我が家では、この4月に長女が一人暮らしを始め、その準備や、高校生になった次女と二人暮らしになり(夫は単身赴任中)、生活のペースがガラッと変わりました。
そんな新しい生活のペースに私が馴染むのに、すっかり時間がかかっており、日々の仕事以外で「不要不急のこと」に手を出す意欲がなかなか湧きません。
このブログも、おうち英語に関して書きたいことはあらかた書いてしまったので、何を書いたら良いかも分からず、記事の更新も滞り、いただいた体験談を載せる以外は、すっかり放置してました。
でも、ブログ記事は書いていませんでしたが、「おうち英語の会」の方では、「ちえみの部屋」やZoomセミナー、座談会など、4月も定期的に活動はしていました。
そこで「ブログに、もう何書いたら分からないんですー」と愚痴っていたら、会員さんから「こんなことを書いて欲しい」というリクエストをいただきました。
ですので、今日はそちらにお答えする内容で書いていきます。
(会員さんからのブログ記事リクエスト)
長女さんがほぼ巣立たれて、これまでのおうち英語を振り返っての感想・もし過去に戻るならしとけば良かったこと・現在子育て中の母たちへの助言・アドバイス等あれば、参考にさせていただきたいので、よろしくお願いします😀
(リクエストありがとうございました!)
Contents
おうち英語を振り返っての感想
我が家のおうち英語に関しては、こちらにも簡単にまとめていますが、もともとは遡ること早20年前、長女の妊娠中から、私は「子供は絶対バイリンガルに育てよう!」と心に決め、徹底的に情報収集をして進めてきました。
始めた当初(妊娠中)から幼児期までは、私も「日本語も英語も同じレベルのバイリンガルに育てたい」と思っていたのですが、子供がだんだん成長するにつれ、「そんなの無理」という現実が分かってきましたし、また「その必要もない」という気持ちにもなってきました。
それで、だんだん目指すレベルを下方修正しながら、特に小学校に上がってからは「今この時期に絶対やっておいた方がよいこと」に絞っておうち英語を進めるようになりました。
振り返ると、我が家のおうち英語の核は
📍(かけ流しで)英語回路を作る
📍(絵本の暗唱で)読めるようにする
📍英語のコンテンツを楽しむ
の3つで、小学校に入るまでは、かけ流しと暗唱(のちに音読)だけはしっかり、途切れさせずに取り組み、お楽しみの英語コンテンツ(ビデオや絵本)も積極的に与えました。
一方で、英会話レッスンは、さほど重視していませんでした。
これは、自分自身が通訳学校に通って通訳者を目指し、途中から実際に通訳の仕事を始めるようになった経験から「話すのは本人がその気になってからの方が効率が良い、その時のためにインプットと声に出す作業さえしておけば良い」というのが分かったからです。
生まれる前から、かけ流しをして、英語の動画を見せていたので、子供達は、英語圏の英語の番組や英語絵本の読み聞かせは常に喜び、小学校に入学する前には「英語回路を作る」「英語のコンテンツを楽しむ」ことができるようになっていました。
小学校入学以降は、「読めるようにする」を目指していた訳ですが、私が仕事を始めたり、1年おきに引っ越しをしたり、おうち英語どころではなくなっていく中、長女が小4、次女が小1で、3年間アメリカに行くことになりました!
おかげで私があまり頑張らないうちに、英語の本を読めるようになりました。(その代わり、アメリカ時代は日本語の読書に力を入れていました)
ということで、「英語」に関しては、思いがけず恵まれた状況に陥り、おかげで「小学生のうちにここまではやりたい」と思っていたことは全て達成できました。
と言っても、常に順調だった訳ではありません。
アメリカに行く前には、時々「アウトプットがない」とか「思うように読みが進まない」ということはありました。
ただ、「今じゃなくても良い」ことに執着しなければ、英語の番組を喜んで見ていたり、英語の読み聞かせを喜んで聞いている子供達が「ちゃんと英語が分かってる」のは明白でしたので、とりあえず私は満足でした。
また、最近のおうち英語では「英検」が悩みのタネになることも多いようですが、我が家では小学校時代に高いお金を払って、めんどくさい思いもして「英検を受けさせる」という発想がなかったので、英検の悩みもありませんでした。
そのせいで、長女は中学で1回だけ(次女は2回)準1級しか英検を受けたことがなく、帰国子女なのに持っている英語の資格は「英検準1級」だけです。
ということで、我が家のおうち英語を振り返っての感想は、「高望みしなかったのと、アメリカに行ったおかげで、あまりストレスなく上手くいったかな?」というところです。
きっと、おうち英語をしていたことで犠牲になったこともあったのかもしれませんが、「おうち英語をやっておいて良かったか?、悪かったか?」と聞かれれば、私は(そして本人達も)「良かった」と思っています。
もし過去に戻れるのなら…
おうち英語に関しては、小学生のうちに、英語の番組が楽しめるようになり、洋書が読めるようになったので、「あれをやっておけば良かった」ということはあまりありません。
むしろ「(頑張ってやったけど、今にして思えば)あれはやらなくて良かった」ということはあります。
例えば、アウトプットに悩んで、オンライン英会話に手を出してみたり、インターナショナルスクールのサマースクールに入れてみたりしたこともあったのですが(その時のことは → コチラ)、うまく行かずに疲れただけでした。
うまく行かなかったので「何かした方が良いのかな?」と思ったりもしたのですが、私自身が忙しくて何も手を打てずにいるうちにアメリカに行くことになり、そこで
「本人がその気になれば、すぐにしゃべれるものなんだ!」
というのが実感できたので、今振り返ると、「小学生のうちにそんなに無理して英会話を頑張らなくても良かったんだな」と思います。
また、長女には(さらに、懲りずに次女にも)フォニックスやリーディングなどのプリントやドリルを強制したことがあり、ひどく反抗されて親子喧嘩をしたことがあります。
このことは、今では「申し訳なかったな」と猛烈に反省していて、私のおうち英語の黒歴史です。笑
おうち英語をやってきた中で、「あれはやっておいて良かった」と思っていることは、かけ流し、絵本の読み聞かせ、幼児期の絵本の暗唱、小学校時代の音読、です。
現在、いろんなご家庭の保護者の方からご相談を受けるのですが、「なかなか読めるようにならない」というご家庭のケースを拝見すると、音のインプットが少ない状態で文字(単語)を読む練習に入ったお子さんは、なかなか洋書の読書を楽しむようになれないケースが多い気がします。
我が家の子供達は、アメリカに行って学校で読むように促されたら、すぐに洋書を読むようになったのですが、これは、絵本の暗唱や音読を続けてきたからだと思います。
やはり、オウム返しの得意な(そして自我が未発達で現実と空想の境界が曖昧な)幼児期に「音をしつこく入れて、絵を見ながら、耳に残っている(考えなくても口をついて出てくる)ものを声に出す」という作業が、将来的に洋書を読めるようになるにはとても有効な気がします。
また、日本語だったら、家庭以外でも、紙芝居や読み聞かせをしてもらい「耳で聞いてお話を楽しむ」チャンスは多いですが、我が家では、私が読み聞かせたりオーディオブックを使って、英語でも同じことをしてあげていたのが、洋書を読める子に育ったのには大きかったかもしれません。
ということで、おうち英語に関しては、いろんな幸運も重なり、私が期待していた程度のバイリンガルには育ってくれたので、あまり悔いはないのですが、おうち英語以外では「もし過去に戻れるなら、あれをやっておけば良かったこと」ということを、たーくさん思いつきます。笑
ということで、次回は、おうち英語以外での「もし過去に戻れるなら…」」を書いてみたいと思います。
「おうち英語で子供をバイリンガルに育てたいけど、一人でできるかどうか不安」というお母さん(お父さん)のために「おうち英語の会」をやっています。興味のある方は、お気軽にお問い合わせください。