前回の記事では英語動画を活用する際の考え方と、座談会での質疑応答の様子をお伝えしました。
今回は動画に関する記事の続きです。
実は前回の記事は、春頃に原稿を書いていました。
書いている最中は頭のなかが整理され、「おうち英語とはなんぞや」ということが分かっている気がしていたのです。
ですが、息子がある日突然「パウパトを日本語で見たい!」と言ってきました。
それを聞いて、私は動揺して、おうち英語の会の皆さんに泣きついてしまいました。
たった二か月前に自分で記事を書いておきながら、情けないものです。
頭ではわかっているつもりでも、自分のこと・我が子のことになると、全然ダメですね~。
まだまだ修行が足りないな、と実感いたしました(-_-;)
では早速、私の「お悩み相談」に対して皆さんから頂いた回答をご紹介します♪
英語で見ていたアニメを日本語で見たいと言い出した
今年、幼稚園年中になった息子が
「金曜日はみんなTVでパウパトを見てるんだって!明日、僕も見る!!」
…と突然言い出しました。
Paw patrolは、数少ない息子が自ら選ぶ英語アニメです。
そもそも、我が家は地上波のTV番組はほぼ見ません。
スプ家のルールでは、平日は夕方に息子と娘がそれぞれ15分程度、好きな動画を選んで見てよいことにしています。(日英問わず、本人が見たいもの。キリが悪ければ少し延長などは要相談。土日は1人30分ずつなど、少し長く見ることもあります。)
その貴重な15分間、日本のヒーロー系番組が大好きな息子は日本語の番組を選ぶことがほとんどですが、週に1-2回は英語アニメも選んでおり、そのうちの1つがパウパトです。(その時の本人のブームによりますが。)
ですので、「とうとう地上波で日本語放送しているのがバレてしまった~!!!」と大ショックでした。
でもお友達と同じ番組を見ると約束してきた息子のピュアな気持ちは汲んであげたい。。。
私はこの気持ちを一体どうすれば~!!(TT)
そんな「母親の自我」全開で、おうち英語の会の皆さんにどう思われるか、また皆さんのご家庭ではどうされているのかを質問してみました。
Sさんの回答
パウパトも日英どちらでも見ていて、家では英語だけど月2回くらい実家で日本語で見ています。1人遊びでパウパトごっこをしている時も日英混ぜてしゃべっています。
でも英語動画に慣れているせいか、日本語で見せたからといって次からも日本語で見たい!とは言ってこないです。
パウパトは年齢に対しては結構難しくて、英語で見ているからといってどんどん吸収できるコンテンツではないと思うので、かけ流しの時間がきちんととれているなら日本語で見せても問題ないのでは??
英語で動画を見てくれると親の安心材料にはなりますが、かけ流しや他の取り組みをできているなら、動画をどの言語で見ようが英語の習得にあまり関係ないのかなと思います。
Tさんの回答
我が家はパウパトを副音声にし忘れて、日本語で放送しているとバレてからは「日本語で見る!」の一点張りになり、日本語で見せました。
日英ともに親が見せたい番組を録画しておきそこから選んでもらうスタイルですが、英語で見せたくて録画していたパウパトはこれ以降自宅での録画をやめて、現在は数か月に1度、祖父母宅でだけ日本語で見ています。
自分も(Tさんご自身)パウパトを日本語で見ていることを気にしていたけれど、以前の座談会で「動画は日英どちらも見る時間を作れば英語も嫌がらないのでは」という話を聴いてから、こだわらなくなりました。
幼稚園で色々覚えてきて主張が強くなる時期なので、DWEやパルキッズを最低限見てくれるなら、他は時間を守ればある程度オッケーにしよう、と思っています!
ちえみさんの回答
お二人も書かれている通り、映像のコントロールは親の思うようにはいきませんよね。
なぜなら映像の好みは「自我」だから。
パウパトを日本語で見るぐらいでおうち英語失敗という訳ではないし、お子さんが英語が出来るようにならない訳でもないので、「無意識に届ける」取り組みを淡々と続けて、あとはご家庭の決まりの範囲で好きなものを見せてあげてください♡
ちなみに我が家では長女が4歳ぐらいのときは「日本語のテレビは1日1回決まったもの(Eテレの教育番組)」それ以外に「英語のビデオを1日1本」見せていました。週末は幼稚園で流行っていたプリキュアも。
当時はまだYouTubeがなかったのでコントロールしやすかったです。
そうやって育った娘たちはテレビはなくても平気なので、1人暮らしをしてもテレビを買うという発想がなく、お友達の下宿にテレビがあって驚いたりしています。
日本語を好むようになるのは自然な成長の証です!!
息子さんの「自我」に右往左往せず、「無意識で習得」させるおうち英語の取り組みをただ淡々と続けてくださいね♪
詳しくはこちらの記事➡おうち英語を成功させるには「自我」を理解する
その後の我が家
皆さんのご回答を読ませてもらい、「自我と無意識」を理解しているつもりだったのに、こんなに小さなことであたふたと皆さんに泣きついてしまった自分が恥ずかしくなりました。
前回の記事で、動画視聴には
①英語学習の取り組みとして
②娯楽として
の2つの側面があるとお伝えしました。
私はまさにこの2つを混同していたんですよね。
週に1度のパウパトを日本語で見るくらいで大騒ぎをする必要はなかったのだと、改めて思い直すことが出来ました。
そもそもなぜこんなに焦っていたのかを考えてみたのですが、私はスクリーンタイムをなるべく短くしたいという思いが強いあまり、娯楽時間が英語タイムになっているなんて一石二鳥!と親自身の希望が叶い喜んでいたのです。
ですので、この騒動(?)を機に『子供のお楽しみタイム』と、『私の英語を見てほしいタイム』はきちんと分けよう!と考え直しました。
具体的には皆さんのアドバイスを踏まえて、これまでの子どもが選ぶ動画視聴時間に加えて、『ママのおすすめタイム』として英語動画の視聴時間を10分追加しました。
スクリーンタイムがすこーしだけ延長することになりましたが、英語動画を見て欲しいとモヤモヤするくらいならば、と割り切って時間を割くことにしました。今の我が家では英語動画は子どもが見たいものではなく、私が見せたいもの、ですからね。
また、子どもの気持ちはどんどん変わっていくものです。
8月は幼稚園が夏休みだったため、パウパトの地上波放送(日本語)には興味をあまり示さなくなりました。気が向いた時はNETFLIXで英語版を自ら選んでみています。
あの母の悩みはなんだったの!?!?と思いましたが、息子にとっては日本語・英語はどうでもいいことで、大事なのは「友達と同じ楽しみを共有できること」だったのだと思います。
夏休み中は友達とそんなに頻繁に会いませんので「先週のパウパト見た??」という会話にならず、興味がなくなったのでしょう。
あの時、日本語で見てはいけません!と言って親子喧嘩をせずに済んで本当に良かったです。
今回はおうち英語の会の皆さんのおかげで冷静になることが出来ました。本当にありがたい存在です。引き続き、冷静さを失った時は皆さんに引き戻して頂きたいと思うエピソードとなりました。
おうち英語の会はこの9月に、普段の交流プラットフォームをSlackからBANDへ移行しました。
今まで以上に気軽に交流できるコミュニティに生まれ変わりましたので、おうち英語についての悩みを相談する場所がないという人は、ぜひチェックしてみてくださいね♪
それでは、今回も最後までお読み頂き、ありがとうございました♡
「おうち英語で子供をバイリンガルに育てたいけど、一人でできるかどうか不安」というお母さん(お父さん)のために「おうち英語の会」をやっています。興味のある方は、お気軽にお問い合わせください。
「おうち英語の会」会員、ブログ担当のスプです。