみにしています!

 

もっと詳しく聴きたい!!という方は、「おうち英語の会」で、期間限定アーカイブを現在公開中ですのでぜひご連絡くださいね。

最後までお読み頂きありがとうございました♡

 


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