オンラインコミュニティ「おうち英語の会」のご紹介

「英語ぺらぺら」ではなく「洋書すらすら」をおうち英語では目指そう

子供時代に目指すべきは「英語ぺらぺら」でもなく「英検2級」でもなく「洋書すらすら」ですよ!

私が主宰している「おうち英語の会」では、去年の後半から「Raz Kids(ラズキッズ)」を導入し、ご希望の会員さんは利用できるようにしました。

かけ流しと意味づけだけでは満足できないご家庭で、オンラインレッスンで会話の練習をさせるのもいいけれど、それより子供の「読み」を重視してほしいので、できる範囲で「多読」の環境を整えています。

というのは、大きくなってから絶対に役に立つ英語力、おうち英語で子供の頃につけておいてあげたい英語力は、「会話力」よりも「英検」よりも「読解力」だからです。

おうち英語でついつい目が行くこと:アウトプットと英検

私が主宰する「おうち英語の会」では、定期的にオンラインで座談会をやっています。

先日の座談会では、「アウトプット」のお悩みと「英検」の話が出ました。

この2つについては、掲示板でも常に話題になりますが、それを聞くといつも私は隔靴掻痒。

うーん、目指すべきはそこじゃない!

と思ってしまいます。

いくら子供の頃、アウトプットが出ていたとしても、大きくなって「英語ぺらぺらで中身もぺらぺら」ではしょうがないのです。

また、小学校のうちに英検2級に合格したとしても、「外国語としての英語が得意」なだけでは、少し残念な気がします。

じゃあ、一体どうすれば?

おうち英語で目指すべきこと:洋書を楽しんで読める子に育てる

おうち英語の進め方」にも書いていますが、かけ流し、意味づけ、語彙を増やしたら、読めるようにするのが大事です。

そして、できれば、洋書の読書を楽しめるようにしておいてあげると、中学高校、大学受験の英語でも苦労はありませんし、大人になってから仕事で英語を使うことになっても苦労はありません。

おうち英語で、音から読みを習得して読解力を身につけた子供は、英語をぺらぺら話せなくても、英語の本は声に出してすらすら読めます。

声に出してすらすら読めるようになったら、音読でもさせておけば、その気になれば、会話はあっという間にできるようになります。

また、洋書を1人で読めるようになっていれば、英検だって大して勉強しなくても合格できるようになります。(→ ほとんど勉強しなくても準1級に合格しちゃったこの人のように)

しかし、いくら流暢にしゃべれても、いくら英検に合格していても、英語で読むのが苦手だと、中学高校での英語の成績にも結びつきませんし、大学受験でも、その先、大学や仕事で英語が必要になった時にも苦労しますし、何より先々、英語力自体を伸ばすのが難しくなってしまいます。

洋書を楽しんで読める子に育てるには

では、おうち英語で「洋書を楽しんで読める子」に育てるには、どうしたらいいのでしょうか?

これについては「読解力をつけるには」と題して、以前書いたシリーズがあります。

当時、気の向くままに書いたので、少し読みにくいかもしれませんが、ご興味のある方は、第1回目のコチラの記事からお読みください。

そのうちもう少し分かりやすく書き直したいとは思っているのですが、ポイントは

◆ フォニックスなどで単語単位で『読める』ようにするだけでは、洋書の読書を『楽しむ』ところまでは持っていけない場合もある

ということで、そうならないためには、どうすれば良いかと言うと、

①まずは、英語の音の習得(文字の導入を急がない)

②英語を聞いたら、場面が思い浮かぶようになる(文字の導入を急がない)

③文字を見たら頭の中で英語の音が流れ出し、場面が思い浮かぶようになる

の順番を踏むのが良く、そのためにやることとしては、① かけ流し → ② 絵本の暗唱(音読)→ ③ 多読、が効果的なので、「おうち英語の会」では、できる範囲で多読環境も提供したい、と思っています。

 

なお、絵本の暗唱(音読)のやり方については、「絵本の読み聞かせと暗唱(または音読)について」でご紹介しています。

洋書を楽しめる子に育てよう

さて、ここで「多読」と書きましたが、そう書くとすぐに「沢山読ませたい」というご相談が寄せられます(笑)

でも、「子供が洋書を読まない」という記事にも書きましたが、読み書きは「自我」での運用ですので、アウトプットと同じで、強制して読書家にすることはできません。

どうしても「沢山読ませたい」んだったら、まず「沢山読み聞かせ」てあげてください。

読み聞かせが大変なご家庭では、じゃあ、どうやって本好きにするかと言うと、「本を読むのは楽しい」と思わせる必要があります。

そのためには、「読めるようになる」ための日々の取り組み(音読や暗唱など)は淡々と続けつつ、子供が「面白い」「読みたい」と思う本が出てくるように、「いろんな本にアクセスできる環境」が必要です。

ただ、この時、気をつけないといけないのは、「アクセスできる本を全部読ませようとしない」ことです。

「おうち英語の会」で導入しているラズキッズでは2000冊、Oxford Reading Club では900冊の本が読めるそうですが(すみません、数えてはいません)、これを順番に1冊ずつ読ませようとすると、自我の抵抗に遭い、最悪の場合「本嫌い」にしてしまうかもしれません。

「読もうと思えばいつでも読める」本が沢山あり、親に強制されず、(でも、うまいこと誘導されながら)気になった本は読んでみる。

そんなことの繰り返しで、子供は「気が向いたら洋書を読む」ようになっていきます。

そうやって、うまく行けば、洋書をどんどん読む子に育つかもしれません。

そこまでうまく行かなければ、うちの娘達のように、気が向いたら洋書を読むけど、時間もないし、あんまり気が向くこともないから、普段はほとんど洋書を読まない子で終わるかもしれません。

それでも、英語を読めるようにはなっているので、時々「たまには英語の本でも読むか」と、ペーパーバックをさらさらっと読んだりしています。

もし、そこまでも行かず、自発的には全然洋書を読まなかったとしても、中学以降、必ず、絶対、自分から(=自我が)「もっと英語が読めるようになりたい」と思う時が来ます。(その時に、素直に親にそう言うかどうかは別として)

その時に備えて「読みたいと思ったら英語が読める」子に育てておいてあげる。

それが、将来子供にとって本当に役に立つ「英語という贈り物」です。

おうち英語で「かけ流し」「意味づけ」以上のことをやりたいご家庭は、「英語ぺらぺら」ではなく「洋書すらすら」を目指してほしいと思います。

以上、ちえみからのお願いでした

おまけ:そうは言っても、話せるようにもしたい!

「そうは言っても、せっかくおうち英語やってるからには、英語ぺらぺらにもしたい!」というご家庭も、もちろん多いと思います。

残念ながら、英語を話すには「自我」の力が必要ですが、小学校低学年ぐらいまでは、自我のコントロールができないので、「ここで英語しゃべらないで!」と思ってる場所で無邪気にしゃべったり、逆に「ここでしゃべって欲しい」と思う場所ではしゃべってくれなかったりします。

でも、小学校低学年までにしっかりインプットができて、音読など英語を口に出す練習もしていて、さらに洋書を楽しめるぐらいになっていれば、高学年に入って、自我が「話そう」という気になってくれたら、すぐにぺらぺら話せるようになります。

これについてもっと知りたい方は、「おうち英語でスピーキングもできるようになる?」に書いていますので、良かったら読んでくださいね。

 

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