オンラインコミュニティ「おうち英語の会」のご紹介

おうち英語で子供を楽しませるのは英語を身につけた後

バイリンさるのサラミ
小学校時代のおうち英語は暗くて長いトンネルですよね

先日の記事で、小学生のおうち英語についての基本的な考え方を書きましたが、日本で子供が幼い頃から英語を始めると、保育園・幼稚園時代は良くても、小学校に入ると「壁にぶつかる」というご家庭は多いです。

以前、「おうち英語「小学校の壁」を考える」という記事にも書いたのですが、


幼稚園ぐらいまでは、家の中で英語をしゃべっていたし、絵本をめくりながら暗唱もしていたのに、小学校に入ったら、もう英語が抜けてしまったように見えてしまう。

もっと何かやらせたくても、娯楽としての本やビデオは「日本語の物がいい」と言われてしまうことが増え、教材で取り組もうにも、幼児期は山のようにある中から選べたのに、小学生向けの英語教材はどれを見ても、うちの子には物足りない気がする。

でも、これから先は、何をどうして行ったらいいのか分からない。


こんな感じのご家庭も多いのではないかと思います。

というか、我が家はそんな感じでした。

でも、「子供が英語がしゃべらない」という記事にも書いたことがありますが、小学生にもなったら、英語をしゃべらなくなるのは普通ですし、英語のよりも日本語の方が良く分かるので、動画でも絵本でもだんだん日本語の物が良くなるのも普通です。

それは「自我」が育ってきたからの、極めて正常な発達の結果なのですが、そうは言っても、表に出てくる英語がないと親としては焦ってしまいますよね。

 

今はこんなブログを書いている私も、長女が小1の時に、インターナショナルのサマースクールに入れて、思ったよりしゃべれなくて親子共にがっかり、という経験をしたことがあります。(→ 長女が小1でインターナショナルのサマースクールに入った時のこと

我が家は、その後、私が仕事を始めて、おうち英語どころではなくなってきたのもあり、取り組みとしては、毎朝細々と音読をするぐらいで、先細りになっていましたが、ただ、英語のビデオを見せたり、絵本の読み聞かせは続けていました。

うちは「英語のビデオは1日1本まで」というルール、日本語のテレビは「決まった物をその時だけつける」スタイルで、日本語のテレビも英語のビデオも同じように喜んで見ていました。

小学校低学年の頃は、「Barney」のシリーズや「Full House」をよく見ていたと思います。

また、夜の読み聞かせも、日本語、英語にかかわらず読み聞かせていて、自分から英語の本を読むことはなくても、英語の絵本を読み聞かせるのは喜んで聞いていました。

 

ですので、核となる取り組みが順調に行っているご家庭で「他にも何かした方が良いですか?」というご質問をいただいたら

「英語の娯楽で好きなものを見つけてあげると、後が楽ですよ」

とよくお答えしています。

 

ところが、インプットが十分できていない状態でいきなり英語のビデオを見せても、子供は楽しくありません。

さらに「今日からビデオは英語だけね」などと言うと、日本語のバリア(自我のバリア)ができ始めている子供は、当然抵抗したり反発して、ひどい場合には「英語キライ」となってしまいます。

 

頭の中に英語回路ができて、英語のビデオが「何となく分かる」状態になっていたら、英語の番組も楽しめるし、「何となく分かる」状態でも見て(聞いて)いれば追加のインプットになります。

でも、だからと言って急ぎ過ぎると、自我の抵抗を大きくしてしまい、英語の番組というだけで嫌がられるようになったり、その後のおうち英語が難しくなってしまいます。

娯楽コンテンツというのは、まるっきり「自我」に訴えて、自我に気に入ってもらおう、という魂胆ですから、逆に自我の反発にも遭いやすいのです。

ですから、(特に年齢が高い子供の場合は)娯楽コンテンツを取り入れるのは急がず、まずは「無意識へのインプット」で、子供の脳に「英語回路」を築いてあげるなど、少し慎重に進めた方が、うまく導入していけます。

 

おうち英語で子供に英語を身につけさせるのに「楽しませる」必要はありません。

だけど、英語で楽しんでくれるコンテンツ(動画や絵本)があると、後々おうち英語が楽です。

最初の段階で無理して楽しませようとする必要はありませんので、まずは、楽しんでいようがいまいが、小さな音でインプットを続けて、脳内に英語回路を勝手に築いてもらい、脳の抵抗が小さくなってくる頃から少しずつ、英語の娯楽に誘導していってあげられると良いと思います。

 


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