オンラインコミュニティ「おうち英語の会」のご紹介

おうち英語では「タイミングを待つ」

「タイミングを待つ」それがおうち英語の醍醐味ですね

このところ、おうち英語に関するいろんなご質問をいただきます

「小4なんですが、英検を受けさせたいので、もう文法を日本語で教えても良いですか?」

「子供が英語と日本語を混ぜて話していたら、どう応じてあげれば良いですか?」

「絵本を読ませる時は、音源をどう使えば良いですか?」

こうしたご質問、「おうち英語の会」の個別相談や座談会で直接あれこれ伺いながらだと、お子さんのタイミング的に「まだですね」とか「今ですね!」とか「そろそろこんなことやると良いですね」とはっきりお伝えできるのですが、メールでいただく情報だけでは、バシッとお伝えできることが少なく、このブログで書いているような一般的なことをお答えすることが多くなります。

 

例えば「文法を日本語で教えても良いか?」だったら、一般的な回答としては

「小学校のうちは、日本語で文法を教えるよりもきちんとした音のインプットをして、自然に英語のデータベースを大きくしておく方が良いですよ。
頭の中にたくさん英語の貯金ができていれば、中学で英語の授業が始まってからすぐに整理できますから」

なのですが、このご質問者の場合は、もっと込み入った事情があって、おうち英語歴も長く英語回路もきちんとできているお子さんでしたし、「日本語で文法を教える」というのも、私が想像したような中学英語の先取りとも違ったので

「それだったら、日本語で文法を教えても大丈夫そうだから、あまり気にしなくて大丈夫ですよ」

とお答えしました。

でも、だからと言って「小4になったら日本語で文法を教えても良い」ではなく、別のケースでは

「日本語で文法を教えるより、文法は中学に入ってから整理すれば良いので、それよりもまだ耳の良い小学生のうちに、これこれこういうことをして、英語の貯金をしておいてあげましょう。そうすれば中学で困ることはありませんよ」

とお答えすることになります。

 

「絵本を読ませる時に音源はどう使えばよいですか?」の場合も、そのお子さんが、音のインプットがどれだけできているのか?、単語は読めるのか?、簡単な文章なら読めるのか?、どんな風に読めるようになったのか?、音を聞いたら耳コピで再現できるのか?、によっても違うし、また、目的によっても使い方は変わってきます。

さらに、子供の自我がどんな状態か?、例えば、ママが語りかけを頑張り過ぎてママが英語を話すのを嫌がって、読み聞かせさえも拒否する子もいれば、逆に、ママに読んでもらうのしかイヤ!という子もいますし、反抗期にさしかかっていて、さりげないかけ流し以外はもう何も(時にはかけ流しすらも)しない方が良い、という場合もあります。

 

おうち英語は、基本的には、

・音を聞かせて英語回路を作る(かけ流しなど)

・聞こえてきた音の状況を理解させる(意味づけ)

で、まず音だけ(耳で聞いただけ)で意味が分かるようにしたら、続いて

・暗唱や会話などで口に出させる(発話の筋肉を身につける)

これで、スピーキングの能力をつけてあげることができ、さらに小学生のうちに

・その後、読み書きにつなげる

までできると「大成功」なのですが、そのそれぞれのステップでどういう風にすれば良いかは、ご家庭の事情や方針の他にも、子供の「年齢」「英語歴」そして「タイミング」で違ってきます。

以前、体験談で「DWEを使いこなすコツ」を書いてくださったMiwakoさんも、使いこなすコツとして「子供のタイミングを待つ」と書いておられましたが、おうち英語を長く続けていると「今がそのタイミングだったのか!」と気づいて感動する場面があります。

「タイミングを待つ」それは、難しい時もありますが、同時にまた、おうち英語の醍醐味でもあると私は思っています。

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