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「おうち英語」のメリットを富士登山に喩えると…

バイリンさるのサラミ
今日の記事は、ちょっとした雑談です 

おうち英語の会の会員さんと「中学から英語をやってもできるようになる人も多い中、おうち英語をやっておくメリットってあるんでしょうか?」という話になりました。

私が思う「おうち英語のメリット」を富士登山に喩えると、こんな感じになります。

 

英語なんて中学から頑張れば十分?

「英語なんて、中学から本人が頑張れば十分」という意見は根強いです。

私自身も中学から英語を始め、大人になってからやり直して、通訳者として仕事ができるぐらいにはなりました。

別に、早くからやらないと英語は習得できないという訳ではありません。

じゃあ、どうして子供が小さいうちに、おうち英語をやると良いのでしょうか?

 

おうち英語は富士登山で五合目まで車で連れていくようなもの

英語の習得を富士登山に喩えて「英語ができるようになる=富士山の頂上まで登る」だとすると、おうち英語は「五合目まで車で連れて行ってあげる」という感じかな?と思います。

「五合目」というのは、中学で本格的に英語の授業が始まり、文法事項を習い始める頃でしょうか。

五合目から先は、もう車では行けません。

車を降りて、自分の足で登り始めることになります。

もちろん、おうち英語でもっと先(五合目以降)まで親が伴走してあげるケースもあると思います。

でも、いずれにしろ、頂上まで行きたければ、自分の足で登らなければいけません。

 

一方、おうち英語なしで中学から学校の授業だけで英語を勉強するのは、麓から徒歩で登るようなもの(あるいは、100歩譲って、河口湖駅または富士山駅で降りて、そこから歩いて登り始めるようなもの)です。

それでも、足を動かしさえすれば(努力すれば)必ず五合目にたどり着けますし、そこからくじけずに登り続ければ、頂上にも辿り着けます。

 

英語の登山ルートは一つではない

富士山の頂上を目指すには、登山ルートがいくつかあるように、英語を身につけるための方法にも、違ったルートがあります。

おうち英語(や海外に住むなど)でネイティブ感覚で身につけてきて、後から文法や語彙を強化していくルート(うちの娘たちはこのルート)もあれば、

学校英語で文法や語彙をきっちり学んで、後から反復練習で身につけていくルート(私はこのルート)もあります。

また、そのアプローチ法にしても、発音から始めるアプローチ、多読から始めるアプローチ、試験勉強から始めるアプローチ、いろいろありますが、最終的には全てが統合されて頂上につながっていますので、どのルートを進んでも、途中であきらめずに登り続ければ、必ず頂上に辿り着けます。

 

英語の習得も富士山登山もあきらめなければ誰にでもできる

富士山の頂上は、空気は薄いし、真夏でもガタガタ歯が鳴るほど寒くて、登るのは確かに大変ですが、それなりの準備をして挑めば、エベレストのように訓練された登山家でなくとも、普通の体力のある健康な人なら誰でも登れます。
(昔からひ弱で体力のない私ですら、30代の新婚の頃、夫と一緒に登りました)

これと同じく、トップクラスの同時通訳者を目指すのでもない限り、普通に「使える英語」を身につけるだけなら、時間をかけて努力すれば、どんな人でもTOEICで900点超えたり、英検1級に合格したり、外国人としゃべれるようになれます。

 

と、そうは言っても、実際には麓から登るとなると大変で、これまで麓から登らせるような日本の学校教育では、富士山の頂上までは行けない人が多かったような気がします。

 

確かに、車のない時代なら、麓から地道に登って行くしかなかったかもしれません。

その時代には、富士山の頂上にたどり着ける人は、今より断然少なかっただろうと思います。

 

でも、今は富士山に登ろうと思ったら、自家用車だろうがバスだろうが、五合目まで車で行って登る人がほとんどです。

英語教育も同じで、おうち英語が普及したら、英語のしゃべれる日本人が増えると思います。

 

通訳の仕事を通じて、日本人の英語力の低さに危機感を抱いてきました。

日本語が犠牲になるほどの早期英語教育には私も反対ですが、やはり五合目ぐらいまではおうち英語で連れて行っておいてあげるといいのかな?と思います。

小さい頃になんとなく英語のテレビを見ていて、中学から普通に英語の勉強をして、大人になったら外国人として十分なレベルの英語が話せる、そんな日本人が増えるといいな、という気持ちで、おうち英語を普及しています。

もちろん、麓から自分の足で登れば、その時の達成感はまた格別かもしれないですけどね。

 

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