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アメリカで初めて友達を作った日

今日も、昨日に続き、昔書いていた日記から、アメリカに行ったばかりの頃の思い出話です

今日は、アメリカで初めて、公園で親子連れに声をかけて友達になった時の話です。


アメリカに来て最初の3ヶ月、何が一番大変だったって、夏休み中の子供の相手。 

自宅に入るまでのホテル暮らしのうちから、もう退屈し始めていた子供達。 
フロントに「子供を連れて遊びに行ける所はないか?」と聞いて、YMCAのプールに連れて行ったり、夫が休みの日には動物園に連れて行ったりしたが、車がまだ1台しかなかったのでそんなに自由には動けず、フロントでビデオを借りて見せたり、ホテルのジムで遊んだりして、何とか間を持たせた。 

このホテル(モーテルなんだけど)は、前任者の推薦で決めたのだが、あとで考えると、この辺のモーテルにはプールがついている所が多く、プールがあればずいぶん良かったのだ。 
だけど、前任者に子供がいなかったので、プールの重要性は勘案されず、その他の条件で、自宅に入れるまでの滞在先がこのモーテルに決まったのだと思う。 

このホテルに約2週間暮らし、6月28日に自宅に入った。 
自宅は、狭いながらも裏庭もある、子供達には「憧れの一軒家」 
2~3日は、家の中を探検したり、楽しそうに過ごしていた。 

が、あっと言う間に飽きて、また「つまんな~い」の大合唱が始まった。 

そうは言っても、とにかく学校は8月下旬にならないと始まらないのだが、姉妹喧嘩は増えるし、家は散らかるので私もイライラして、子供を怒鳴りつけたり、家の中に不満の空気が渦巻いてきた。 
それでも、友達はいないし、外で遊ぶには生命の危険を感じるほど暑いし、室内で遊べる所はどこにあるか分からないし、そもそも私一人で子供を連れて外出するには、車の運転にもまだ自信がない上、治安の面で、どこなら三人で行っても大丈夫かがよく分からなかった。 
それに、引越し直後でちょこちょこと必要な物があるので、ウォルマートとか、ホームセンターとか、モールとか、買い物にばかり行っていたところ、子供達から「また買い物ぉ? もうイヤだぁ」とぶつぶつ文句ばかり言われていた。 

あたしだってイヤだよ! 

と、ブチ切れたことも一度や二度ではないが、確かに、買い物に連れ回すばかりじゃ可哀想だ、やはり友達を作ってやらねば、と「オペレーション・トモダチ」を開始することにした。 

北隣の家には、長女と同じぐらいの年頃の女の子がいると聞いていたが、夏休みで旅行にでも行っているのか、人気が全然ない。 
南隣の家には、小さい子が何人かいる様子だが、引越しの挨拶をしないアメリカでは、なかなか顔を合わせるチャンスがない。 

トモダチを作るには、どうすればいいんだ!? 

とりあえず、小学校の道をはさんで向かいにある、ちょっとした遊具のある公園に行ってみることにした。 

アメリカに来たとは言っても、人と話す機会もそうなく、英語をしゃべるのもまだ緊張していた頃。 
家にあった(前任者が残していった)英会話の本を開き、セリフの練習などしてから、まだそんなに暑くなる前に、と、午前中の早い時間に、娘達を連れて、おそるおそる行ってみた。 

公園に着くと、ジョギングしている人、犬の散歩中の人、そして、子供と一緒に来て遊んでいる人、など、ぱらぱらと人はいた。 

子供達は、しばらく二人で遊具で遊んでいたが、同じように遊んでいた次女ぐらいの姉弟と犬を連れたお母さんがいたので、意を決して声をかけてみた。 
そんなこと、日本では絶対しない(と言うか、できない)のに、もう、私も必死。 

「ハーイ、この辺に住んでるの? うちは引っ越してきたばかりなんだけど」 
みたいなことを言ったと思うのだが、幸い話が弾み、うちが通わせる予定の小学校に行っている、家も比較的近所の子供達だということが分かった。 

長女も次女も、それまでは英語を話す機会がなかったので、口からなかなか英語が出てこず、もじもじして向こうの姉弟と一緒には遊べなかったのだが、犬がいたので、犬をダシにしてやっと何とか4人で遊び始め、結局、2時間ぐらい一緒に公園にいた。 

話をしてみると、向こうも春に引っ越してきたばかりで近所にもあまり友達がいなくて、長い夏休みを持て余している様子。 
また、お母さんは英語は上手いがメキシコ人で、お互いアメリカでは「外国人」同士の親近感も感じ、 
「今度、一緒に遊ぼうよ」 
と言うことで、電話番号とメールを交換して、帰ってきた。 


良かったぁ。 


でも、つかれたぁ。 


その日の午後は、2時間も昼寝してしまった。 


結局、この親子とは、夏休み中は何度も一緒にプールに行ったり、いろいろ誘ってくれて、家にも来てくれた。 
また、学校の入学手続きや学用品の買い物など、分からない事があるとこのお母さんに教えてもらって、本当に助かった。 

学校が始まってからは、学年も違うので、子供達が一緒に遊ぶことはなくなったが、お母さんとは学校で会うといろいろ話をしている。 
アメリカ生活で最初にできた友人で、ある意味、恩人でもある。 

〔2012年9月23日〕


アメリカに引っ越したのは6月でしたが、向こうは既に学校が長いなが~い夏休みに入っていたので、子供達を退屈させないようにするのが、本当に大変でした。

それまでも、うちは夏休みの引っ越しが多く、長女が小4の年にアメリカに行くまでは、毎年のように夏休みには引っ越しをしていました。

そうすると、せっかくの夏休みなのに友達とは遊べないし、引っ越し先でもなかなか友達も作れないし、新しい学校への不安ばかりが高まって、子供達は本当に大変だったと思います。(親も大変でしたが)

ましてやそれが海外となると、親子ともに多大なストレスがあった訳で、駐在員家庭と言うのは、経験してみると楽なものではないな、というのを身に染みて感じました。

でも、今振り返ると、苦労した分だけ家族の絆は強まり、親子ともに、その苦労を補って余りある貴重な経験もできたと思います。

少し古い体験談ですが、海外で子育てされている方、これから海外駐在の予定のある方の少しでも参考になりましたら幸いです。

 


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