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アメリカの小学校、最初の1か月の出来事

昔書いていた日記から、アメリカに住んでいた頃の思い出を振り返っています。第1回目はこちら 

今日は、子供たちが小学校に通い始めて1ヶ月間の出来事をいくつかピックアップしてみました。
少しでもアメリカの小学校の雰囲気が伝われば、と思います。


9月14日(金)学校のボランティアに登録

学校の様子も知りたいし、時間もあるので、ボランティアは積極的にやろうと思っていたが、小学校で保護者がボランティアをするには、最初に「ボランティア説明会」に出席して、IDを提示して、登録をしなければならない。
その説明&登録会がカフェテリアで開かれたので、出かけてきた。

ID提示が必要なのは、犯罪歴を調べるためだと聞いた。
アメリカは「隣にどんな人が住んでいるか分からない」社会で、私立の学校と違い、誰でも入れる公立小学校では、生徒や保護者も、どんな人がいるか分からない。
アメリカは子供の誘拐が多いし、公共の場所での銃撃事件も起きたりしているので、保護者だから、と簡単にボランティアには従事させられない、ということなのだろう。

9月17日(月)次女の担任の先生が変わる 

1年生の先生は新学期が始まってもちゃんと決まっていなくて、次女のクラスは臨時の先生だったが、学校が始まって3週間も経ってからやっと、晴れて担任の先生が正式に決まった。 

この土地は、もともとメキシコの都市が、国境で分けられて半分アメリカになった市なので、そもそもメキシコ人だった人達がマジョリティで、小学校のスタッフもほとんど英語とスペイン語が話せるバイリンガルだ。
ただ、先生の方は必ずしもスペイン語が話せる人ばかりではないが、うちの子達は「バイリンガル・クラス」なので、担任の先生も必ず(スペイン語との)バイリンガル。 

次女の先生は、年配の女性のベテラン先生が来られることになった。
この先生も、もともとメキシコ側からの移民で母国語はスペイン語だそうだが、幼い頃にアメリカ側に来たので、英語ももうネイティブと変わらない。

9月29日(土)次女のクラスメートの誕生会

「派手にやる」と聞いていたアメリカの誕生会。
知り合った人に誘われて、夏休み中にも何度か行ったことはあったが、クラスメートからの招待を受けたのは初めてで、私が付き添って次女と行ってきた。 

会場はゲームセンターとプレイエリアが併設されたピザ屋で、定番のバースデイ・プログラム。
驚いたのが「夜7時から」という驚異の開始時間だが、珍しいから参加してみたら、時間が遅いせいか、クラスメイトはあんまり出席していなかったが、メキシコ人らしい大家族で、親戚だけで30人以上はいた。 

誘ってくれた次女のクラスメートの7歳の誕生日だけでなく、その子の姪(お姉さんの子供)の1歳の誕生日を兼ねたパーティなのにも驚き。 
話に聞いていた通り、ヒスパニック系の家族は若くして子供を産む人が多いのか、1年生の次女のクラスにももう甥や姪のいる Uncle, Aunt 達が何人かいる。 

誕生日プレゼントはあらかじめ本人から指定を受けていて、次女は「ハローキティの腕時計セット」、別の子は「ハローキティの洋服」だったそうだ。 
会場がゲームセンター併設だったので、普段こんな場所には絶対に連れてきてもらえない次女は、同じく普段はこんな所に来ないのであろう別のクラスメートの女の子と2人で、目をギラギラしながらゲームに興じていた。 
ゲームは、日本のゲームセンターではパチンコ系のゲームが多いのに対し、アメリカではスロット系のゲームが多かった。

〔2012年9月〕 


ボランティアのID登録に最初は驚きましたが、その後、サンディ・フック小学校での銃乱射事件が起き、送り迎えにも「入場許可証」を首からかけていないと小学校の敷地内には入れない、ということになりました。

でも、もともと治安の良い地域だったこともあり、また、近くの中学生が親の代わりに送り迎えをする家庭も多くて、「入場許可証」は有名無実化してしまいました。

それだけのんびりした安全な地区だったので、普段の生活で身の危険を感じることはありませんでしたが、モールで買い物したり、旅行に行った時には、やはり子供から目は離せず、怖い思いをしたこともありました。

日本に帰ってきて、いろいろ窮屈な思いもしていますが(笑)、学校から帰って子供が一人でも外に行けて、子供だけで外で遊べる安全な環境は素晴らしいと思います。

また、お誕生会は、この年は、渡米直後で何もしなくて済みましたが、2年目からは子供にせがまれ、自宅に大きな滑り台を借りたり、パーティプレイスを借りたり、最後はホテルのプールでまでやることになりました。

アメリカに住んでいた時は、お誕生会だけでなく、しょっちゅう「ホームパーティ」に呼んだり呼ばれたりしましたが、最初こそ大変だったものの、だんだん慣れてくるもので、おかげで楽しい思い出がたくさんできました。

少し古い体験談ですが、海外で子育てされている方、これから海外駐在の予定のある方の少しでも参考になりましたら幸いです。

 


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