このブログでは、「おうち英語でお子さんをバイリンガルに育てましょう」とオススメしていますが、おうち英語で育つバイリンガルについて今日は考えてみたいと思います。
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「肩の力を抜こう（おうち英語はとてもシンプル）」にも書きましたが、日本では一般的なイメージの「英語をぺらぺらしゃべる」バイリンガルになるのはかなり難しいです。
何度も書いていますが、日本で普通に生活していると、本当の意味で「英語ができなくて困る」場面はそうそうありません。
そもそも日本は翻訳大国ですから、海外の情報もすぐに日本語に翻訳されて紹介され、無理して英語を覚えたり使ったりする必要が（少なくともこれまではあまり）ありません（でした）。
私は通訳・翻訳が仕事ですから、毎日何かしら、英語をしゃべったり読んだり書いたりする必要がありますが、仕事を始める前はそんな機会ありませんでしたし、今でも仕事以外で外国人と接することはほとんどありません。 （せいぜいFacebookで、これまでに知り合った人達の投稿を読んだり、たまにコメントつけたりするぐらいです）
ましてや子供には、そんな機会はめったにありませんし、たまに突然そんな機会が訪れても、会話は慣れですから、普段しゃべらない（つまり慣れてない）英語を、この時とばかりしゃべりたがる子供は少ないでしょう。
バイリンガルの一般的なイメージは、「英語をぺらぺらしゃべる」というものですが、日本にいてそうなるのはかなり難しく、成果が表に現れてきにくいので、おうち英語もなかなか広がらないのでしょう。
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バイリンガル育児には、「将来本当に役に立つ取り組みでは、今すぐ成果が見えにくい」けれど、「今すぐ成果があるように見える取り組みは、将来あまり役に立たない」という矛盾（oxymoron）があります。
日本人の専門家（や英語上級者）は、この「巷で流行っている『成果のあるように見える取り組み』は、実は将来あまり役に立たない」ということには気づいていて、だから「早期英語教育なんてやるもんじゃない」という意見になるのだろうと思います。
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しかし、成果は見えにくいけれど、将来必ず役に立つ取り組みはあって、それは↓の氷山の絵で言えば、海中に隠れている部分を大きくする取り組みです。
教材を始めたりレッスンに通い始めて、すぐに子供が英語を口にしたりする「今すぐ効果があるように見える取り組み」は、海の上に氷を浮かべるようなものですが、「将来必ず役に立つ取り組み」とは、海中にある巨大な氷山そのものを築くものです。
そして、その氷山とは、英語を「直聴直解」「直読直解」できる力（英語を英語のまま理解する力）と語彙です。
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本当に「使える英語」をモノにするには、氷山そのものを巨大にする必要があるのですが、それは表面にはなかなか現れにくい。
だけど表面に見えることばかりやっていると、ただプカプカ浮いているだけで、安定しないですぐ溶けてしまうような氷しかできない。
だから、表に見える部分は小さくても、やはり子供には早いうちから英語環境を与えて、大きな氷山を築いた方がいいですし、そうすべきだと思います。
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というのは、現代はインターネットの普及で、地理的制約を受けずに情報が一瞬で世界を駆け巡る時代であり、そこで交わされている世界言語（リンガフランカ：Lingua franca）は、間違いなく英語です。
その流れはどんどん加速されているので、日本でほとんど使う機会のない英語なのに、いつまでも学校の教科からなくならないばかりか、どんどん重視されるようになってきているのです。
そんな、どうせ必要な英語なら、ただでさえ忙しい（そして成長期の）中学・高校時代に、寝る時間を削って勉強させるより、「おうち英語」で子供自身も知らないうちに身につけさせてあげる方がいいと思います。
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おうち英語は、やることはシンプルで誰にでもできますが、成果はなかなか表に現れてはきません。
だけど、子供は誰でも言語を身につける能力を持っていますから、その能力が働く環境さえ作ってあげれば、子供の脳では静かに英語が育ち、海の中に少しずつ氷山が形作られていきます。
それができるのは、（子供をインターナショナルスクールにでも入れない限り）おうちで子供を育てている私達しかいません。
それをやっておいてあげれば、将来、子供に英語が必要になった時に、おうち英語で築いた氷山は必ず役に立ちます。
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小さいお子さんを育ててらっしゃる親御さんは、表面に現れる成果に一喜一憂することなく、淡々とシンプルにおうち英語を続けて、大きな氷山を築いていただきたい、と思います。
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「おうち英語で子供をバイリンガルに育てたいけど、一人でできるかどうか不安」というお母さん（お父さん）のために「おうち英語の会」をやっています。興味のある方は、お気軽にお問い合わせください。
