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アメリカでの子育て、小学校最初のセメスター

昔書いていた日記から、アメリカに住んでいた頃の思い出を振り返っています。第1回目はこちら 

今日は、小学校の最初のセメスターの様子です。

アメリカの小学校は、セメスター(学期)制でしたが、3つだったか、2つだったか、もう忘れてしまいました(笑)

ちなみに私の大学院は(こちらは自分のことなのでよく覚えていますが 笑)、基本は秋学期(8月下旬~12月上旬)と春学期(1月下旬~6月上旬)の2セメスター制でしたが、夏休み中の夏学期(6月中旬~8月中旬)というのもあり、短期集中で単位が取れるクラスがいくつかありました。


10月3日(水)ピクチャー・デイ 

学校に業者が来て写真を撮る日で、子供たちはドレスでおしゃれして登校。
アメリカ人がよく斜めのカメラ目線で微笑んでる写真を、うちの子達も撮ってきた。 

撮った写真は、後日、スタジオア〇スのようないろんなパッケージから、好きなものを購入できる。
何枚か買って、両方の実家(祖父母)にも送る。

写真は、注文しなければ料金はかからないが、注文しなくても携帯用の小さなカードになった写真をくれる。
これは、子供がいなくなった時に(警察などに)提示するために、財布などに入れておくため。
アメリカでは子供の誘拐が多いそうで、ウォルマートなどに行くと、行方不明の子の写真が貼ってある大きな掲示板があるが、この写真もピクチャーデイの写真を使っているようだ。

10月12日(金)長女を眼科に 

長女は、日本にいた時からすでに「黒板の字がよく見えない」と言っていたので、渡米以来ずっと「眼科に連れて行かねば」と思っていたのだが、何箇所か電話をかけてみても、ソーシャルセキュリティナンバーだのインシュアランスだのの壁に阻まれ、あちこち回されて時間と神経を消耗するだけで、眼科検診の予約がなかなかできなかった。 

やがてアメリカの小学校からも「視力低下の疑いあり、眼科に連れて行け」というお便りをもらってきたので、再度気合を入れて挑戦してみるも、心当たりのクリニックでは、やはりなかなかに予約が取れない。 

思い余ってスクール・ナース(いわゆる保健室の先生)に泣きついて、あちこち電話で問い合わせてもらい、やっと予約が取れたので、やっと眼科に連れて行った。 

この眼科の先生はカリフォルニア育ちのベトナム人で、やたら早口の先生だったが、とにかく、やっと検査してもらえ、やっと眼鏡の処方箋を手に入れることができた。

処方箋が手に入ったら、次は眼科に眼鏡を作りに行く。
日本のような眼科併設の眼鏡屋さんも、ウォルマートなどあるにはあるが、大抵は、眼科で処方箋を書いてもらい、眼鏡屋さんに行って眼鏡を買うのが一般的で、眼鏡自体も日本よりはずっと高い。

眼鏡屋さんでも紆余曲折があり、かなり消耗したので、予防接種の時もそうだったが、眼鏡も日本で準備して来るんだった、と思った。

 

10月30日(火)三者面談 

小学校は6週間ごとに成績表をもらうのだが、日本の通知表のように学校で子供がもらってきて親がハンコを押して返すのではなく、いちいち親が学校に出向いてそれぞれの教科の先生と面談して受け取り、それぞれサインをして帰ってくることになっている。

しょっちゅう「早帰り」がある日本の小学校と違い、アメリカの小学校は、ほとんど時制の変更はないが、この日は珍しく早帰り。 

次女は1年生なので、担任の先生とだけ面談すればいいが、5年生の長女は教科によって先生が違うので、英語の先生、算数の先生、理科と社会の先生、とそれぞれ面談することになる。

次女の担任の先生だけは時間が指定されていたので、それまでの間、長女の先生達のクラスを回る。 

1年生の次女は勉強のことよりも生活面での話が多く、成績表もまだすべてが「これからです」という簡単な内容だったかったが、5年生の長女はしっかり成績の話で、長女はなんとすべてA(絶対評価)、勉強に関しては大丈夫、とのことだった。 

一応 ESL扱いにはなっているものの、英語の遅れが心配だったのだが、毎日英語も上達しているので、5年生が終わる頃には ESLも抜けられるだろう、と、担任の先生からも心強いコメントをもらい一安心。 

子供の頃から細々と英語育児をしてきた甲斐があった。 

しかし逆に、小さいから他の子との差もあまりないだろう、とのんびり構えていた次女の方で、意外に英語の遅れを指摘され、11月から居残り学習(Tutoring)の対象になった。 

長い夏休み、長女には英語の特訓をしたが、次女はほとんど放ったらかしだったからなぁ。 

でも、英語の tutoring を無料で受けられるというのは、考えてみればラッキーなことだ。 


ウォルマートや Target など、大きなスーパー(?)の入り口には、必ずと言っていいほど、行方不明の子供の写真が何十枚も貼ってある掲示板があり、初めてそれを見た時には、怖ろしくて鳥肌が立ちました。

その写真の子供たちが、みんなカメラ目線で微笑んでいるのが謎だったのですが、ピクチャーデイの写真を撮って初めて「この写真を使うのか!」と得心しました。

アメリカは個人主義で、自分のスタイルを貫ける気楽さがある反面、自分のことは自分でする、自分の身は自分で守る、自立と自衛の精神は常に必要でした。

少し古い体験談ですが、海外で子育てされている方、これから海外駐在の予定のある方の少しでも参考になりましたら幸いです。

 


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