次女の中学に続き、先週は長女(高2)の高校も授業参観がありました。
長女の高校の英語は「英語表現」と「コミュニケーション」に分かれているらしいのですが、今回は「英語表現」の方でした。
内容は、英作文と長文(?)リスニングで、英作文で使われていた文法事項は、仮定法過去完了など、英語が苦手な人には難しい内容だろうと思われました。
ちょうど中2の英語の授業を見たばかりだったので、
「なるほど、3年間でここまで進むのか」
と、なかなか興味深かったです。
授業では、文法というルールを習いますが、それを使いこなして英語を読んだり、聞いて理解したり、自分でしゃべったり書いたりするのは、反復練習をやっていない子には難しいでしょう。
それでも英作文では、当てられた生徒たちは、まあまあの英語を書いていましたが、リスニングの方は、多くの生徒がかなり苦戦している様子でした。
長女の高校は一応そこそこの進学校なので、通っている生徒たちは賢い子が多いと思うのですが、英語に関しては、実用の域に達している子は少なそうでした。
Contents
2020年の入試改革で英語のテストはどう変わるのか?
授業参観の後は、PTA総会をはさんで、各クラスで学級懇談。
長女の学年は、2020年の入試改革第一号の受験となるので、その説明が行われました。
そこで、英語に関しても説明を受けましたが、現在の「センター試験」に代わる新しい「共通テスト」の説明を聞いて(今さらかもしれませんが)「おうち英語っ子には有利な変更だな」と思いました。
・おうち英語っ子に有利な変更点・その1
これまでの「センター試験」は、筆記200点、リスニング50点の計250点満点で、その得点に0.8をかけて200点満点換算にしたものが、英語の点数だった。
新しい「共通テスト」では、筆記100点、リスニング100点の計200点満点と、リスニングの比重がぐっと高くなる。
・おうち英語っ子に有利な変更点・その2
筆記試験にこれまであった「発音」や「文法」の問題がなくなり(またはぐっと減り)、長文読解問題がほとんどになる。
そしてそれが、英文を読むスピードが遅いと解ききれないほどの量になる。
「知識としての英語を理解しているか?」から「使える英語を身につけているか?」を測る試験に変わる印象を受けましたが、これは、おうち英語っ子にはとても有利な変更だと思いました。
そして、うちの娘が有利とか不利とかいう以前に、これはとても良い変更だと思いました。
と言うのは、学校教育が変わるには、結局、入試制度が変わるしかないからです。
入試が「使える英語」を重視する問題に変わるなら、中学・高校の現場でも「使える英語」を教えざるをえなくなるでしょうし、学校で「使える英語」を習うようになれば、日本人ももう少し英語が使えるようになるでしょう。
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日本が取り残される危機感
以前「英語ができなきゃ存在しないも同じ」という記事を書いたことがありますが、私がこのブログを始めたのは、フリーランスの通訳として仕事をする中で、日本人の英語のできなさ加減に強い危機感を抱き、「日本人はもっと英語ができるようになった方が良い!」と痛感するようになったからです。
特に、これからの世の中を生きる子供達には、世界の標準語である英語を、苦労することなく身につけてほしい、と強く思っています。
通訳として仕事を始めてから10年ほどになりますが、その間の社会の変化には目を見張るものがあります。
それどころか、もうすぐこのブログを書き始めてからの10ヶ月になりますが、そのたった1年未満の間にも、世の中の変化がどんどん速くなっている気がします。
そして、日本人が英語ができないことで、最近は日本が世界の変化から取り残されそうになっているのではないか、と感じることが多くあります。
私は、通訳・翻訳だけでなく、最近は英語コーチの仕事もしているのですが、クライアントの方々のお話を聞くにつれても、そんな危機感を感じているのは私だけではないようです。
「本当の本気で」英語を学び直す社会人が、昔以上に増えていますし、仕事上の必要に迫られて、好むと好まざるとに関わらず英語の勉強をやり直さざるを得なくなった人もかなりの勢いで増えています。
しかしそれでも、英語ができる日本人は、まだまだ少数派で、その「言語の壁」が日本社会を世界から孤立させている気がします。
インターネットの発達で一瞬で情報が世界を駆け巡るようになり、スマートフォンやブロックチェーンの登場、AIやIoTの進歩などで世界が大きく変わろうとしているのに、日本は「日本語の壁」によってその変化をそれほど切羽詰まったものと感じていないのではないか、と思えてなりません。
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使える英語を身につけるには「おうち英語」か「反復練習」
と、何か話が大きくなりましたが(笑)、とにかく、これからの子ども達は「使える英語」を身につけておいて困ることはないでしょう。
では、大学入試の「共通テスト」や、大きくなって外国人と仕事をするのに、そんなに困らない英語力を身につけるにはどうすればいいのでしょうか?
それは、できればおうち英語で小学生のうちに「第二の母国語」として英語を処理できる「英語回路」を身につけて、さらにできれば「読解力」まで身につけておくのが最善の策だと思います。
もしそこに間に合わなかったとしたら、次善の策としては、前回も書いたように、中学のうちに「大量の反復練習」をすることで、英語を「外国語として実用レベル」にまでもっていくべきと言えるでしょう。
しかし、そこまでいかずに高校生、さらには既に大人になってしまったとしても、英語は「言語」で、人間には誰でも言語を習得する能力(本能)がありますので、大人になってからでもトレーニングを積んでいけば、何歳からでも英語を(外国語として)使えるようになれます。
いずれそんな「大人(中学生以上)のトレーニング」についても書きたいと思いますが、今すぐ「どうすればいいのか知りたい!」という方は、このブログのカテゴリーから「大人の英語」や「小学生の英語」などをお読みいただくと、ヒントがあるかもしれません(笑)
私のような、センター試験も知らない共通一次世代の大人ならともかく、これからの時代を生きる若い人、そして子供達には、是非ともしっかりと「使える英語」を身につけて、社会に出てほしいと願っています。
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