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アメリカの小学校で保護者向けのワークショップに参加

昔書いていた日記から、アメリカに住んでいた頃の思い出を振り返っています。第1回目はこちら 

今日は、アメリカの学校に入学してすぐ、保護者向けのワークショップに参加した時の日記です。


子供達の小学校が始まって2週間。 
最初の週は、とにかく子供達が学校になじめるかどうか心配で、一人で家にいても全然落ち着かず、必要最低限のこと以外、手につかなかった。 

でも、こちらの心配をよそに、子供達はあっと言う間に学校に馴染み、英語が分かってるんだか分かってないんだか知らないけど、楽しくやっているようだ。 

おかげで今週からは、私の気持ちにも少し余裕ができてきた。 

昨日は「Back to School Basics」と題された保護者向けのワークショップがあるというプリントをもらってきたので、学校の様子も知りたくて行ってきた。 

私たちが住んでいるのは、国境の街なのでメキシコ人も多いが、大きな米軍基地もあるので米軍人も多い都市で、その中でも私たちが住んでいるのは、米軍家族が多い地域。
なので、うちの子達が通う小学校も米軍家庭(military family)の子供が多いが、米軍は世界に駐留しているので、国内だけでなく、ドイツ、韓国、そして日本など海外に駐在する家庭も多い。
また、米軍の同盟国から派遣されてくる外国人家庭も多く、うちの子達が入ったESL(English as a second language)クラスにもメキシコ人以外の外国人が何人かいる。

それに、そもそも米軍家庭は、アメリカ国内でもアラスカからハワイに至るまで、全土を転属して回るので、その子供達も転校が多く、保護者向けのワークショップでは、「転校生が新しい学校に早くなじむにはどうすればいいか」さらには「親が(中東などの)戦地に派遣された場合の子供への接し方」など、日本では馴染みのない内容も扱うらしい。

昨日のワークショップの内容は、その中では一般的なもので「子供が学校でうまくやるには、親はどんなことをすればいいか」というもの。 
参加者は20人ぐらい、ほとんどがうちと同じく親の都合で子供が転校してきた家庭のようだったが、お母さんだけでなくお父さんも何人か参加していた。

ワークショップは、それぞれの項目ごとに、まず主催者側からの短いプレゼンテーションがあり、その後、質疑応答と言うかフリーディスカッション。 

さすがにアメリカ、皆、積極的に発言して、日本の会議やこの手のワークショップでありがちな「沈黙の時間」はほとんどない。 

面白かったのが、「教え方が州によって違うので、子供が混乱して、前の学校ではうまくできていたのに、これじゃ成績が下がる」と心配する声が多かったこと。 

うちも、算数のやり方が、日本とはまったく違うので戸惑っていたが、アメリカ国内の転校でも、州をまたぐとそもそも法律から変わるので、いろいろ大変なようだった。

相談内容やそれに対するアドバイスは、日本もアメリカも似たようなものだが、そこはアメリカ、講師も参加者も、何事も「ポジティブ思考で積極的に行動すればきっとうまくいくのよ!」という姿勢で、最後は「我々親がサポートして、子供に素晴らしい学校生活を送らせましょう!」と、どこまでもポジティブにしめくくられて終わり、とにかくアメリカ人の「ポジティブであるべし」思想がよく分かって面白かった。 

郷に入っては郷に従え。 

私も少し、あのポジティブさを身に付けようかな。 

ところで、このワークショップで

「気になることがあれば、どんどん担任の先生にメールしましょう。 
 いちいち話をするために呼び止めて、先生を煩わせるのはやめましょう」

と言われたので、今朝、登校時に長女の担任の先生と少し話をした時

「先生と話したい時は、いつが一番ご都合がいいですか?メールがいいですか?」 

と尋ねたら、 

「メールはやめてください。メールが沢山来るので、返しきれないんです。 
 朝や帰りでもいいし、昼休みでもいいので、こうやって声をかけてください」 

と言われた。 
やはり何事も、ケースバイケースと言うか、直接聞いた方が早くて確実だ。

〔2012年9月8日〕


アメリカ1年目の最初の頃は、子供たちの通う学校の様子が知りたくて、機会があれば、ワークショップだろうが、ボランティアだろうが、遠足の付き添い(Chaperon・シャペロンと言います)だろうが、何でも出かけていきました。

おかげで、いろんな先生や保護者の方とも顔見知りになり、特に次女の最初の担任の先生は、その後、別の学校に移られたのですが、それを機に個人的にもお付き合いするようになって、今でも連絡を取り合っています。

初対面ではポジティブなアメリカ人も、親しくなると、愚痴も出てくるし、弱音も吐くのは日本人と同じなのですが、気軽に愚痴や弱音が言える日本と違い、アメリカでは、よほど親しくならない限り、表面は常にポジティブに振舞わないといけない雰囲気が社会にありました。

日本には「同調圧力」があるとよく言われますが、アメリカには「ポジティブ圧力」がある感じで、私は外国人なので気楽に眺めていましたが、あれはあれで大変そうだな、と思っていました。

少し古い体験談ですが、海外で子育てされている方、これから海外駐在の予定のある方の少しでも参考になりましたら幸いです。

 


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