
今回は2021年12月に開催された『ちえみの部屋』から、Nさんのおうち英語体験談をお伝えしたいと思います。
ちえみの部屋とは:
毎月1回「おうち英語の会」で開催されている企画です。
毎回ZOOMでゲストをお迎えして、ちえみさんが根掘り葉掘りインタビューしていきます♪
今回のゲスト Nさんは、2021年当時小学校1年生のお子さんがいらっしゃるお母さまです。
1歳半の時に英語教室に通い始め、2歳半から本格的におうち英語を始めたNさん親子。
CTP絵本を中心に親子で楽しみながらコツコツ続け、幼稚園時代にはどんどんアウトプットが出てきたとのこと。どのようなおうち英語の取り組みだったのか、Nさんの体験談をご紹介いたします♪

ちえみ自身、自分の子どもが幼いころはNさんのように英語に手をかけてあげられなかったので、本当に素晴らしいと思います。
おうち英語には様々なやり方がありますが、親子で楽しく続けてきたケースとして、Nさんの体験談をご紹介させて頂きます♪
Contents
おうち英語を始めたきっかけは?
Nさん親子の英語との最初の出会いは娘さんが1歳半の時で、お住まいの地域の英語教室でした。
元々Nさんご自身は英語がお好きだそうですが、当初はお子さんに英語育児をすることは全く考えていなかったそうです。
ある時、お教室のお知らせが目に留まり「一体どんなことをしているのだろうか?」と興味が出てきて参加してみることに。この出会いが、Nさん親子がおうち英語を始めたきっかけとなります。
その英語教室のレッスン内容はSuper Simple Songs(以下SSS)の曲や英語絵本の読み聞かせが中心でした。
英語の曲に合わせて親子で歌い踊ったり手遊びをしたりする楽しいお教室だったようで、Nさんはご自宅でもSSSのかけ流しをしていたそうです♪
しかし1年ほど通って娘さんが2歳半になった頃、そのお教室が先生のご都合で閉まることになってしまいます。「せっかくだから、これからも家庭で英語を続けたい」と思われ、ここから本格的におうち英語を始められました。
おうち英語の取り組み
Nさんのおうち英語歴
まず、Nさんのおうち英語歴をご紹介します。
- 1歳半~ 親子英語教室。自宅でもSSSのかけ流し。
- 2歳半~ 英語教室が閉室。CTP絵本を軸として「かけ流し、読み聞かせ、暗唱」を中心におうち英語を始める。⇒半年頃からCTP絵本を暗唱するようになる。
- 4歳半~ 幼稚園でお手紙ブーム到来。日英ともに文字に興味が出る、アルファベット練習を始める。Peppa Pigにはまる。(CTP絵本も継続)
- 5歳~ オンライン英会話を開始。
- 5歳半~ 幼稚園年長、春休み期間に簡単な自作絵本を作成。Jolly phonicsのテキストを使用、DWE のTACの書写を開始。CTP絵本96冊の暗唱終了。
CTP絵本を軸にした取り組み
NさんはCTP絵本を軸にして幼児期のおうち英語に取り組まれました。CTPを選択した理由は、上記の英語教室が閉室する際、今後どのように進めていけば良いかを先生に相談したところCTP絵本を薦められたため、とのことでした。
NさんはCTP絵本の活用に関して中村あつこ先生の著書「赤ちゃんからの英語のレッスン~親子で始める絵本100冊暗唱メソッド~」を参考にされたそうですよ。
具体的には
- かけ流し:CTP絵本12冊分を毎日かけ流し
- 読み聞かせ:1週間に4冊ずつ
のサイクルで進めたとのこと。
CTP絵本のかけ流しと読み聞かせを開始して半年経った頃、娘さんが自然と暗唱を始めたそうです。
繰り返し同じ音源をかけ流し、読み聞かせも同じ本を約6周ほどしたところで「暗唱」という形でアウトプットが出てきたということですね。
このエピソードにはちえみさんも

何度も何度も繰り返し、音源をかけ流した本を暗唱したんですね。
それはアウトプットとして暗唱が出てくるのも納得!
最終的に約3年かけてCTP絵本LEVEL1&2 96冊分の暗唱が完了しました。
暗唱の様子については、家で本を読みながら暗唱(記憶読み)することもあれば、ご実家など本がない環境ではNさんが絵本の冒頭部分を諳んじると、娘さんがそれに続いて暗唱することもあった、とのことでした。
ちなみにCTP絵本はLEVEL3までありますが、LEVEL2までの96冊を暗唱したところで、もう少し文章量がある本に移行したいと感じたため、CTP絵本はLEVEL3には進まずに終了としたそうです。
読みの導入
娘さんの読みが始まったのは4歳半、年中の頃だそうです。
それまではひたすら音読で自力読みはしていなかったそうですが、年中になった頃に幼稚園でお手紙ブームが到来し、娘さんが日英ともに文字に興味を持たれました。
文字の練習を始めたところ、ひらがなよりもアルファベットの方が書きやすかったのか、娘さんがどんどん書く練習をするように。
アルファベットの書き取り練習やフォニックス読みの練習をしつつ、Sight Words Readersの読み聞かせ・暗唱などをしておおよそ読めるようになってきた頃、娘さんがPeppa Pigに大ハマり!!
Peppa Pigのフォニックス絵本やリーダーズをNさんが読み聞かせするうちに、これまでのアルファベットやサイトワーズのインプットも相まって、少しずつ自分で読めるようになっていったそうです。
その後はRaz kidzなどでコツコツと多読を進めているそうです。
オンライン英会話
娘さんが5歳の頃にオンライン英会話を始めます。
きっかけは、引き続きPeppa Pigブームが続いていた娘さんが、動画の会話などを覚えてNさんにどんどん英語で話しかけるようになったこと、だそうです。
同世代のお子さんがいるとても良い先生が見つかり、英会話の時間はとにかくPeppa Pigの話をたくさんすることが出来たので、娘さんも大変楽しみながらレッスンを受けることが出来たとのことでした。
英語の絵本を制作
幼稚園年長になる前の春休みが新型コロナウイルスの影響でかなり長い休暇になってしまい、親子ともに時間を持て余してしまっていた時、娘さんがオリジナルのPeppa Pig絵本を作り始めたそうです!!
それまでもごっこ遊びの中で日本語の絵本を作ることは度々あったそうですが、英語の絵本制作が遊びの中で自然と始まった時は、Nさんもさすがに驚かれたとのことでした。
手元のPeppa Pigの絵本を見てスペルの確認をしながら制作し始め、だんだんと1人でも書けるように。
同時期にDWEのTalk Along Card を書写する取り組みも進めておられたそうで、それまでの様々な取り組みが繋がったようです。

英語を娯楽にできたら強いとよく聞きますが、まさにこういうことなんですね。
幼児期の振り返りとメッセージ
幼児期のおうち英語を振り返って/おうち英語仲間へのメッセージ
ただただひたすらに、コツコツと続けてきました。
おうち英語についてよく知らずにCTP絵本を使い始めましたので、その後さまざまな教材があることを知りましたが、せっかく購入したのだからと考え、他教材によそ見をすることなくしっかり使い込もうと決めて実践してきました。
幼稚園入園前は、「歌う踊る楽しむ」をモットーにして、英語の時間は親子で楽しんでいました。
英語はコミュニケーションツールであることを意識し、イベントなども積極的に参加しました。
ですので、娘にとって英語は勉強するものではなく楽しいもの、という認識だと思います。
親はとにかく止めず、コツコツ続けて環境を整え続ける。
合わないと思ったテキストや教材も、一度寝かせて様子をみる。
オンライン英会話で語彙など足りない部分があると感じたら、必要と思われるインプットをかけ流しや読み聞かせで増やす。
土日や長期休暇で時間がある時に、少しチャレンジを増やす。
学期中は負荷を下げて簡単な本にするなどアレンジしながら、とにかくやめずにコツコツ続ける。
決して、小学校の入学までに4技能を揃えよう!などの成果を求めて取り組んできたのではなく、その時々の娘の様子に合わせて、必要なことを足していった結果、今に至ります。
娘はたまたま暗唱に抵抗がなく上手くいきましたが、「暗唱させなければ」と親が力を入れたら、それは「親の自我」になります。
ちえみさんも再三おっしゃっているように、親の自我は捨て、親はおうち英語の環境を作ることが、おうち英語を細く長く続けるキーポイントだと思っています。
とにかくみなさん、止めずに一緒に続けましょう!!!
スプの感想
Nさんにとっておうち英語は幼児期の子育てのスパイス的な存在だったそうで、とにかく親子で楽しんでこられた、ということをお聞きし、とても素敵だなと思いました。
「英語習得は、必ずしも楽しむ必要はない(楽しまなくてもインプットがあれば良い)」と、このブログでは度々書かれていますが、ちえみさんは「楽しんではダメ、という訳ではないですよ!親子ともに負担にならないのであれば、もちろん大いに楽しんでください!」とも仰っています。
Nさん親子の場合は、この”楽しかった記憶と経験”が、自然なアウトプットに繋がっていったのかな?と私は感じました。
アーカイブ動画では、英語を始めた当初からSuper Simple Songsの歌や動画の内容をしっかり日常に落とし込んでいた様子などもお話して頂きました。娘さんが家庭の中で自然と英語を使いたくなるような、そして安心して使えるような、そんな環境をNさんがコツコツと整えてこられたのですね。
そして、娘さんのことを大変よく観察され、その時々に必要な取り組みを足し引きしてこられたことも、素晴らしいと思います。
これがなかなか難しいんですよね。スプ自身は息子と娘の様子をみていて、「もっとこんなことをしたら伸びるかも?」と思いつつものんびりしていたら「あぁ、タイミングを逃したな~…」となってしまったことが度々あります。
もちろんNさんも上手くいくことばかりではなかったかと思いますが、娘さんに寄り添って導かれてきたその姿勢が素晴らしく、大変尊敬いたします!
また、Nさんのエピソードでは暗唱の取り組みが出てきましたが、暗唱に関しては、 ちえみさんが過去に沢山記事を書いておられます。
こちら⇒(絵本の読み聞かせと暗唱(または音読)について | 英語という贈り物)の記事では、
なぜ暗唱が良いのか?どうやって取り組めばよいのか?うちの子は暗唱をしないけど大丈夫なのか?そんな疑問にお答えされています。
この記事には、なんと、
『この「取り組みとしての暗唱(音読)」は、子供が一切暗唱(音読)しなくても構いません。』
と書かれていました。どういうこと⁉と気になる方は、ぜひ読んでみてくださいね♪
Nさんの「ちえみの部屋」アーカイブ動画では、この記事でご紹介した内容の他に
- Nさんのおすすめ書籍
- かけ流し素材の詳細
- 読み書きの導入時期に使用したテキスト
- よく見ていた動画リスト
- 小学校入学後の様子(英語の絵日記、多読)
などを大変詳しくご紹介頂いています。
スプも購入してみたいテキストがありました!(Amazonのお気に入りに入れています、子どもの成長の様子をみて購入予定です。笑)
もっと詳しく知りたい!!という会員の皆さまは、ぜひ視聴してみてくださいね。
アーカイブ動画は「おうち英語の会」会員限定の配信となっておりますので、ご興味がある方はお気軽にご連絡ください♡
Nさん、今回の記事作成にあたりご協力頂きまして、ありがとうございました。
また座談会などで、現在の娘さんの近況も伺えますとうれしいです♪

「おうち英語で子供をバイリンガルに育てたいけど、一人でできるかどうか不安」というお母さん(お父さん)のために「おうち英語の会」をやっています。興味のある方は、お気軽にお問い合わせください。