2020年の入試改革で、民間の英語資格試験が大学入学共通テストとして導入されるらしいですが、このうち、TOEIC が手を引いたとのことで、英語教育業界でもちょっとした話題になっているようです。
TOEICにしてみれば、メリットよりデメリットの方が大きいんでしょ
ということで、今日は私の個人的な感想(戯言とも言う)を書きなぐってみます。
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まず、下衆の勘繰りですが(笑)、TOEIC(を実施しているIIBC)は、共通テストに参加するメリットよりも、それにかかる手間などのデメリットの方が遥かに大きいのでしょう。
大人英語(ビジネス英語)の世界では、猫も杓子もTOEICで、受験者数は堅調ですし、関連する「公式本」でもボロ儲けしていると思われます(知らんけど)
別に大学入試に参加しなくても、企業が新卒者の履歴書に書かれたTOEICのスコアを重視してくれる限り、大学でも TOEIC対策を教える授業をやって、受験を煽ってくれますし、めんどくさいことをごちゃごちゃ言われながら、高校生にまで受けてもらわなくても、という判断なのではないでしょうか(知らんけど)
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そもそも、東大を始めとする旧帝大などは、民間試験を重視しないそうです。
TOEIC は内容的にはビジネスや大人の日常が中心なので、大学で学問を修めよう、という若者に必要とされている英語とはちょっと一線を画しています。
学生の就職率を競う大学なら、TOEICで高スコアを出せる高校生が欲しいでしょうが、学問を重視する大学であればあるほど、学生に求めるものは、別のものであるはずです。(そうであってほしい)
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私が大学の先生だったら、英語ペラペラで中身もペラペラの子(えっ、うちの子?)より、母国語でしっかり賢い子に入学してもらった方が良いです。
でも、英語がしゃべれないと、今後はどんな会社や組織でも苦労する可能性が高いですし、学者としても生き残っていけませんので、入学後に最低半年、学内でみっちり英語の特訓をさせます。
具体的には、音からの英語回路を力づくで作らせます。
これは、幼児期なら「かけ流し」で「無意識」に、楽勝で作れちゃうのですが、18歳にはそれでは無理ですから、「自我」でゴリゴリに勉強してもらいます。
大学入試を突破してきた勉強のできる学生なら、半年も特訓すれば、かなり「使える英語」になるでしょう。
例えば、ディクテーション、音読、シャドーイングを3ヶ月。
その後は読んで書かせ、ディスカッションやディベートをどんどんやらせ、論文も英語で書いてもらいます。
賢い東大生なら、半年間みっちりやれば、英語ペラペラで中身もペラペラの子(えっ、・・・?)よりきちんとした英語が話せるようになるはず。
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うちの高2の長女は(中身ペラペラかどうかはともかく 笑)、バッチリこの改革の1年目に当たる当事者ですが、おうち英語で育ててきたおかげで、入試の英語に関しては、1mmも心配せずに済んでます。
中2の次女も(中身ペラペラかどうかはともかく → しつこい)、いざとなったら英語がある、というのが本人の心の支えになっています。
何と言っても、英語のおかげで、志望校が中身よりも上に底上げしてもらえますので(笑)
迷走している今回の大学入試改革、受験産業の利権だ何だと言われていますが、その根本的な背景には、日本が外国から取り残されそうだという危機感があるのだと思います。
私は国の偉い人と接する機会はこれっぽっちもありませんが、ごく狭い範囲の自分の仕事を通じてだけでも、最近はそれを痛いほど感じます。
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日本人はもっと英語ができるようになった方がいい!
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そのきっかけとして、大人には TOEIC というのもいいと思います。
ですが、私のコーチングの生徒さんには、予備校生や高校生もいるのですが、これから大学生になる若い人は、資格試験の勉強をするなら、TOEIC対策より、TOEFLや英検などの英語をやった方がまだいいかな?と思っています。
でも、本当に日本の国力を上げるには、賢い中高生や大学生の貴重な時間を、英語の勉強に使わせるより、「『たかが英語』を身につける」にも書いたように、子供の頃に英語のテレビ番組でも見せておけばいい話なんですけどね。
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