おうち英語をやっておくと、どうして中学でラクなのか

昨日は、小さい頃知らないうちにおうち英語されていて、大人になったらバイリンガルになった方をご紹介しました。

昨日ご紹介したメッセージの中に、「家で基礎英語を流されていて、学校の授業で英語が分かるようになってきたら面白くなって、自分から聞くようになった」とありますが、英語を聞かされて育ったお子さんは、こういう風に、大人になって英語の学習を始めた時に「英語に対する抵抗」がない場合が多いです。

大人になると、脳に未知の言語に対する「抵抗」ができているのですが、この「抵抗」があると、中学で英語を習い始めてから苦労します。

この「抵抗」というのは、いわゆる心理的な意味合いで「英語に抵抗がある」ということではなく、脳が、未知の外国語の音を「不要情報」と認識してしまい、入力はされても処理をやめてしまう、ということです。

英語の音は脳に届いているのですが、脳が「必要な情報だから処理に回そう」「不要な情報だからとりあえずこの不用品箱に入れておこう」と分別をする時に、せっかく届いた音が不用品箱に入れられてしまう、これを私は「英語に抵抗がある」状態と呼んでいます。

しかも、このブログに何度も書いているように、言語は「音」なのにも関わらず、中学の英語の授業が、教科書の読み書き中心、つまり文字中心の授業だったりすると、脳は英語の音に触れる機会がほとんどないので、英語を「日本語とは違う言語」と気づくことすらできません。

(参考記事:「言葉は脳に習得させる」「赤ちゃんはどうやって言葉を覚えるか」)

もし過去に脳が英語の「音」を処理したことがあれば、中学で英語を習い始めた時にはすぐに、授業の英語の情報も処理します。これが「英語の抵抗がない」状態です。

一方、英語の抵抗ができている状態で中学で英語を習い始めると、まず脳が「英語を処理しよう」という姿勢になるまで、一定の時間がかかります。

その間、英語の抵抗のない子は、どんどん授業を理解し、英語を覚えていきます。

こうして、一見どちらも英語を初めて習うように見えるのに、少しずつ(あるいは急速に)差がついていってしまうのです。

逆に、昨日ご紹介した彼女のように「日本語のバリア」が出来上がる前(小学校の頃)から英語の音を聞いていると、脳内に既に「英語の部屋」ができて、英語を受け入れる準備ができている状態なので、「英語に対する抵抗」がありません。

さらに、自我(顕在意識)では覚えていなくても、無意識で習得している音や意味の蓄積がありますので、教わっている英語がすんなり理解できるようになるのです。

この「英語の抵抗をなくす」のは、週1回の英会話レッスンでは不十分な場合があります。

宿題でもらうCDをしっかりかけていたり、レッスン以外でも英語を聞かせていたり、要するにレッスンに加えておうち英語の環境もあれば、英語の抵抗がなくなっている場合も多いのですが、レッスンだけでは脳の中に「英語の部屋」ができるところまではなかなか行けません。
(まして、日本語で英語を教える教室に通っている場合は、特にそうです)

昨日の彼女とは、その後、直接お話する機会もあったのですが、中学で英語を始めてからはいつも「耳がいい」と聞き取り能力の高さをほめられ、学校の英語で苦労したことはなく、英検も1級を受ける時以外は単語帳を使ったことすらなくて、単語は常に文脈で覚えていた(単語帳で覚えるのは苦手だった)そうです。

彼女の場合は、中学入学時点でかなり高い英語の処理能力がついていた(「無意識で習得」していた)のだと思います。

バイリンガル育児は、すぐに効果が見えないことがありますが、おうち英語でしっかり英語環境を作っていれば、子供の脳内では、静かに英語の習得が進んでいます。

肩の力を抜いて、子供の能力を信じて、気長に続けていきましょう。

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