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小学生のおうち英語学習法:「声に出す」のがポイント

小学生のおうち英語は「声に出させる」のがポイントです 

先週末、Zoomで通訳業界の忘年会が行われました。

2020年、新型コロナに泣かされ、仕事が激減した通訳者も多かったのですが(私もでーす)、それで

「日常使っていない言語は錆びつくから、毎日シャドーイングしている」

という通訳者がとても多かったです(私もでーす)。

面白かったのは、日本語ネイティブの日本人でも、国際結婚して英語圏に住んでいる人は、外出先はもとより家の中でも英語しか使わないので、日本語を話す力が衰えてくるそうで、日本語のニュースをシャドーイングしている、ということ。

普段生活で使わない言葉では、いざという時の反射神経が落ちるのは、何も外国語だからではなく、母国語でもそうなんだ、と思いました。

 

小学生のおうち英語は「声に出させる」のがオススメ

日本で「おうち英語」で第二の母国語のように英語を身につけさせる場合、幼児期までは、かけ流しと意味づけをしていれば、無理やり声に出させる必要はそんなにありません。

ですが、小学校に上がったら、やはり声に出させる取り組みをした方が良いです。

英語ができる、というのは「無意識に大量のインプットが溜まっている」ことと「インプットされた内容を自我で自由に運用できる」の両方が必要で、自我がしっかりしてくる学齢期になってくると、自我と無意識をつなぐパイプを作って、それを太くしていく必要があります。

( ↑この図については「ちえみ流・小学生のおうち英語」参照)

そして「声に出す」というのは「自我」での取り組みですので、声に出すことで、無意識に溜め込んだインプットをアウトプットにつなげるためのパイプができていきます。

パイプができると、インプットされたものがアウトプットとして出せるようになり、いざと言う時に「思ったよりしゃべれる」よういなります。

また、パイプができていると、意識的に学習したことが無意識の領域に落とし込まれやすくなり、「自我での勉強」も「無意識へのインプット」になっていきます。

もちろん、中学で英語を習い始めると自然とパイプができていくので、手が回らなかったり自我の抵抗が強い場合には、ひたすらインプットに徹しても良いのですが、家庭でできそうであれば、中学まで待つ必要もないので、小学校のうちにパイプを太くしておくと、後々本人が楽です。

 

声に出す取り組み:音読とシャドーイング

声に出す取り組みと言えば、英会話レッスンでもいいのですが、おうちで一番手軽にできるのは「音読」と「シャドーイング」です。

ただ「音読」は、英語の音がしっかりできていない小学生がやる場合は、少し注意が必要です。

と言うのは、人間は文字を見ると、たとえ声には出さなくとも音をあてはめて読もうとする習性があるので、英語の音をマスターしていない子が文字を見て音読すると、日本語発音で読んでしまうことがあります。

これは、フォニックスなどで少し読めるようになっている場合にも起こります。
(これは、どんなフォニックスの指導を受けているかで、大きく違ってくるのですが)

日本語発音で読む癖がつくと、あとで発音を矯正するのが大変な場合もあるので、音の習得がしっかりできていない子の場合は、まず「文字を見ないで音を真似する」つまりシャドーイング(または、聞いてから同じように繰り返すリピーティング)から始めるのが理想です。

まずは、耳から聞こえてくる英語をある程度スラスラ真似できるところまでシャドーイングしますが、この時は、細部まで完璧に言える必要はありません。
ある程度再現できるようになったら、初めて文字を見せるのがオススメです。

シャドーイングで音が再現できるようになったら、今度は音のお手本なしで「音読」させますが、その時には、細かいところ(3単現のsなど)まで正確に読むようにさせます。
この時、また日本語発音に戻るようなら、少しお手本の音を聴き込む必要があります。
そして、しばらくは音読なしで、シャドーイングを徹底するか、オーバーラッピング(お手本にかぶせるように、聞こえてくる音と一緒に文字を読む)にすると良いでしょう。

こうした「声に出す」取り組みは、自我でのアウトプットですが、同時に、かけ流しだけでは音が届きにくくなる小学生への効果的なインプットにもなります。(参考記事:「大人のインプットはアウトプットで」)

 

幼い頃からおうち英語をしてきた子にも

最近は、おうち英語だけでなく、英語で保育活動をする英語幼稚園も増えてきて、小学校に入る時点で英語ができるお子さんも多いですね。

そうやって育ってきて、家や幼稚園では英語をしゃべっていた子も、小学校に入ると日本語の勉強も忙しくなるし、「英語はこの先どうしたら?」というご家庭も多いと思います。

そういったご家庭も「声を出す」取り組みを続けることで、自我と無意識のパイプを太くしつつ、さらに効率的なインプットをしていき、英語力を上げていくことができます。

英会話レッスンで英語の記事などを読んでいるお子さんは、予習や復習でこうした取り組みをするのもオススメです。

素材を少しずつステップアップしながら「声を出す」取り組みを続けていれば、たとえ日常では英語を話さなくなっても、英語力を伸ばし続けていけます。

 

小学生の英語にオススメの素材

こうした「声を出す」取り組みに使うのにオススメの素材で、おうち英語初心者でも手に取りやすいものをいくつか上げておきます。

NHKラジオ講座(「基礎英語」から「実践ビジネス英語」まで、いろんなレベルに対応しています)

・NHKラジオ講座の中でも「エンジョイ・シンプル・イングリッシュ」 

易し目の英語で書かれたお話を読む講座で、お話ごとのCD Book も出ています。

「親子で膝突き合わせてやるのは無理!」というご家庭には、、「パルキッズ」パルキッズ・ジュニア(小3ぐらいから)か、7-day English(小5ぐらいから)が、オンラインレッスンで勝手に進めてもらえるので、無用なバトルになりにくく(笑)オススメです。

(ちなみに、パルキッズ・ジュニアは、小さい頃におうち英語を長くやってきて、英語の動画を見たり、会話なら不自由ないけど、読み書きが弱い、というご家庭にもオススメです)

パルキッズ・ジュニアについては、いろいろな記事でご紹介していますが、気になる方は、以下の記事もご参照ください。

英語を『外国語』にしない小学生からのバイリンガル教育
小学生の自宅英語学習(パルキッズ)

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