バイリンガル育児と英検(その2)

炎上覚悟で書きますが、私は「英検は英語ができない人が受けるテスト」だと思っていて、子供達のバイリンガル教育においては、英検のために頑張るようになってはいけない、と自分に言い聞かせています。

(今日の記事は、昨日の記事の続きです)

かく言う私自身は、過去に3回、英検を受けたことがあります。

1回目は大学4年生(3年生だったかも?)の時に2級を受けて落ちました。

高校までは(受験のために)英語を勉強し、それなりに成績は良かったのですが、何せ昭和の時代のことですし、授業にも試験にもリスニングはなく、単語と文法を日本語で覚え、英文和訳、英作文を紙の上だけでやる、まさに机上の空論、教科としての「英語」でした。

その後、大学に入って勉強しなくなると、恐ろしい勢いで英語はできなくなり、それでも受験勉強の遺産が少しは残っているかと思って(来るべき就職活動に備えて)受けた2級に1次で見事玉砕。
それで「私は英語ができない人間なんだ」と刷り込まれ、その後は10年近く「英語のできない人」として、英語とは無縁で過ごすことになりました。

2回目に英検を受けたのは、英語のやり直しを始めて10年ぐらい経った頃。
確か、通訳学校に通い始める直前だったと思います。

TOEICではコンスタントに900点を超えるようになっていて、そろそろ英検も1級が欲しいと思い、英検対策の勉強もしていました。
子育ての傍ら、ちょうど多読もやっていた頃で、英検対策としては、問題集の他にも、語彙は「パス単」「Basic Word List」1100 Words You Need to Know」、文法は「Grammar in Use」など、英語学習者の間で評判の参考書類は一通り網羅して、頑張っていました。

しかし、1級の壁は厚く、1次であえなく玉砕。

やがて通訳学校に通い始め、次女も生まれたので、英検どころではなくなり、「英検1級を持ってない」ことにちょっと引け目を感じながらも、通訳学校を経て、通訳として仕事を始めました。

通訳として駆け出しの頃は、1本仕事が入ると、準備にものすごく時間がかかった(実力がないのでかけざるをえなかった)ので、これまた英検どころの騒ぎではなかったのですが、ある日、しばらく仕事が入らずポッカリ空白の期間ができました。

こんな時こそ、英検を受けておこう。

そう思ったのがちょうど5月で、6月の試験に間に合いそうだったので申し込み、「通訳として仕事も始めたのに、落ちたらシャレにならない」と綿密な勉強計画を立てました。

でも、その後また急な仕事の依頼があり、結局、ほとんど試験勉強しないまま受験することになりました。

ところが、昔、あんなに勉強しても難しくて手が届かなかった英検1級が、その時は「あ、いけるかも?」という手応えを感じ、1次はあっさり合格しました。

続く2次も(今度は引っ越しすることになり)対策らしきものを立てる余裕もありませんでした。
その結果、スピーチは2分間の制限時間内には全然収まらず尻切れトンボで、質疑応答もとても「理路整然」とは言えないものでしたが、試験官の先生2人(うち1人はネイティブ)と、やたら話が弾んだのを覚えています(笑)

結局、大した試験勉強もしないままの受験でしたが、2次も無事合格し、立派な「合格証書」をいただきました(笑)

私が1級に合格したのと同じ時の試験(だったと思うのですが)で、当時英語育児界で有名だった中1の女の子が英検1級に合格し、英語育児コミュニティが「○○ちゃん、すご~い!」「みんなも続け!」と大騒ぎになりました。

でも、私は自分が「この程度で合格できた」ばかりだったので、「バイリンガルに育った〇〇ちゃんなら、合格できても当然だろう」と思いました。

また、私の通訳の先生は、ご両親が国際結婚で、中学から大学までをカナダで過ごした帰国子女でバリバリのバイリンガルですが、日本に帰国してすぐ「日本の資格を取っておこう」と英検1級を受けたところ(もちろんノー勉)、成績優秀者で表彰されています。

つまり、英検は所詮「日本人学習者の英語力を測る」試験で、本当の意味で英語ができるようになったら、そんなに難しい試験ではないのです。

まして英語育児で育ったバイリンガルの子供なら、ちょっと勉強すれば、1級でもそんなに苦労することなく合格できるはずです。

ただ、上の級になると、語彙や長文の内容が概念的に難しくなってくるので、幼いうちに合格しようと思うと大変ですが、高校で日本の学校の授業を理解していれば、英検1級に出てくる程度の内容は理解できるはずなので、そのぐらい成長してから受ければ十分かな、と思います。

冒頭に「英検は英語ができない人が受けるテスト」だと書きましたが、もちろん、バイリンガルに育った子供でも、英検がモノを言う状況では受検して利用すればいいと思います。

うちの長女も、帰国してすぐ、日本の中学で「英検を取ることのメリット」に気づき、自分から英検を受けたいと言い出しました。
その時、勉強しなくても取れそうだったのが準1級だったので、準1級を受けさせましたが、実際それが、高校入試の際の内申書ではモノを言ったんじゃないかと思います。(多分)

うちの娘達もまだまだこの先、結局1級合格までは(多分)英検を受けると思うのですが、私は自分の経験から、英検のために頑張って勉強するのは、昔の私のように英語のできない人のすることで、バイリンガル育児(教育)で育つ子供は、おうち英語を続けているうちに自然に合格できる級を受ければいいし、それが最終的には1級までいくのが自然だと思っています。

というわけで、最初は「外国に一人で放り出されても生きていける英語力」を目指して始めた英語育児でしたが、子供が成長した今は、「英検を超越したバイリンガル」まで導くのが、私のおうち英語のゴールかな、と思っています。

 

「バイリンガル育児と英検」明日も、もう少し続きます。

 

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