新型コロナでいろんなことが変わる中、通訳業界も1年前とは様変わりしました。
その中で感じたことは、「AI時代のおうち英語:もう「英語ができること」は強みにならない」という記事に書きました。
もちろん、今すぐ英語が要らなくなる訳ではなく、今はまだ、英語ができるかできないかが「死活問題」という方も大勢いらっしゃいます。
ですが、英語ができることの優位性は、日に日に低くなっていて、今の乳幼児が大人になる頃には、個人の能力ではなくテクノロジーで言葉の壁を乗り越えるようになっているかもしれません。
最近、そんな未来を予見させる(かもしれない)ニュースがいくつか話題になっていたので、ご紹介します。
こちらは、外国人との会議に使える「翻訳&文字起こし」の無料アプリの紹介記事。
精度はまだまだでしょうが、これからどんどん進化していくでしょう。
80カ国語を同時翻訳+文字起こしをするマイクロソフトの会議用アプリ「Group Transcribe」
新型コロナで物理的な行き来ができなくなっても、国境を越えた会議や会談は、オンラインを通じて休むことなく行われています。
通訳の仕事もオンライン(遠隔)が増えたのですが、対面でないなら人間(通訳者)の助けを借りるのではなく、AIなどの技術力で言葉の壁を越えられないか?という開発も、このように日々進んでいます。
そんな中、AIが自動翻訳してくれる未来が来た!と高らかに宣言するような記事も出ています。
この、ロゼッタの英語禁止令は「半分ネタか?」とも思うのですが、ここに書いてある
————————–
今こそ目が覚める時です。
人種や性別とまったく同じように、英会話力など、本業の能力とは何の関係もありません。
英語ができる無能な人が重宝され、本当に実力のある人々が抑圧される暗黒時代はもう終わったのです。
英語ができないだけで不遇な目に会っていた、優秀で素晴らしき人達。あなた方はついについに、檻から解放されたのです。自由に、羽ばたいてください。思う存分、きらめいてください。
————————–
というのは、私が通訳の仕事を通じて常々感じていたことで、日本という国全体が、これまでは、(国民が)英語ができないというだけで不遇な目に遭ってきたような気がしていました。
それが、この「おうち英語」のブログを始めた理由の1つでもあります。
私自身は、いくらAIが進化して、技術で言葉の壁を越えられるようになっても、日本の子供が「もう英語なんかやらなくて良い」とは(今の所は)思っていませんし、こちらの記事に書いたように、「それでも世界の共通語の英語は話せた方が良い」と思っています。
それでも、英語は、これからは「沢山のお金やエネルギーを賭ける」ほどのものではなくなっていくだろうという気がしています。
子供は言葉を覚える天才です(ですから、教えなくても自然に日本語は覚えました)
その能力が、日本語だけでなく英語も自然に覚える環境を家の中に作り出すのが「おうち英語」です。
おうち英語で子供をバイリンガルに育てるのは、決して大変なことでも難しいことでもありません。
英語教育を「頑張る」よりも、子供のうちはもっと大切なことが沢山あると思います。
英語教育を頑張りすぎることなく、おうち英語はシンプルに淡々と続けて、貴重な子供時代を親子ともに幸せに過ごしてくださいね。
「おうち英語で子供をバイリンガルに育てたいけど、一人でできるかどうか不安」というお母さん(お父さん)のために「おうち英語の会」をやっています。興味のある方は、お気軽にお問い合わせください。