今回は、「おうち英語の会」の会員・あやさんの体験談をお届けします。
フルタイムで働きながらの8年間のおうち英語で、
「小学校卒業までは淡々と英語環境を与えるから、あとは自分でやってくれ」
という「悟りの境地」に達したというあやさんが、これまでのおうち英語の歩みを綴ってくださいました。
おうち英語が順調なご家庭にも、壁にぶつかっているような気がするご家庭にも、共働きで時間の取れないご家庭にも、とっても勇気をもらえる内容ですので、是非お楽しみください!
(体験談 ↓ ここから)
現在、小4、小2の姉妹がいるあやです。
おうち英語8年目になります。
公立の小学校に通い、普段の生活で英語に触れる機会はありません。
家での英語の取り組みは淡々とやりますが、「英語を使ってみたい!」「英語が好き!」なんて気持ちは全く感じられず、むしろ逆です。
おうち英語を始めた頃は、
「小さい頃から始めればペラペラになるかも?!」
なんて淡い期待を抱いていましたが、私が期待した様なアウトプットはなく、今はもう
「中学生になって自分がやる気になった時に自分で頑張って。
それまでは、細々やって下地だけは作ろう・・」
という境地になっています。
でも、やっぱり時々、
キラキラアウトプットが見たい → 反発される → 撃沈して落ち込む
を繰り返しています。
そんな時は、ちえみさんの言葉に救われ、「今のままで十分。細々続けよう」というモチベーションになっています。(ちえみさん、いつもありがとうございます!)
長いおうち英語生活、同じような思いを抱いている方もいらっしゃると思うので、今までの私のおうち英語をお伝えし、長く続けるモチベーションにしてもらえればと思います。
Contents
おうち英語を始めたきっかけ
私自身が、1年間高校留学を経験しているのですが、想像していたほど英語力が身につかなかったというコンプレックスから、子供には英語をしっかり身に付けさせてあげたいという思いがありました。
長女2歳の誕生日プレゼントとしてワールドワイドキッズ(WWK)を購入。
当時、フルタイムで働いていたので時間的余裕がなく、TVに子守りをさせる事が多かったです。
NHKいないいないばぁの「ワンワン」が大好きでずっと見せていたのですが、ふと「この時間を英語に変えたらいいんじゃない!?」と思いついたのがきっかけでした。
親子で楽しく!アウトプットいっぱい!期
WWKは、親子のコミュニケーションを通じて英語に触れる、楽しむことがよく考えられた教材で
本当に楽しんでよく使っていました。
特に、DVDと玩具、絵本が連動しているので、映像で見たものを実際に子供がマネをして遊ぶことが多かったです。
フルーツ玩具を使って「あぽー」「ぺあー」「ひあゆーあー」って言ったり、一緒にお店屋さんごっこをしたり、可愛らしいアウトプットも多く、私も張り切って相手をしていました(笑)
(子供と一緒に英語で遊びたい!というご家庭には、WWKはおススメです!)
WWKを始めて半年くらいで、次女の産休、育休に入り、時間的余裕ができたことから、ますますおうち英語に熱が入りました。
WWKはかけ流し教材が不足していたので、ディズニーの英語システム(DWE)のストレートプレイ(DVD、CD、絵本)を中古購入しました。
それ以外にもオーディオブックを買ってかけ流しをしたりしました。
4歳直前になると、絵本を開きながらオーディオブックをベラベラと暗唱してくれる様になり、
「すごい!!このまますぐペラペラになっちゃうんじゃない?!」
と私のテンションもかなり高かったです。
(今考えると、単に音を覚えて口から出していただけ。とんだ勘違いです。)
アウトプット見たい病 発症期
ここから、私の「もっとアウトプットが見たい!」病が始まります(笑)
DWEのステップバイステップ(SBS)を中古購入し、家で取り組み始めました。
・・・・が、期待していた様な、アウトプットが見られません。
SBSで間違うと「なんで、これがわからないの?」と心の中で思う様になり、長女も「やらされている感」を出す様になりました。
更に、次女も1歳後半となり、取り組みの邪魔をします。
(仕方がないから一緒にやったりもしましたが、当然ひっちゃかめっちゃかになって終わりました・・・)
手間だけかかって、効果が見えない・・・イライラしながら取り組んでいた事が多かったと思います。
そして、復職。
姉妹同じ保育園に入れない、部署異動という洗礼を受け、時間的にも余裕はなくなり、かけ流しを細々やるくらいが精一杯の取り組みになってしまいました。
自我の反発全開!期
そんな日々でしたが、少し私にやる気が出ると、なんとかアウトプットを引き出そうと色々試しました。
長女が4歳以降の4年間は、色々なものに手を出し やらせるのに四苦八苦し、効果が感じられずフェードアウト・・・を繰り返していた気がします。
「アウトプットが身に付いた英語力の全て」と勘違いしていた私は、とにかくアウトプットを出そうと必死でした。オールイングリッシュにこだわりすぎていたのも反省です。
まだ自我での取り組みが苦手な未就学児に、何かを「やらせよう」とし、さらに日本語の力がついてきた事によって、英語がよくわからなくてイヤいう娘の気持ちを無視して、英語を無理やり押し付けていました。
(今ならよくわかるのですが)当然、自我の強い反発に合い、期待する様なアウトプットは全く出てきません。
・オンライン英会話
長女5歳
→ 集中してPCの前に座ってられない+もちろん発語も乏しい事に私がイライラ。
子供を追い詰めるほど怒ったり・・・黒歴史。効果を感じず1年で辞めました。
その後、7歳の時にも、フォニックスを習うため再チャレンジしましたが、1年でフェードアウト。
次女4歳
→オールイングリッシュに拘りすぎ、「わからない」という娘に対し、日本語禁止令を出す私。そりゃ発語しないですよね・・
・英検Jrを受ける
長女が、年中~小1にかけて、ブロンズ、シルバー、ゴールドと全て受けました。
テスト対策?のためにパルのオンラインレッスンが中断。
(今考えれば、英検など受けずパルを進めておけばよかった・・。)
・ORTの読み聞かせイベント
長女、人見知りで、教室の後ろで私にべったり。
・英会話教室
長女、発語ほとんどなし。
レッスンが終わるまで、イヤイヤ期の次女と時間を潰すことに疲れ果てる。
などなど。
パルキッズ開始期
アウトプットを引き出す取り組みと同時並行で、ずっとかけ流しは続けていました。
DWEも(私が)聞き飽きたので、次のかけ流し教材として、たまたまパルキッズを見つけ、プリスクーラー、ICRを始めました。長女5歳、次女3歳です。
始めた当初は、まだまだアウトプット見たい病にかかっていて、長女のオンラインレッスンも頑張ってしっかりやらせていたと思います。
でも、自我との格闘に疲れてしまったのと、パルの「インプットが全て。オンラインレッスンもインプット」「英語を身に付けるのに楽しませる必要はない」という考えに感化され、だんだん無意識への取り組みにシフトチェンジしていきます。
何かを「やらせる」事は極力避ける様にし、パルのかけ流し、オンラインレッスンを基本に、Little Foxの動画をお楽しみに見せたり・・を淡々と行う様になりました。
パルキッズのキンダー、ILRに進んだ頃、基本的な取り組みは順調でしたが、アウトプット見たい病が時々頭を出し
「ILRを暗唱しない!やらせようとしても読めない!なんで?!」
状況に陥り、ネットで見つけたのが「おうち英語の会」でした。
長女8歳、次女6歳です。
おうち英語の会
ちえみさんの「自我と無意識」の考え方に初めてふれた時、今まで紆余曲折してゴテゴテだった私の取り組みが
「そういうことだったのか!!!」
と、ものすごく腑に落ちました。
それと同時に、肩の力がすっ~~っと抜けました。
(ネットで他の人の取り組みを見ると、「これじゃダメだ!もっとやらなきゃ!!」と力が入ることはあっても、抜けることはありませんでした。)
アウトプット見たい病が「親の自我」であることも、本当にその通りで、客観的に状況を見れる様になり随分救われました。
今でも、親の自我がムクムクと大きくなってしまう時もありますが、そんな時は、ちえみさんの言葉を読み返して「今のままで大丈夫。この状況で十分」と思い直すことができる。
おうち英語を続ける上で、心の安定剤の様な存在になっています。
少し後輩ママさんたちへのメッセージ
おうち英語は、長期戦(決して戦いではないけれど・・)です。
ちえみさんのブログに「とりあえず10年やってみよう!」とあります。
「とりあえず10年」・・・?!
そうなんです。それくらい「長ーく続けること」が大切なのです。
ネットには、英語の素晴らしい取り組み方や、スーパーキッズ達の情報がいっぱいで、ついつい全力で、精一杯取り組みたく(取り組まないとダメなんじゃないかと思ってしまう)なりますよね。
でも、きっとおうち英語に必要なのは、力を「入れる」方法を知ることではなく、力を「抜く」方法を知ることなのではないかな っと今は思っています。
全速力では短距離しか走れません。
もっと早く、この「おうち英語の会」を知っていれば、私も子供たちももっと気楽に英語に取り組むことができたのになぁ・・(でも辞めなくてよかった!)
私もまだまだ8年目。
「とりあえず」の時期すら終わっていません。
これからも、ついつい力んでしまう肩をゆるめながら、続けていきたいと思います。
(体験談終わり)
あやさんは、つい最近も「本当に英語が身についているかどうか不安です」と言われるので、お子さん達の音読の様子を聞かせていただきました。
2人の娘さんの鮮やかな英語を聞いて、私は「これでどうして英語ができないと思うのだろう?」と思ったのですが、よその子にはそんな風に客観的になれても、自分の子供となると足りないところばかりが目につくのがおうち英語(笑)
それでも今は、肩の力を抜いて、おうち英語、親に報いはないにも関わらず、与え続けてらっしゃるあやさんは本当に素晴らしいと思います。
あやさん、お忙しいところ本当にありがとうございました!
「おうち英語で子供をバイリンガルに育てたいけど、一人でできるかどうか不安」というお母さん(お父さん)のために「おうち英語の会」をやっています。興味のある方は、お気軽にお問い合わせください。