以前、「外国語みたいな日本語」という記事を書きましたが、少し前に、それに関連する一連のツイートをしました。
私は九州の田舎の農家の出身で、明治生まれの祖父、大正生まれの祖母と一緒に暮らし、大勢の年寄りが出入りする家で育ったので、夫曰く「英語より難しい」方言がしゃべれます。方言をしゃべる時と標準語をしゃべる時は言語モードが違うのか、両者がごちゃごちゃになることはありません。
— ちえみ@英語という贈り物 (@englishasagift) November 23, 2019
私は九州の田舎の農家の出身で、明治生まれの祖父、大正生まれの祖母と一緒に暮らし、大勢の年寄りが出入りする家で育ったので、夫曰く「英語より難しい」方言がしゃべれます。方言をしゃべる時と標準語をしゃべる時は言語モードが違うのか、両者がごちゃごちゃになることはありません。
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物心ついた時から自分では方言をしゃべっていましたが、標準語を初めてしゃべったのは、大学に入学して上京した時でした。その時は、標準語をしゃべっている自分がとても恥ずかしくて、自分ではないような気がしながら、いちいち意識してしゃべっていました。
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その標準語、私はどこで覚えたのかというと、周りに標準語をしゃべる人は一人もいなかったので、きっとテレビから流れてきた音、そして、本や雑誌など(もちろん教科書も)だったんだと思います。
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ちなみに、方言を文字にしたり、文字に書かれた方言を読むのは、とても難しい場合があります。つまり、方言は「音だけ」で習得した言葉で、もともと言葉は「音」なんだと思います。
私は、方言を「耳から」習得し、標準語を「耳と目(文字)から」習得した日本語バイリンガルなんだと思います。
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一方、英語はいつまで経っても「発音」「単語・表現」「文法」をいちいち意識しないとしゃべれません。これは、触れてきた量が足りないのかもしれませんが、私はかなり英語に時間をかけていることを考えると、やはり始めた年齢が遅いことが一番大きいのだと思います。
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私の子供達は、英語に触れてきた時間は私より少ないのですが、英語をしゃべるのは私が標準語をしゃべるのと同じぐらい自然なことのようです。
(でも、子供達に地元の方言を伝承できずに、英語の方ができるような子を育ててしまったことに忸怩たる思いがない訳ではないです。)
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英語と方言では違う、と思われるかもしれませんが、頭の中に2つの別々の部屋(言語回路)がある感覚は同じではないかと思っています。
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私には「方言(第一母語)」と「標準語(第二母語)」の2つの別々の部屋があり、それはどちらも意識せず自然に使い分けられます。また「英語(外国語)」の部屋もあり、そちらも比較的流暢にはなりましたが、今でも意識して頑張らないと使えません。
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娘達を見ていると、私ほど難しい単語は知らなかったり、文法は「どうしてそうなるのか?」説明できませんが、意識せず自然に英語をしゃべっています。
うちの子供達のように、おうち英語っ子の英語は、私にとっての標準語のようなものなんだなー、と感じます。
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私がここで言う「おうち英語っ子」というのは、おうちで英語に親しんでいる子ではなく、早くから英語の勉強を始めた子でもなく、何なら「英語キライ」でも知らないうちに自然に英語がしゃべれるようになっていた子です。
そんな風に英語を自然に習得させるのが、私が提唱している「おうち英語」です。
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子供に自然に英語を習得させる方が、親子で英語に親しんだり、子供に英語を勉強させるより、ずっとずっと簡単です。
私が、周りに誰も標準語を話す人がいない中、テレビの音を聞いて勝手に標準語を覚えたように、家の中に英語の音が流れていれば、子供は勝手に英語を覚えます。
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家の中に英語の音を流すのは、今ならとても簡単です。
テレビの副音声、YouTube、PodCast、何でもいいから、子供が喜びそうなものを探して、小さな音でかけてみましょう。
最初は、映像を見せる必要はありません。音が耳に届けば、脳が勝手に処理を始めて、英語の部屋を作り始めます。
というようなことを、ブログではもっと詳しく書いています
子供をバイリンガルにするには
ここまでが、一連のツィートでしたが、最近は、思いついたことを勢いでツィートすることが多いです。
ツイートを投稿しているうちに筆が乗って(?)結構まとまった内容になることもあるので、これからも、こんな風にブログにまとめて残しておきたいと思います。
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「おうち英語で子供をバイリンガルに育てたいけど、一人でできるかどうか不安」というお母さん(お父さん)のために「おうち英語の会」をやっています。興味のある方は、お気軽にお問い合わせください。
おうち英語会員ゆりです
私も根っからの関西人で標準語を関東在住で今無理して話してます。ただ全く気づかれません。
関西弁と標準語のバイリンガルかな^^
これって動画やかけ流しでマスターするおうち英語と同じ原理ではなかろうかと考えていた所にちえみさんからタイムリーな記事でした。
自分で実証済ですので せっせと娘にかけ流し頑張ります^^
ゆりさん、コメントありがとうございます!
そう言えば、関西弁の人も標準語とのバイリンガル多いですね。でも、標準語の人が関西弁をしゃべっても、ネイティブには違いがわかりますよね。
おうち英語もきっと同じ原理ですよね。私も自分の実感としてそんな気がしています(笑)
かけ流し、やり過ぎに注意しながら頑張ってください(^^)
ゆりさん
私は関東育ちで、大人になってから関西に来て10年を過ぎて、だんだん関西弁がうつってきたのですが、それでも関西弁ネイティブの人にどこ出身ですか?と聞かれます。つまり関西弁のイントネーションが変ってことです笑 後天的に学ぶ限界ですね〜。
ちえみさん
幼児英語でよく言われる、「インプットは機械音じゃダメ、生の声で届かないと身につかない」という主張ですが、私はいつも、じゃあ周りが方言バリバリの中で育ち、テレビで標準語を聞いてきた人が標準語が喋れるのは何故?と思っていて、今日のブログはそれそれ!だよね!と思いました。生の声派の人にちえみさんの記事を見せてみたいですね。
あやこさん、コメントありがとうございます!
私は、あやこさんは関西弁ネイティブだとばっかり思っていましたが、発音はやっぱり後から習得するのは難しいんですねー。
「インプットは機械音じゃダメ、生の声で届かないと身につかない」という主張、聞いたことはありますが、そんなに幅を利かせてるんですか!?
かけ流しもやりすぎは良くないですが、生の声だけでインプットしないといけないんじゃ、高い英語力をつけるのはすごく難しくなってしまいます。
実際には、お子さんが高い英語力をつけているご家庭ほど、CDなどからの機械音のインプットがしっかりできていると思います。