お友達のお子さんが歌っている英語の歌を聞かせていただく機会がありました。
何曲か聞いていると、幼い声で「Hello, hello, …」と延々と「Hello」が続く歌があり、「あれ、この歌、聞いたことある。何の歌だっけな?」と思ったら、次の瞬間、思い出より先に感情が反応してしまい、涙があふれてきました。
「そうだ、Play Along の Hello Song だ!」と思い出したのですが、歌のタイトルはもしかしたら違っているかもしれません。
Play Along!というのは、ディズニーの英語システム(DWE)の一番最初の導入の教材で、赤ちゃんから就園前ぐらいのお子さん向けの教材なのですが、DWEの正規ユーザーではなかった我が家もどこかで中古品を入手して、長女が赤ちゃん時代は、DVDやCDをかけて一緒に遊んだり、よくこの歌を歌ったりしたものでした。
当時は私もまだ若く(30代!!)、東京ディズニーランドの近くに住んでいて、年間パスポートを買って、赤ちゃんだった長女を公園代わりに連れて行ったりしていました。
大学時代の友達は東京に沢山いましたが、ママ友はほとんどいませんでしたし、当時は夫も帰りが遅くて、夕飯も家では食べてなかったので、毎日、子供と二人でひっそりと暮らしていました。
住んでいたアパートは今よりもずっと古くて狭く、エレベーターなしの5階だったので、赤ちゃんを抱いて出かけるのがとても大変だったこととか、狭いアパートであたふたしながら長女をお風呂に入れていたこととか、そんなことが、その歌を聞いていたらいっぺんに甦ってきました。
このDVDに出てくるカエル(Floggy)とウサギ(Bunny)も、長女は大好きでした。
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うちは子供時代の英語教材は、アメリカから帰国して今の土地に引っ越す時に、全て処分してしまいました。
目にすることがなくなったので、子供達はその内容をずいぶん忘れてしまったようで、時々そんな話題が出ても「そんなの覚えてない」と言います。
あんなに毎日かけていた DWE の Story や歌、Play Along! も「覚えてない」と言われると驚きますが、覚えていないぐらいの無意識下に染み込んでいるのが、逆にいいんだろうな、と思います。
また、以前「おうち英語にスパルタは不要」にも書いたように、子供をバイリンガルに育てるのに、英語に「楽しく触れる」必要はありませんが、生活の中に当たり前のように英語があれば、こうして「英語の思い出」も当たり前のように積み重なっているものだな、と思いました。
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長女は高校生、次女は中学生になり、それぞれ思春期の2人とは毎日のようにバトルを繰り広げていますが、こうして時々、赤ちゃん時代を思い出すと、子供達が完全に巣立っていくまでの時間は永遠ではない(どころか、過ぎてしまえば思っていたより短かった)と思い知らされます。
部活部活で、ほとんど家にはいない子供達ですが、親元にいる間を、母親として私ももう少し楽しませてもらおうと思いました。
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