オンラインコミュニティ「おうち英語の会」のご紹介

英語の時間に子供が日本語で質問してきたら?(その2)

今日は、昨日のご質問への回答の続きです

ご質問はこちらでした(↓)

英語の時間に子供が日本語と英語を混ぜてきたら?

英語の絵本を読み聞かせている(英語の動画を見ている)時に、日本語で「これ何?」「これどういう意味?」と聞いてきます。

こんな時は、どう答えればいいですか?

日本語で答えてもいいですか?

 


ご質問、ありがとうございました!

昨日( → コチラ)は

英語コンテンツに触れている時に、子供が日本語で質問してきたら、まずは「この子はなぜその質問をしているのか?」「何を知りたいのか?」を考えてみてください。

ということで、

・「その英語」が何て言うか知りたい時

は、こうすればよいのでは?ということをお伝えしました。

今日はその他の場合を考えたいと思います。

 

「英語の意味」を日本語で確認したい時

英語の絵本を読んでいて、子供が「これ何?」「どういう意味?」と言ってきたのが、単に、英単語の意味を自分が知っている日本語で確認したいだけなら、教えてあげれば良いと思います。

でも、親も分からなければ「なんだろうね〜?」で良いと思います。

「おうち英語の会」でも、ある時、おうち英語をもう何年かやってきた小学生のママが

「『woman ってどういう意味?』と子供に聞かれて『そんなことも分かってないの?』とガッカリしました」

と言われたことがありました。

その質問を聞いたママは「分かってない」と落胆されたのですが、それは分かってない訳じゃなく、英語をが分かってきた故の質問だと思いました。

つまり「woman =女性」と日本語で分かった気にならず、英語の世界では「woman =女性」じゃないと気づいてきて、英語のニュアンスが知りたくて質問してきたのです。

そんな時は(これも年齢によるのですが)日本語で「どういう意味だろうね?」と話し合っても良いと思いますし、親も分からない(あるいは、単にめんどくさい)時は「ママにも分かんないけど、面白いね」でも良いと思います。

 

英語と関係のないことに疑問を抱いている時

子供は、世界に未知なる物事があふれています。

ですから、子供の「これ何?」「どういう意味?」は、その未知なる事象を解消したい、つまり「これはどういう状況か?」を知りたい場合も多いです。

英語の絵本や動画を見ている時に、未知なる世界に触れた(どんな状況か分からない)ので、「これ何?」「どういう意味?」と聞いてきた時は、英語のことを質問しているのではなく、別のことを知りたがっている場合も多いです。

特に絵本の読み聞かせをしていると、そういうことが多いかと思いますが、絵本は多くの情報が絵で表されて言葉が少ないため、絵から状況を読み取りながら、その状況に合った言葉に触れていきます。

子供は、経験したことがない出来事の絵本だと状況を読み取れないことがあり、すると言葉の意味するところも分からず、混乱して「これ、どういう意味?」と質問してきます。

そんな時は、英語の意味を教えるのではなく、日本語でいいので、状況を説明してあげれば良いと思います。

それが、私のいう「意味づけ」にもなります。(→ 「かけ流し」の次は「意味づけ」

 

子供(特に幼い子供)は、状況さえ把握できれば、そこで使われている言葉(英語)の意味は、あまり聞いてきません。

大人は、状況が分かっても、英語の意味が分からないと「日本語で言うと何?」と考えてしまいますが、これは、大人の場合は「日本語訳が分からないと、脳には入れてあげませんよ!」というフィルターがかかっているからです。

でも、子供の脳はそんな偏狭なものではなく、ただ単に「こういう場面ではこういう言い方をするんだな」と、気前よく吸収してくれます。

この吸収力の素晴らしさが、子供の素晴らしい言語習得能力なので、英語と日本語を一対一で対応させて「woman って、女のことだよ」のような教え方をせず、「このお姉さんのお誕生日が来て、もう大人になるから、お祝いをしてるんだね」などと状況を説明してあげると、「woman」という単語の持つニュアンスまでまるごと、鮮やかに吸収していきます。

そして、もし状況を(親もよく知らなくて)説明できない時には、ただ単に、親子でその場面について自由にお話すれば良いと思います。

 

英語の時間も「知りたいことに答えてあげる時間」に

「英語のものは嫌がります」

と言われることがありますが、それは自我が出てきたお子さんの場合で、「自我は分からないことを嫌がる」性質があるからです。

ですが、「分からないことがイヤ」な自我も「知りたいことに答えてもらう」のは好きです。

その時、子供が知りたいのは「英語の意味」ではなく、「そこで何が起きているか?」です。

英語の意味は分からなくても、絵本を読みながらママがいくらでも質問に答えてくれれば、英語絵本の読み聞かせの時間もきっと楽しい時間になると思います。

英語回路を作り、いずれ読めるようにする「取り組み」は、自我の抵抗に遭わずに淡々と無意識に届けていきたいのですが、それ以外の「お楽しみ(娯楽)」の動画や絵本は、自我も喜ぶ時間にしてあげると、子供が成長しても、おうち英語も比較的スムーズに進みます。

英語の絵本や動画を与えるなら、英語だからと言って「読んでみて」などやらせたり、無理やり「見なさい」と強制したりせず、要は英語をすべて「取り組み」にしないで、知りたいことにこちらも真剣に「答えてあげる時間」にしてあげましょう。

 


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