国産バイリンガルと真正バイリンガル

昨日は、経験からくる実感として、大人になってから同じ時間の入力をしても、乳幼児や子供と同じレベルに辿り着ける気はしない、ということを書きました。

うちの子供達は妊娠中から「かけ流し」による英語育児で育ち、途中3年間アメリカに住んで現地の学校に通った、いわゆる「バイリンガル」ですが、私自身も本業として「通訳者」をやっている、一応「(なんちゃって)バイリンガル」です。

「通訳者」と言ってもピンからキリまでありまして、私はそんなに一流の通訳者でもないのですが、とりあえず英語は話せて読み書きもできます。

ちなみに、英語の資格で言えば、英検1級は何年か前に取って、TOEICは今年、何年かぶりに受けてみたところ、975点でした。

ですが、私は大人になってから英語をやり直してここまで来た、いわゆる「国産通訳者」で、本当の意味での「バイリンガル」ではなく、完全な「後天的バイリンガル」です。

一方、うちの「正真正銘のバイリンガル」と呼んでもいい娘達は、英検1級を受けても今は合格できないと思います。
次女に至っては、準1級もギリギリ危ないかも?

これは、「語彙(単語)」や細かい「文法」をしっかり押さえていないためです。

長女は、高校の英語の問題も感覚で解いている(それで今のところはほとんど正解できてる)ので、時々同級生に「これ、どうしてそうなるの?」と聞かれても「いや、なんとなく」としか言えず、説明できません。

時々「お母さん、これ、どうしてこうなるの?」と聞かれ、文法的に説明してあげることがあるのですが、長女はこの「日本語による文法の説明」がすごく難しく感じるようです。

私と娘達の英語を比べた時、外から測れる語彙力や資格試験の点数、または日本語で説明できる能力などを見ると、もしかしたら、一見、私の方が英語力が高そうに見えるかもしれません。

私も英語を日本語を介さず理解しています(いわゆる「英語回路」はある)と思いますし、語彙は娘達以上です。

ですが、「自我」で勉強して覚えた文法知識や語彙を駆使して必死に「外国語」としての英語を操っている私からすると、生まれた時から英語を自然に習得してきた娘達には「到底叶わない」と感じることが、いくつかあります。

それは何かと言うと、一つはその「いや、なんとなく」これが正解だと分かる「感覚」と、もう一つは「リスニング」で、この二つは、もうどう逆立ちしても娘達に叶わないと思うのです。

そして、この「感覚」と「リスニング」こそが「母国語の感覚」なのかな?と思っています。

ところで最近、子供英語の世界でも、英検が流行なのか?「おうち英語の会」でも、英検についてお尋ねを受けることが増えてきました。

私は「おうち英語に英検は不要(その他の資格試験も含めて)」だと思っているので、自分の子供には、中学に入って自分で「受けたい」と言い出すまで、受けさせたことがなかったのですが、英検自体は(英会話レッスンと同じで)、受けることで英語を続けるモチベーションになったり、それに向けて英語力を高める工夫ができるなら、上手に活用すれば良いと思います。

ですが、それが目的になってしまって、例えば小さい子供に英検のために「日本語で文法を教える」とか「単語を無理矢理覚えさせる」ようなことになってしまっては、本末転倒だし、何より「もったいないな」と思います。

私は、自分の子供に英語を与える際には、常に「私にできる程度のことは後から何とでもなる」と思い、「私が逆立ちして頑張っても、絶対にネイティブ(や帰国子女)には叶わない」ことを身につけさせたい、と思ってきました。

この「私にできる程度の、後から何とでもなる」ことが、単語や文法で、一方、「私がどんなに頑張っても叶わない」ことが、感覚やリスニングです。

ですから、この「感覚」や「リスニング」、いわば「母国語感覚」こそが、おうち英語で子供のうちに身につけさせたいことだと思っています。

子供の時でないと難しい「母国語感覚」を身につけるには、昨日もお伝えした通り、大量の入力が必要です。

そして、私達が母国語である日本語を「自然に(無意識で)習得」してきたように、英語もなるべく「自然に(無意識で)習得」する方が、母国語感覚のままで英語を捉えられます。

これに対して、「文法」や「単語」を「不自然に」教えてしまうと、英語が「外国語」になってしまい、その後、いろいろと難しくなってくるように思います。

ですから、せっかくおうち英語で、子供が小さいうちに家の中に英語環境を作ってあげるなら、この「母国語感覚」をつぶさないよう気をつけたいな、と思っています。

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