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Zoomセミナー「親から子へ伝える性の話」を開催しました

バイリンさるのサラミ
Zoomセミナー「親から子へ伝える性の話」の様子をお伝えします

先週の土曜日は、「おうち英語の会」で、Zoomセミナー「親から子へ伝える性の話」を開催しました。

3連休の前半、福岡でも積雪して外出できなかったのですが、Zoomのおかげで、おうちでぬくぬくと開催できました。

講師は、保護者向けの性教育の講座をされている、4児ママ保健師の大石真那さん。

⚫︎大石さんのブログ → コチラ
⚫︎大石さんのインスタ → コチラ

土曜の午後という、子育てされている方には参加しづらい時間だったのですが、たくさんの方にご出席いただきました。

事前に受け付けたご質問も具体的なものが多く、皆さんの関心の高さを感じました。

 

なぜ乳幼児期から性教育が必要か?

大石さんは「赤ちゃんが産まれた時から」性教育はできる、と言われているのですが、なぜそんな早い時期からの性教育の必要性を訴えてらっしゃるかと言うと、現代の子供達は「インターネットとの距離が近すぎて、子供に見る気がなくても目に触れてしまう機会が多すぎる」ということを言われていました。

確かに、今は、幼い子がスマホをいじっているのも珍しくなく、またテレビなどと違って、スマホだと子供が今何を目にしているのか、親には見えづらい時もあります。

私もYouTubeやWebサイトを見ますが、普通のサイトや普通の動画を見ているだけでも、次々と刺激的な情報が流れてきます。

人目を引くような大げさなビジュアルでも、大人はいい加減慣れてしまっているようなところがありますが、子供には刺激が強すぎますし、幼いうちからは触れさせたくないものが沢山あります。

そして、大人なら「こんなのありえない」というようなものも、子供には判断がつかず、かと言って実際には確認することができないことも多いので、妄想だけがふくらむケースもあるかもしれません。

 

そんな風に、無防備に情報にさらされる時代になっても、日本の性教育は、あまり時代の変化に対応していないようで、ご紹介いただいた「学校での性教育の現状」は、特に知らなかったことが多くて、とても勉強になりました。

学校での性教育は、大体思春期ごろから始められますが、子供は思春期ともなると、そもそも素直に話を聞いてくれなくなります。

それに、何も分からない幼児や低学年の児童が狙われる性犯罪からも、身を守る方法を早くから伝えるべきだ、ということで「乳幼児期からの性教育」なのだそうです。

 

親から子へ伝える性の話

家庭で性の話をすれば、「早くから、その子に応じて始められ、必要に応じて何度でも話せる」こと、そして「子供の疑問に答えることで、親子の信頼関係もアップする」とのことで、考え方や具体的なやり方、声がけの仕方など、皆さんのご質問にもとても丁寧に答えていただきました。

 

年齢別のところでは、

乳幼児期

乳児期の性教育は、心地よいスキンシップをたくさんすることで、それにより「変な触られ方」に敏感になるそうです。

また、赤ちゃん時代から「イヤイヤ」のサインを尊重してあげることで「No!」と言える子に育つ、など、「なるほど」と思いました。

 

幼児期

幼児期には、

📍体の正しい名称を教える
📍プライベートゾーン(水着ゾーン)のことを教える
📍自分の体の洗い方を教える
📍下着の洗い方を教える

などが大事で、うちは体とか下着の洗い方なんて教えてこなかったのですが、それがなぜ大事なのか、目からウロコの内容がたくさんありました。

また、うちには男の子がいないので、考えたこともなかったことも多く、幼児期に教えてあげることで思春期に無駄に悩むことを減らしてあげられるんだな、ということも知りました。(男の子の孫ができたら、娘にも伝えようと思いました)

また、幼児期から

📍性の多様性について教える
📍質問には正直に科学的に答える

などが大事で、こうしたことで、子供が自分が尊重されていると感じ、また「その子らしさ」を認めることにもつながる、ということでした。

 

小学生

小学生になってくると、面と向かって話しづらくなってきますが、例えば、PCやネットを使い始めるタイミングで「アダルトサイトは大人向けの作り物」と伝えるなど、話の切り出し方についてのヒントも沢山あり、また、向かい合ってではなく、隣に座って絵本を見ながらだと話しやすい、などのお話もありました。

そして、大事なことは

📍親自身の性に対する価値観を見つめ直す
📍子供が質問してきた時にはいつでも答えられるような準備
📍何でも聞ける雰囲気づくり(「いつでも相談に乗るよ」という姿勢)

で、★ 逃げない、★ ごまかさない、★ 嘘はつかない、★ 怒らない、★ 否定しない、とのことでした。

 

思春期以降

そして思春期以降になると、望まない妊娠の心配も出てくるわけですが、「いつから性行為をして良いと伝えるか」という話では、「赤信号を皆が渡っているからと言って、親が子供に『渡っていい』とは言わないですよね」とおっしゃっていました。

また、アフターピルの話が出たり、いざと言う時に子供を守るためにも、親には正しい知識が必要だと思いました。

 

そして、どの年代の子供に対しても、親が「あなたを大事だと思っている」と常に伝えていくことが、究極の性教育なんだということが分かりました。

 

性の話は「自分の存在」にかかわる根源の話

性の話は、子供にとっては「自分がなぜ存在するか」その根源の話なので、ごまかさずにしっかり向き合っていくのが大事だと感じました。

そのためには、まずは親自身が自分の性の価値観を見つめ、正しい知識を身につける。

そして、親が話したい時ではなく、子供の聞きたいタイミングで話すこと。
そのために、いつ聞かれても良いように準備をしておき、聞かれたら正直に向き合うように。

それから、聞かれたら「チャンス!」とばかりに、あれもこれも話す「一度に全部」ではなく、聞かれたことにだけ答える「一問一答」を心がける。
一度に全部ではなく、折りに触れ、日々の会話を積み重ねていくことが大事。

ですから、親は普段から、何でも聞ける雰囲気づくり(「いつでも相談に乗るよ」という姿勢)を親が心がけなければいけない、とのことでした。

 

こうしたことは、ともすれば「知識偏重」になりがちな現代の子育てで、見落とされがちなことでもありますが、ある意味一番大事なことだな、と思いました。

 

絵本の紹介

幼い子は、大人におかしなことをされても、それがどういう意味なのか分からず、大人が悪いことをしているという認識がない場合もあるので、イヤなことをされたら、「大声を出す」「逃げる」そして「信頼できる大人に話す」ということを教えることが大切、とのことでした。

どんなことがいけないことなのか、それを教える絵本として、こちらの紹介がありました。(これは、我が家でも子供達が幼い頃に読み聞かせていました)

また、「赤ちゃんはどうしてできるの?」などの質問に対して、科学的に正しい話をするために役立つ本として、こちらの紹介もありました。

こういう質問に面と向かって答えるのが気恥ずかしかったら、この本を目につく所に置いておくだけでも良さそうです。

我が家も、これとは違う本ですが、やはり絵本形式で教えてくれる本があり、これを子供達の本棚に入れておいたので、子供達は時々眺めていました。
(今は絶版で、中古でしか手に入らないようです)

 

我が家では、外国暮らしをしたり、引っ越しが多くて土地勘のない土地に暮らすことも多かったので、性犯罪に遭わないように気をつけるよう心がけていましたし、(コチラ にも書いたように)性の話は比較的オープンにしてきた方だと思いますが、知らなかったことも多く(特に、男の子への接し方)、とても勉強になりました。

今回は、講演部分は録画の公開も許可してくださったので、(「おうち英語の会」限定ですが)参加できなかった方にも、あとから聞いていただけるようになっています。

乳幼児から思春期までのお子さんを持つ全ての保護者の方に、一度は聞いていただきたい内容だな、と思いました。

 


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