（Sarahさんの原稿は早くにいただいてたのに、3月は私が何かと追われていて、前編をUPしてからすっかり日が開いてしまい、すみません！）
前回は、お父様がお仕事で英語が必要になり、勉強を始められたついでに、幼かったSarahさんとお姉さんも「おうち英語」されることになったこと、そして実際にどんな風に英語環境を与えられたのか、を教えていただきました。
今回は、大人になった今、幼いころのおうち英語はどう人生に影響を与えたのか？について語っていただいてます。
おうち英語は効果があったのか？
私の場合
姉のついでということもあり、ゆるゆるおうち英語でしたが、ちえみさんの言う「無意識」での習得で英語耳はできていたと思います。
私が息子におうち英語をしている姿を見て、母から「あなたが3歳くらいの時も、ネイティブ発音で無邪気に英語の歌を歌っていた」と言われるのですが、全く覚えていません涙
残念ながら、就学前までの短期間だったことと、読みまで行かなかったせいか、中学高校での英語のアドバンテージはほとんどありませんでした。
中学の最初のころは、父から英語の宿題やテスト勉強を教えてもらったこともありましたが、結局喧嘩になってしまうため、いつの間にか親塾はなくなりました。
中高一貫校に通っていたので高校受験もなく、親からもあまり勉強しろとうるさく言われなかったため、学校での成績は英語が一番「マシ」くらいでしたが、英語の授業の発表や英会話の授業でいつも友達や先生から「発音が良い」と評価してもらえたのは、今思えばおうち英語のおかげだったと思います。
大学受験期に英語をしっかりやり直そうと決め、そこからの伸びは早かったように思います。
大学卒業後に英検準1級とTOEIC900点を取得し、商社で英語を使って仕事をするまでになりました。
姉の場合
姉は小学生から始めたおかげか、勉強として目に見える効果が出やすかったようです。
当時のことを姉に聞くと、中学高校では英語の成績は良く、学内選抜を勝ち抜いてアメリカ語学研修にも参加していました。
その後、姉はおっとりのびのび系の中高一貫校から、予備校無しで大学受験を突破しました。
洋楽と洋画が大好きな姉ですが、それもおうち英語の影響が大きいと思います。
姉曰く「昔からなんとなくネイティブの言っていることが分かる。リスニングは得意。」だそうです笑
英語学習にあまり興味はないようで、現在の英語力は私のほうが高いのですが、姉もその気になればすぐ上達するような気がします。
（体験談終わり）
私は英語コーチングの仕事を通じて、大人の英語学習者に接することも多いのですが、どんなに時間をかけて勉強してもリスニングに苦戦される方もいらっしゃれば（年配の方に多い）、逆に、文法や読解はそこまで得意じゃなくてもリスニングとなるとすごくできる方もいらっしゃいます。
そして、概してそんな方は、リーディングも少し勉強すると伸びが早いです。
そんなリスニングが得意な方にお聞きすると、Sarahさんのお姉さんのように「小さい頃にネイティブの英会話に通ってたそうです（自分では覚えてないですが）」とか「親が洋楽が好きでいつも家の中に英語の歌が流れてました」という方が多いです。
Sarahさんご自身にしても、少し勉強しただけで TOEIC900点を超えるのは、やはりおうち英語されていたおかげだろうと思います。
以前「親に報いはないんです！」という記事にも書いたことがありますが、おうち英語では、与えたものが、その子が必要になった時に実るだけで、その時、我が子はもう手元にはいないかもしれません。
でも、大きくなって英語が必要になったら、おうち英語されていなかった人と比べると格段に有利なスタートを切ることができるのだということを、Sarahさんのお話で再認識しました。
「「おうち英語」のメリットを富士登山に喩えると…」に書いたように、富士山に登るのに、五合目まで車で連れて行ってあげるようなものですね。
おうち英語されていてもされていなくても、大きくなってから「英語ができるようになりたい」と思ったら、最後は自分の足で登らなければいけないので、Sarahさんも現在、ご自分の英語のブラッシュアップに励んでらっしゃいます。
そして、自分が母親になって我が子にもおうち英語をする中で、ご自分がされていたおうち英語の恩恵をしみじみ実感され、ご両親にも感謝されているようです。
「おうち英語被体験者」とおっしゃるSarahさんの体験談が、皆様のおうち英語の何かヒントになれば幸いです。
Sarahさん、お忙しいところ、どうもありがとうございました！
「おうち英語で子供をバイリンガルに育てたいけど、一人でできるかどうか不安」というお母さん（お父さん）のために「おうち英語の会」をやっています。興味のある方は、お気軽にお問い合わせください
