私が「おうち英語の普及をしよう!」と思ったきっかけの一つが、毎年携わっている「母性のヨーガ」の研修通訳でした。
これは、バースライトというイギリスの団体が行う産前産後ヨーガのインストラクター養成講座で、日本では、福井のリヴライトの木下留美さんがコーディネイターとして開催されています。(詳細は、コチラをご覧ください)
私は、テキストの翻訳、そして研修の通訳を担当しており、今年は 7月15~20日の日程で広島での開催が決まっています。
この「母性のヨーガ」トレーニングコースは、「周産期」と呼ばれる産前産後の時期を、自分を慈しみ、我が子との絆を深めながら、穏やかに過ごすための知恵が詰まったコースです。
単なる体操でもスピリチャルでもなく、解剖学的見地からヨーガを応用した身体への働きかけと、呼吸による自律神経のコントロールやリラクゼーションによる精神の安定を学びます。
希望だけでなく何かと不安も多い妊娠と出産、そして楽しいばかりではなくストレスも重なる産後は、ともすればストレスに負けてしまいそうになる時期でもあります。
この研修は、そんな時こそ、本来の「母としての喜び」をいっぱいに感じ、我が子という新たな生命との時間を輝きで満たしていけるように、という願いの詰まった内容です。
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これまで一昨年、昨年の2回、この研修の通訳を担当しましたが、受講者は日本人だけでなく、毎回、バースライト本部のWebサイトを見た外国人の参加があります。
また、日本人でもヨーガの先生は外国での研修を受ける方が多く、英語の分かる受講者もいらっしゃいます。
研修は逐次通訳で、先生がまず英語で話し、それを私が日本語に通訳する形で進みます。
5日間の集中的な研修で、出産というパーソナルな体験をヨーガの手法で内面を見つめながら昇華させていくので、研修が進むにつれ、参加者同士、そして先生とも、言葉の壁を越えて、どんどん親しくなっていきます。
研修自体は、5日間、朝から夕方までみっちりで、夜は宿題も出るので、小さなお子さんを抱えて参加されるママ受講者の方は特に大変です。
ですが、どの方も先生の話を「一言も聞き洩らさない」という気迫で受講されるので、私も自然と通訳に熱が入ります。
そして最後に「修了証」を手渡される場面では感極まって先生と抱き合って泣き出す方が続出し、見ている私も感動でつい涙ぐんでしまうような素晴らしい研修です。
そんな研修ですが、アンケートには必ずと言っていいほど、 「もっと英語ができたら良かった」 「先生の言葉を直接理解できるよう、英語ができたら、と心から思った」 という感想が並びます。
私自身も、通訳をしながら「先生のこの言葉を参加者の皆さんが直接理解できたら、どんなに良いだろう」と思うことがあります。
そんなこともあり、日本の将来を担う子供達には、「世界の共通語」を使って世界中の人と直接コミュニケーションを取ってほしい、と思うようになりました。
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今日のタイトルの「世界は母親の献身によって支えられている」というのは、バースライトで出会った、私の好きな言葉です。
私はアメリカでも3年間子育てをしましたが、日本のお母さんほど大変な思いをして子育てをしているのに報われない存在はないんじゃないか、と思うことがあります。
今の日本社会では、世界中のどんな国と比べても、子育てや母性がとことん軽んじられているような気がするのです。
ですから、この研修には、「全ての母親が、ただ『母であること』を純粋に喜びと感じられるように」という思いで関わっています。
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この研修の先生はイギリス人ですが、研修中ことあるごとに 「私達はヨーガ講師として、この小さなことを伝えてあげることで、変化を起こしていけるのよ」 と言われます。
最初に現れる変化は目に見えないほど小さいものかもしれませんが、そこからやがてさざ波のように変化が広がっていくことを願って、私も通訳を務めています。
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そして、「おうち英語」も同じ思いで紹介しています。
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教育熱心でお金や時間がたっぷりある家庭だけでなく、普通の家庭でも、英語のテレビ番組をかけるだけでも、子供は本能で英語を習得していくのだ、ということを伝えていきたいと思っています。
子供は、環境の中に英語の音があれば、勝手に英語を習得していきます。
それは、子供時代には表に現れないかもしれませんが、中学・高校と英語を習い始めたら、必ず役に立ちます。
環境の中に英語の音を出現させるのは、おうちで子供を育てている私達母親です。
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おうち英語で、子供達に「英語という贈り物」を届けてあげたい。
そして、私がまだ生きているうちに、日本人がドイツ人並みに「英語のできる国民」になることが、私の夢です(笑)
「おうち英語で子供をバイリンガルに育てたいけど、一人でできるかどうか不安」というお母さん(お父さん)のために「おうち英語の会」をやっています。興味のある方は、お気軽にお問い合わせください。