オンラインコミュニティ「おうち英語の会」のご紹介

おうち英語は「インプット」「アウトプット」「お楽しみ」に分けて考える

バイリンさるのサラミ
情報が増えると「あれもやらなきゃ」「これもやらなきゃ」となりがちですよね

「おうち英語の会」に入会された方から、いろんな情報に触れて「うちもあれをやった方が良いのでしょうか?」とご質問をいただいたり、「あれもやらなきゃ、これもやらなきゃ、と焦ります」というお声を聞いたりすることがあります。

確かに、うまくいってる(ように見える)人の話を聞くと「この取り組み、うちでもやりたい!」と思ったり、「この教材が良さそう!」「あの絵本もこの絵本も欲しい!」となりがちですが、何でもかんでもやれるものでもなければ、全部が全部必要というわけでもなく、また、やり過ぎると子供の反発を招いて却って逆効果になってしまうこともあります。

こんな時は、やることを「インプット」「アウトプット」「お楽しみ」に分けて考えると少しスッキリするかもしれません。

 

インプット

おうち英語の究極の目的は「耳からの英語回路を作る」ことで、ネイティブが話している英語を日本語を介さずに英語のまま理解できるようにならなければ、子供の頃から英語を与える意味がありません。

このためには、やはり大量のインプットが必要で、少しずつレベルアップしながら沢山のインプットをしておけば、最初はアウトプットがなくても、成長するにつれて、貯まったものがだんだん表に出てきて、後からぐーんと伸びていきます。

ところが、いくら小学校の頃に英語をしゃべっている(ように見える)子や英検に合格する子でも、インプットが十分でないと、中学以降伸び悩むことがあります。

インプットは、お子さんの反応に関係なく与えていれば、必ず入っていくものです。

いろいろ悩んだり、うまく行かない時は、まずは「インプット」だけは、途切れさせずたっぷりと行っておきましょう。

 

アウトプット

一方、アウトプットは子供の個性や気分、環境に左右されます。

一般的に、自我に訴えると「アウトプットがよく出る」か「英語を拒否される」のどちらかになりがちです。(→ おうち英語を成功させるには「自我」を理解する

ですので、アウトプットを引き出したければ、自我に訴えるよう、ママが語りかけたり、英会話レッスンをやらせたり、楽しい取り組みを足したりすると良いですが、逆に、それを拒否される危険もあります。

そして、小さい頃のアウトプットがうまく出るかどうかは、最終的な英語の上達にはあまり関係ありません。

勿論、アウトプットの取り組み(語りかけや英会話レッスン)も、やればやっただけのことはありますが、インプットという意味では読書に比べると効率が悪いので、同じエネルギーをかけるなら、むしろ読めるように導いてあげるのをオススメします。
(→ 「英語ぺらぺら」ではなく「洋書すらすら」をおうち英語では目指そう

もしも、アウトプットの取り組みで子供の英語拒否に遭ったら、子供の自我と真っ向から対立して悩みを増やしたりせず、まずは一歩引いて、淡々とインプットを続けながら、子供の成長を待てば良いと思います。

 

お楽しみ

そして、3つ目の「お楽しみ」ですが、英語の番組も、好きなものだとよく見てくれるし、見てくれれば音が耳に入るので、インプットになります。

好きな英語の絵本は何度も読んでほしがりますし、そのうち自分で読むようになるでしょう。

自分から見たがるようになると親も楽だし、成長してからの英語環境の維持が楽です。

ですから、英語で楽しめるコンテンツを探してあげたり、英語のコンテンツが楽しめる英語力をつけておいてあげると良いと思います。

かく言う我が家の娘達も、英語の勉強は嫌がりますが、英語の好きなドラマを見たり、洋楽を聞いたり、読みたい洋書は親に隠れてでも読んでいます。

 

目的や現状に合わせて、この3つを組み合わせる

おうち英語の「インプット」「アウトプット」「お楽しみ」の3つを踏まえた上で、ご家庭に合わせて

📍「どんな力をつけたいか?」でインプットするものを考える
📍「どれだけアウトプットを引き出したいか?」によって足していくものを考える
📍できるだけ「お楽しみ」を見つけてあげる

を心がけると、おうち英語もやりやすくなります。

 

例えば「そろそろ書く練習も始めた方が良いのかな?」と思った時も、やはり「インプット」「アウトプット」「お楽しみ」で考えると良いと思います。

書く取り組み自体は「アウトプット」なので、小学校低学年ぐらいまでは急ぐ必要はありませんが、「お楽しみ」で与えていると「インプット」になります。

しかし、そもそも「アウトプット」ですから、自我に訴える性質のもので、好き嫌いが出て、書くのが好きな子もいますし、拒否に遭う場合もあります。

本人が書くのが好きだったり、ママと一緒なら楽しくやれるなら「お楽しみ」の位置づけ、または「インプット」のつもりで、できる時に無理なく進めておき、本格的な「アウトプット」としての書く取り組み(例えば、英検対策の作文など)は、小学校3年生以降でも十分です。

 

情報過多になってしまったり、お子さんの英語拒否に遭ってしまったり、どうして良いか迷った時には、「インプット」「アウトプット」「お楽しみ」を思い出して(ついでに「自我」と「無意識」も思い出して)、なるべくストレスなく、おうち英語を楽しんでくださいね。


「おうち英語で子供をバイリンガルに育てたいけど、一人でできるかどうか不安」というお母さん(お父さん)のために「おうち英語の会」をやっています。興味のある方は、お気軽にお問い合わせください。


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